12月28日から国と東京都が取り組んでいる「公設派遣村」(渋谷区・国立オリンピック記念青少年総合センター)には、28日と29日の2日間で、入所手続きを終えた生活困窮者が456人にのぼっています。
旧派遣村実行委員会などによる「年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会」(代表・宇都宮健児弁護士、略称ワンストップの会)は、「公設派遣村」に“つなぐ・つながる”取り組みとして、入所受付となったハローワーク新宿に隣接する大久保公園に、テントを開設して、100人を超えるボランティアとともに、生活相談や「公設派遣村」の活用を呼びかけるチラシを都内各所で配布しています。(※以下、ワンストップの会から12月28日と29日の活動報告です)
▼年末年始対策初日(12/28)に310名余の生活困窮者
12月28日昼から、国と都の住居を失った生活困窮者への対策がスタートし、310名余の生活困窮者が訪れました。
ワンストップの会の宣伝では、ほとんどの人が制度説明のパンフを受け取り、用意したパンフレットはすべてなくなって、さまざまな相談が寄せられました。
12月29日からは、ハローワークとハイジア(大久保病院)の間の大久保公園にテントをはり、法律家や労組役員などによる総合相談、制度利用アドバイスも実施します。(9時から18時ぐらいまで)
300名を超える利用があったとはいえ、それはこれまでの予約の人も含みます。28日の新たな登録は100名を少し超える程度のようです。宣伝の徹底した強化が求められています。
そのため、ワンストップの会ではボランティアを大募集しています。12月29日、30日、31日は大久保公園に直接、9時、12時、15時集合とします。どれだけボランティアが増え、各地でビラをまけるかで、救われる人も増えます。ボランティア参加を広く呼びかけてください。また、お近くで添付のビラを巻いてください。(※みなさん、この記事を転送・転載し、ボランティア参加と近所でのビラまきを呼びかけてください。)
▼夜間ボランティアが大事な局面に(夜間ボランティアのお願い)
12月29日から大久保公園(歌舞伎町・大久保病院の隣)にテントをたてて、大相談会をおこなっています。
朝8時半過ぎには、すでに10数名の生活困窮者が来ていました。聞いてみると、マスコミ報道を見た人と夜に巻いたビラを見てきた人が半々という状況でした。一人は早朝、新宿で落ちていたビラを見て駆け付けたということです。改めて宣伝の大切さを感じます。
しかし、12月29日に都の窓口(ハイジア)まで来て受け付けた人は170~180名程度ですが、住居をなくし都内で寝起きしている人の数からみれば、まだまだ少数です。そのため、昼間の宣伝に加え、夜の宣伝を強化したいと思っています。集合時間は変えませんが、夜行動(ビラまき)できる方を特に募集しますので、呼びかけをお願いします。12月30日、31日、大久保公園に、9時・12時・15時集合です。
朝9時過ぎにテントをたてるとすぐに相談がはじまり、途切れることなくブースが埋まる盛況でした。29日に都の窓口にきた人の半数以上が相談テントを通過し、継続相談のシートは約70名、生活保護の申請準備もすすみ、準備が完了した第一弾のファックス申請をおこないました。(このため、明日からいろんな動きが出ると思います。)
オリセン(渋谷区・国立オリンピック記念青少年総合センター)の中は情報過疎のようで、問い合わせや不安の電話がかかってきています。「面接は順番待ちの列だが、なおざりな面接で、具体的な説明は何もなく、年明けにハローワークに行くように言われた」という話の一方で、「何の話もない。談話室に突然張り紙がされただけ」とか、オリセンの中の案内係の態度が悪いと抗議してきた人もいました(中にいる要員をワンストップの会のボランティアと勘違いしたということ)。引き続き支援を強めねばなりません。
(※以下、ワンストップの会が配布しているチラシの画像とテキストです)
▼住まいのない方に年越し支援
宿泊 食事 生活相談
国と東京都が12月28日~1月4日朝に
① 歌舞伎町のハローワークに行く
「生活総合相談を受けたい」と言って「受付票」をもらう
ハローワーク・カードを持たない人は、求職登録も一緒におこなう
② 受付票に記入し、下記に電話
TEL 0120-874-505
③ すぐ近くのハイジアに出向く
「受付票」を提出して手続きをすると、宿泊施設に連れて行ってくれる
④ 宿泊施設(個室)では食事も提供
各種制度の説明を聞くこともできる
⑤ 1月4日~ 各種支援制度の申込み
アパートが決まるまでは、宿泊援助あり
めざせ新宿職安通り
ハローワーク新宿 歌舞伎町庁舎
新宿区歌舞伎町2-42-10
TEL 03-3200-8609
遠い方や金がない方はまず 0120-874-505
ワンストップの会 080-3432-9023
正式名称は「年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会」(代表:宇都宮健児弁護士)といい、昨年の「年越し派遣村」にたずさわった実行委員やボランティアなどで構成する組織です。派遣切りや解雇にあった人、住まいを失った人の支援にとりくんでいます。
▼不安・疑問 何でも相談ください
所持金が底をついた方には生活保護申請を援助
080-3432-9023
「どの制度を制度を利用したらいいのか、わからない」など、不安や疑問のある方、もっと詳しく聞きたいという方は、私たちワンストップの会に相談してください。弁護士や専門家、労組役員などが相談にのり、生活を建て直す支援をおこないます。上記に電話くだされば、相談員が対応します。また、ハローワークの近くで、資料を配布し、支援をおこなっています、お気軽に声をかけてください。
★ボランティア募集中 このチラシの大量配布にご協力を
12月29~31日、新宿職安通り・ハローワーク前集合=9時・12時・15時