先週、茨城県つくば市で、今年6月に開催する
研究所労組の全国集会の実行委員会が開かれ、参加してきました。
その集会で、「ポスドク問題」の分科会に取り組むことになりました。
【※注→「ポスドク」とは、大学院博士課程を経るなどして
博士号(ドクター)を取ったのに、正規職員になれず、
非常勤職員として劣悪な研究労働条件に置かれる人たちの総称。
30歳代後半層が一番多いと言われている】
現在、研究者の3人に1人=1万6千人以上が、ポスドクといわれ、
35歳を超えても、年収200万、社会保険なし、
という劣悪な労働条件が多く、
“高学歴ワーキングプア”と言えます。
つくばの独立行政法人のA研究所には、
年収ゼロという形態のポスドクも存在するとの
実態も会議で出され、
分科会に取り組むにあたって、まずポスドクの実態を把握する
アンケートに取り組むことになりました。
独立行政法人の研究所も、国立大学法人も
構造改革路線により、人件費5%削減と
運営費交付金の毎年1%削減が押しつけられ、
結局そのはけ口をポスドクが穴埋めして
日本の科学技術研究を支えている、という構図ですから、
ポスドクはまさに“高学歴官製ワーキングプア”です。
現場から告発し、ポスドクのネットワークづくりを進めなければ!
(byノックオン)