このローマ会合はシリア反対派勢力への支援提供の提案を議論するほか、シリア情勢全体を検討するものである。しかし政権側は参加しておらず、反体制派支援のための会合となっている。
会合の前には、反体制派の国民連合は、実質的な軍事支援を期待するとしていた。
アメリカのジョン・ケリー国務長官は、国民連合の指導者であるモアズ・アル=ハティブ氏との交渉に臨んみ、シリアの反体制派勢力に対して国際社会はより多くの支援を与えなくてはならないと指摘し、アメリカがシリアでの政権移譲が政治的に早急に行われることを期待していると表明している。
>反体制派内のバランスを図ろうとするアメリカ
過激派組織へのカウンターウェイトとして、強化が目指されているシリア反体制派革命勢力の国民連合への支援を拡大する意図がそこにはあるだろう。すなわち、米国はシリア反体制派に6000万ドルの追加支援を行うと発表した。
加えて、反体制派に対して、直接的な支援を行うことも発表された。直接的な支援とは、第1に食糧、衣料品の供給を指すと説明している。直接的な支援には反体制派が要請している武器は含まれない。これは、武器が反体制派と共に戦っているテロ組織の手に渡ることを懸念しているからだ。
イギリスのハーグ外相は、軍事的支援も選択肢からなくすべきではないと語っており、ここにアメリカとの差が存在するとみられる。BBCでは、NATOによる支援についての言及もなされる形で報道されており、より積極的な反体制派への関与を求めているとみられる。
>アサド退陣要求は変わらず
加えて、アサド大統領の退陣要求を再び行っている。
先日のイギリスとの会合でも確認されていたが、再びアメリカはこの要求を行っている。これは前日のロシアのラヴロフ外相との会談との整合性をみる必要があるだろう。
アメリカは、ロシアとの会談での対話による解決よりも、介入による解決を図ろうとしているのだろうか。
>反体制派擁護会合の一面
会合では、シリア反体制派への政治的、物質的支援の強化が約され、第3国がアサド体制へ武器供給を行なっていることに対する遺憾の意が表明された。
また、シリア政権に対し、居住区への「無秩序な」攻撃は人道に対する罪だとして、これを直ちに停止するよう要請も行われた。
>反体制派勢力の体制固め
国民連合は、近日中にもシリア暫定政府の首脳の任命が行なわれる予定である。
これは、西欧諸国の支援の受け皿としての国民連合を、さらに主権を行使しうる主体として、統治機構化を図ろうとする国民連合および西欧諸国の思惑の表れであろう。
次は、3月4日イスタンブールで、反体制派武装勢力に対する軍事支援および人道支援について協議するとのことだ。アメリカとイギリス、そしてフランスの思惑と、反体制派の思惑とが絡み合った会合となるだろう。
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思考の整理のために
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