秋葉原の無差別殺人 25歳の若者を追いつめたものは | すくらむ

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 サイト上で、いつも愛読しているものの一つに「雨宮処凛がゆく!」 という「マガジン9条」 ホームページの中のコンテンツがあります。最新の記事は、秋葉原で起こった無差別殺人事件について、彼をそこに追いつめたものは何だったのかを、製造業の派遣や請負で働く若者たちの生活状況を取材してきた処凛さんの視点で書いています。最近すっかり処凛さんづいていますが、ぜひ読んでみてください。(→「雨宮処凛がゆく!」秋葉原の無差別殺人、の巻 )…と言いながら、以下一部分を引用させていただきます。(byノックオン)


 1カ月、2カ月先の近い未来さえ不安定な立場で働く製造派遣・請負のフリーターは100万人と言われている。04年の時点で、製造業で働く請負労働者だけで80万人以上という数字もある。「国際競争」ばかりを強調し、非正規雇用を使い捨てることで人件費削減を成し遂げ、「史上最高の利益」を連発してきた日本の多くの大企業。その影でホームレスやネットカフェ難民となってきた若者。小泉構造改革の名のもとに、働く人が一切守られないような今日の状況が作られ、製造業への派遣も04年に解禁された。


 もちろん、彼のしたことは許されることではない。しかし、ここまで25歳の若者を自暴自棄にしてしまったのは、一体何なのだろうか。多くの若者から「未来」を奪ってきたこの社会のシステムを、もう一度考え直す必要があるだろう。(雨宮処凛)