救急搬送後、7日目。
病院に行った後の父が落ち込んでいるように見えたので
朝、三太郎と田んぼの写真を送った。
なかなか既読にならないので、電話をかけて知らせる。
声に張りが無いのが気になるが、
いかにも「写真を見てね」のついでのように、
朝ごはんを食べたかと、エアコンの使用チェック。
夕方、仕事の後に行けば
妹が買っておいた弁当を平らげたところ。
兄も珍しく、父の見えるところに居たりする。
「病院から連絡あった?」
私の携帯を連絡先にしてるので、
兄は輸血後のことが気になったようだ。
「無いけど、無いってことは任せとけってことやない?」
「そんなもんか」
そんなもんだと思うよ。病院も忙しいし。
「また一人の時間になるんか」
実家から帰ろうとすると、父が呟いた。
今までは母の声が常に聞こえてた。
「トイレに連れてって~」
「何か飲ませて~」
「お父さん、どこ~」
5分と空けずにそんな訴えばかりだったが、
それが生活の中心だった父。
母がデイサービスに行ってる時は
「鬼の居ぬ間にシーツの洗濯」とか、薬を分けたりとか
掃除や洗濯も車いすで器用にやっていた。
母が戻ると手がかかるので、せっせと動いてたのだが
今は、その母が居なければ「やりがい」がないって感じ。
起きてエアコン付けて、ご飯食べても
何だかつまんない一日のようである。
漢詩作りもノートを広げてはいるが、全然すすまない。
デイサービスは、月曜と土曜。
火曜と金曜にはヘルパーさんも来るが、水・木曜日はずっと一人。
人との会話が無いと、父の認知症も気になるところ。
デイサービスの回数は決まってるようなので
ヘルパーさんの日を工夫できないものだろうか。
ひとまず、病院に呼ばれた週も毎日 実家へ。
母が熱で食欲不振になり、歩けなくなってから
妹と二人、毎日実家に行っている。
同居してる兄からすれば、ちょっと迷惑だったかもしれない。
救急搬送後8日目。
病院から電話があった。
妹が問い合わせた返事が、私にかかってきた模様。
輸血後、母の血圧は安定し、むしろ少し高いくらい。
下血することはなかったという。
コロナによる隔離期間は、先週いっぱい。
今週からは、内科の先生と共に下血の原因を調べて
治療も進めたいとのこと。
良くなれば、食事もとれるようになってもらいたい、と。
今週からは面会もできるようになるはずだから、
できるだけ父を連れてってあげたい。
夫婦お二人でお住まいの方が多い、私のブロ友さんたち。
片方がコロナにかかれば、もう片方にも。
コロナでなくても二人ともが寝込む状態になった時は
頑張りすぎず、だれかに連絡するなど
頼れる先を作っておいてくださいね。
もちろん、一人暮らしの方も。
日中、だれか数分でも様子を見に来てくれる人とか
お世話になってるケアマネさんや遠くのご親族でもいい、
一日に数回電話してもらうとか。
私の両親のようにならないように。
そして、不安があれば119番。
救急車じゃなくても対処法を教えてもらえるはずだから。
長々と自分に言い聞かせるために書いたものを
読んでくださり、ありがとうございます。
あの日、もっと早く父に連絡をしてれば良かった。
朝からのメッセージが未読のままだったのに、
電話をしなかったことが、今でも悔やまれます。