ノーベル賞に大騒ぎだが「ガリレオ」なんてどこにいる? 若き博士、ポスドクの果てはフリーターか | すくらむ

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 日刊ゲンダイ(10/16)が、「ノーベル賞に大騒ぎだが『ガリレオ』なんてどこにいるの? 若き理系の博士はカツカツだ!!/“ポスドク”の果てはフリーターか」と見出しを打ち、ほぼ1面をつかった記事を掲載しました。


 4人の日本人科学者がノーベル賞を受賞して、現在、興収トップを走る映画「容疑者Xの献身」は、福山雅治演じる若き物理学者ガリレオが主役。(私は映画は未見ですが、東野圭吾の原作は大好きです)


 こうして巷では、理系の博士が脚光を浴びているのに、現実の若き科学者からは「やめたほうがいいかも」とタメ息が聞こえてくる実態があることを、この記事では告発しています。


 今回、ノーベル賞を受賞した南部陽一郎氏、小林誠氏、益川敏英氏、下村脩氏は、いずれも博士課程修了後すぐ、大学の研究室で助手として研究に没頭して出した研究成果が認められました。


 ところが、いまは大学院で博士号を取得しながらも、定職に就けない“ポスドク”であふれています。


 若手研究者としてもっとも研究に没頭できる時期に、「雑用とか日頃のノルマ達成に時間を費やさざるを得ない。次の働き口へPRするため、小さな成果を求める研究に時間が割かれています」、「年収250万円で朝から深夜2時まで拘束されるポスドク」、「いまいる研究所の任期が満了したら、次の就職先を探さないいけない。必ず見つかる保証はない」「次の職場はコンビニでレジ打ちか?」など、不安定で劣悪な研究・労働条件におかれ、研究に没頭するどころか、「理系の若き博士たちは数式以外に、実生活という難問に挑む日々を送っている」と記事は結んでいます。


(byノックオン)