非正規の仲間を労働組合に迎えよう! | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

 「黙っているだけではダメ!おかしいことは、おかしいと訴えることが大切だと思いました」


―とてもシンプルで力強い言葉です。労働条件改善のためには、仲間と連帯して、要求実現のためにがんばる大切さを、明るく元気に訴えてくれました。

 彼女は、数か月前に労働組合に加入した国土交通省の大分で働く非常勤職員。

 今年4月から一般事務として働き始めましたが、通勤手当がでない、賃金が低い、ボーナスもでないなど劣悪な労働条件に直面しました。そんなとき、非常勤職員や委託労働者の仲間と手をとりあって要求実現のために運動を展開している全建労という労働組合を知り、秋に組合員になったといいます。


 数か月前に加入したばかりの女性組合員が、大分から東京まで駆けつけ、12月6日に開催された「正規もパートも派遣も、アルバイトも、すべての働く人のディーセント・ワークめざして」を呼びかけた全労連・非正規雇用労働者全国センターの第2回シンポジウムに参加してくれたのです。
 彼女は、全国から集まった大勢の参加者の前の壇上で、自分の言葉でハッキリと、非常勤労働者の実態を告発し、参加者の感動を呼びました。



 ディーセント・ワークとは、「働きがいのある人間らしい仕事」という意味です。非正規切りに反対し、正社員化や均等待遇の実現をめざすシンポでは、民間と公務からさまざまな訴えがありました。

 正社員化では、郵産労の代表が、5700人の正社員登用が実現したことを報告。非正規の実態について、「年収は200万円に満たず、正規と同じ仕事をしていても生活できない」と訴えました。自治労連の代表は、ILOへの要請で「賃金は8年間、一度も上がらず正規の4分の1。短時間勤務を理由に差別されている」と実態を伝えてきたと報告しました。

 シンポに参加して、「大企業の理不尽な非正規労働者切りを許さないたたかいに立ちあがろう」「非正規の仲間を労働組合に迎えよう」と決意を新たにしました。


 私は、大分から駆けつけてくれた非常勤職員に、「なぜ、労働組合に加入したのですか?」と率直にたずねました。すると彼女は、「自らの処遇改善だけではなく、ワーキングプアをなくすために共同で、地域でたたかっている労働組合運動に共感したからです」と語ったのが、印象的でした。

 実は、彼女を労働組合に迎え入れた人は、職場の労働組合と建設産別運動、ローカルユニオンというタテ・ヨコの幅広い労働組合運動をがんばっていることを知り、いっそう感銘しました。


 大分といえば、経団連の御手洗会長が会長を務める大分キャノンでは、契約途中で切り捨てられた労働者6人が、「大分地域労組大分キャノン・日研総業分会」を結成したというニュースが報道されました。あさって24日には、派遣元の日研総業と初めての団体交渉だといいます。

 労働組合を結成した大分では、労働者の反撃が始まっています。ローカルユニオンの役割も大きくなっています。

 全国の仲間と力をあわせて、私も09春闘がんばります!

 (ブレッド&ローズ音譜