※「労働法制中央連絡会メールニュース」を紹介します。
《労働法制中央連絡会メールニュース(5/13)》
全労連・労働法制中央連絡会
雨の中、派遣法の抜本改正求め座り込みを実施
機運もりあげ、世論の力で抜本改正勝ち取ろう!
さまざまな団体も座り込み
5月12日、時折雨が降る中、全労連・労働法制中央連絡会は、派遣法の抜本改正を求め、国会の衆議院第2議員会館前で10時30分から座り込みを開始。途中、昼の国会行動をはさみ15時まで座り込み、アピール。行動には約40人が参加しました。また、なかまユニオンをはじめ、働く女性の全国センター等の「ハケン・オンナの乱」なども座り込みを実施しており、エール交換が行われました。
参加者が次々と発言。期間工切りにあってたたかっているJMIUいすゞ自動車支部の三浦さんは「改正法案は抜け穴だらけ。抜本改正にむけ国会で徹底審議を行ってほしい。裁判でたたかっているが、派遣法の改正は大きく影響すると思う。働くルール確立のため、連帯し、派遣法を抜本改正させよう」と発言しました。
国会法改悪反対での議員要請を終えて駆けつけた自由法曹団の鷲見幹事長はまず、「抜本改正にむけ大きく世論が変わりつつある」と指摘。「労政審の審議の中で、公益委員が『派遣労働者は景気の調整弁として必要だ』と発言していたが、そういうことを公益委員が言うべきではない。私たちは製造業派遣を全面禁止しろと言っているが、これは、簡単に労働者が切られている実態を見て言っている。均等待遇も入っておらず、政府案では役に立たず、このままでは与党は公約違反である。抜本改正しないかぎり通すわけにはいかない。機運をもりあげ、世論の力で抜本改正を勝ち取ろう」と呼びかけました。
派遣切りでたたかう青年ユニオンの女性は「専門26業務で働いていたが、仕事は庶務だった。派遣は女性のニーズだと言われるが、派遣で働くメリットはない。26業務に手がつけられないのは重大。厚生労働省が26業務の適正化プランを出したが、これによって企業は『違法を是正するのだから』といって労働者を切り捨てるという事態が発生している。厚生労働省は違法が解消された成果だと言っているようだが、これでは本末転倒だ」と指摘しました。
12日は衆議院厚生労働委員会の審議日でしたが、流会になりました。派遣法「改正」案は、抜け穴だらけ、それに改悪まであり、このままでは労働者は救われません。さらに、専門26業務の見直し議論のなかで、医療業や営業、販売までに拡大しようということがねらわれています。「派遣法を抜本改正しよう」という世論が広がりつつあります。全国からうねりを作っていきましょう。