今朝、最高裁判所前で宣伝行動があり、「国立情報学研究所非常勤職員雇い止め裁判」の原告Mさんが、「最高裁が5月26日、上告を棄却したことに断固抗議します!」と怒りの訴えをしました。(※この裁判の概要については、4月24日のブログ記事「国と自治体の非常勤職員「雇い止め」裁判」
を参照してください)
Mさんは、今朝の宣伝行動で、要旨次のように訴えました。
私は、採用時に「長く勤めて欲しい」と言われ、13年以上の長期に渡って何の問題もなく恒常的な業務を担当し働き続けてきました。
突然の理不尽な雇い止めに対して、東京地裁では「解雇権の乱用禁止」が国家公務で働く非常勤職員にも適用されるという画期的な判断でした。しかし、東京高裁は「公務員である以上、任用するかしないかは、自由である」と不当判決を下し、最高裁は上告を棄却しました。国家公務で働く非正規労働者の権利を守ろうとしない最高裁に、心の底からガッカリしました。
国家公務で働く非常勤職員が置かれた「法の谷間」と呼ばれる、民間企業のように労働基準法が適用されることもなく、国家公務員法でも保護が受けられない状態は一体いつまで続くのでしょうか?
最高裁は、公務職場の非正規労働者の問題を放置しないでください。「法の谷間」をなくし、公務の非正規労働者の権利をきちんと守ってください。雇用の不安定化を止め、格差を是正し均等待遇を実現して「官製ワーキングプア」の問題を解消してください。そのために、最高裁は公務の非正規労働者の置かれた現状をじっくり検討してください。
上告は棄却されましたが、この問題が改善されるまで、私は声をあげていきたいと思っています。
(byノックオン)