池袋にある財団法人・伝統的工芸品産業振興協会(伝産協会)との団体交渉を実施しました。
団交の大きなテーマは、セクハラ、賃金、そして正職員化です。
私たちがセクハラとして指摘した内容について協会側は
本人は記憶がない。しかし気づかないうちに手が触れてしまったようなことはあったかもしれない。不快な思いをさせてしまったことについてはお詫びをする。また、気楽な会話をするために「綺麗だね」「いいことでもあったのかな」「いい人でもできたのかな」などと社交辞令を言った事実はある。そうした言葉が気持ち悪く不快であったのであればお詫びする。今後は言動に注意していきたい。
といった調査内容を報告し、意図的・悪質な行為はなかったと主張しました。
私たちは、エレベータ内で必要以上に接近されたり、マウスを使う手に手を重ねてきた例、そして退職された方の証言などもあげて、行為者の厳正な処分と協会側の管理責任を追及しました。
しかし、協会側は、そんな事実はない、ありえない、の一点張りで、「病気休暇明けの行為者の足許がふらつき、女性職員の体に触れたのだろう」という証言もある、と強弁しました。
なにしろ二人っきりの場面でおきた内容です。水掛け論になってしまったので、協会側の報告を受けて、次回の団交で整理することとしました。
それにしても、若い女性の腰に手が触れても、まったく気づかなかったと言い切る人がいるとはね。
賃金については、手当の問題については、協会側の調査で一定クリアになりました。
なにしろ、これまで規定が示されてなかったので、曖昧だったんですよ。
問題は協会が採用時に約束していた「定期昇給」と「ベア」の問題です。
協会は「説明不足」の事実は認め、一定の前向きな回答を示しました。
しかし、私たちは組合員が長年にわたって受けてきた不利益について、協会がその責任をきちんと認め、それに見合った解決策を示すように求めました。
かなり紛糾しましたが、私たちが主張する「不利益」がどの程度になるのか、あらためて検討することを確認して、団交を終わりました。
今回の団交では、テレビドラマのようにスッキリした解決にはなりませんでしたが、まだ始まったばかりです。
労働組合に加入し、団交を申し入れたことによって、はじめて就業規則が示され、セクハラ防止の仕組みもようやくですが作られることになりました。
2人の組合員の勇気が、現実に職場を変えています。引き続き、元気を出してがんばっていきます。
みなさんの応援をお願いします。
スピカ君もがんばるぞ。
(直)