majolica
「動物をヒーリングするときは何を心がけていますか?」
Dr. Shu
「そうだね、まずは安心感を与えてあげることかな」
実は35年以上前のことです。
ある夜、東京の下北沢の街を歩いていたら
突然トコトコと小ちゃな子猫が私の足もとにすり寄ってきました。
団地育ちの私は動物を飼ったことがないのに
思わず抱きかかえて家に連れて帰ってしまいました。
生まれて初めてネコグッズを買い揃えて
トイレを教えたり爪を切ったりお風呂に入れたり
ある日脱走事件があって悲しくて一日中泣いていたり
毎日手にたくさんの引っかき傷を作って
ヘアメイクさん泣かせでジュエリーショーの仕事をこなすなど。
その子が我が家に来てから2ヶ月ほど経ったある朝
ベッドの上でなんだか様子がおかしいことに気づき
友人に紹介してもらった天野動物病院に連れて行ったら
単なる風邪かもしれないけれど一応検査をしましょうと言われて
結果、先天性の猫エイズ(白血病)が発覚。
もともと生まれたときから罹っていたようですが
野良ちゃんではとても多いそう。
(当時のはなし)
そしてすぐに入院して隔離となったのでした。
鼻から管を通して点滴だけの死に向かうだけの入院生活が続きました。
日に日に衰弱していく中、毎日欠かさず会いに行って
体中をナデナデしてスキンシップをしていました。
(そのあとは必ず消毒です)
入院中も検査をするもやはり陽性に間違いなく。
入院してから2ヶ月近くになる頃、
衰弱しきった死の一歩手前のある日
もういつ死んでもおかしくない状態の時のことでした。
その日は仕事で病院に行かれず
友人が代わりに行ってくれて、ふいに電話がかかってきました。
「きょう自力で水を飲んだんだよ!」
すぐには信じられませんでした。
しかしその日を境にぐんぐん回復していったのです。
そしてなんと退院するまでに。
医学的にはあり得ないことだったそうです。
退院した日の院長先生の言葉が忘れられません。
「奇蹟が起きたんだね、おめでとう」
数年後、飼い続けることができなくなったときに
あの日に私の代わりに病院に行ってくれた友人が引き取ってくれて
それから20年以上も生きて長寿を全うしました。
毎日病院に通ってスキンシップをしていたあの時
「安心」という光のヒーリングエネルギーを出していたのかもしれません。