常勤職員、非常勤職員、派遣社員など同じ職場で働く様々な立場の労働者が交流 | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

 ※全経済産業労働組合の実行委員会主催で3月10日に開催した「働く上で役立つ知識」学習&交流会に参加しましたので概要を紹介します。私個人的には交流の大切さを改めて実感するよい機会になりました。(byモール)


 会場いっぱいの参加者で


 学習・交流会は、「同じ職場に居ながら労働条件が異なる労働者が、学習・交流を通じてお互いの思いなどを理解し、視野を広げ、『労働組合のとりくみが大事』と実感する契機になれば」と、実行委員会代表のあいさつで開会しました。


 参加者数は会場から溢れんばかりの36名で、特許庁などで働き始めて間もない方もたくさん参加しました。


 労働組合は人のつながり


 前半は「労働組合と労働条件を考える」と題し、国公一般副委員長の講師で学習会を行いました。講義は「労働組合は人のつながり。輪を広げていければよいと思っている」と、講師の経験からくる思いに始まり、企業別・正規雇用中心で形成された日本の労働組合の特徴、85年の労働者派遣法制定で90年代から大々的に進められた非正規雇用への置き換え、非正規雇用の労働者を組織する労働組合体制の遅れ、「困っている人を助けることが労働組合活動の原点」など、誰でもひとりでも入れる国公一般の立ち上げに至った経過の説明やとりくみの紹介があり、続いて国の行政機関で働く非常勤職員を中心に、常勤職員や民間労働者とも比較しながら、採用、労働時間、賃金、休暇、任期、退職金など労働条件の実態や根拠を学びました。


 悩みや思いを共有


 後半は軽食を囲みながらの交流会で、簡単な自己紹介の後に悩みや思いを出し合いました。


 発言は、「長く働きたいけれど更新は最大で3年」、「来年度の契約で今の会社が落札できないと派遣の自分はどうなってしまうのか不安」、「パワハラではないかと感じることがある」、「セクハラなどいやな目にあっても常勤職員より弱い立場の自分たちが職場を去ることになる」、「常勤職員が退職するため非常勤職員の自分がその分の仕事も引き継がなければならない」などの悩みや「常勤職員じゃなくても診療所を使えるようにして欲しい」、「給与をもう少し上げて欲しい」などの要求、「前に勤めていた職場よりは雰囲気がいい」、「通勤手当相当額が支給されるようになってよかった」などの感想がありました。


 自分の分担する仕事に没頭せざるを得ず、短時間の雑談はおろか仕事を教えたり習ったりすることもままならない中、参加者それぞれが今回のような機会の大切さを実感・共有しました。