こんばんは
お気付きでしょうか?
最近写真が綺麗になった様な気がしませんか
スマホではなく、ミラーレスカメラで撮ってスマホに取り込んでるんですよー
だから何だなのですが、写真映えした方がブログを書くのも気分が上がるので🥰
colorata brandtii とchihuahuaensis
種から栽培して2年目!
…他の生産者の方々より、ずっと成長させるスピードが遅いかと思います
だけどゆっくり育てた方が可愛くて強くなる気がして、追肥はしないし水もあげすぎず、切り過ぎず…
葉っぱが少なくてデブっちょなのより、葉数は多くちょっと短めでふんわりした姿がタイプです
思い通りになるまでに時間を要してしまうけど…
拘りもコキリノの風ということで
今日はEcheveria cuspidata (クスピダータ)について
ゴンサレスに注文したクスピダータが満足だったので
こちらは紫式部↓
町田さん作、羽兼先生命名のハイブリッド種です。
Facebookの「Echeveria Club」というコミュニティに、羽兼先生がずっと作出したり命名した作品を記録されています
E. cuspidata Parrasana × E. agavoides ‘Romeo’
が交配式で、この逆交配で販売されている紫式部があるそうですが、それはミスで↑が正しい交配式です。
E. cuspidata Parrasana とは何?
Köehres で販売されていたことがある
E. cuspidata parrasensis Parras の事で、以前は「Parraseana」と書かれて販売されていた模様
WILD ECHEVERIA のcuspidata のページには、
1959年にParrasという所で発見されたエケベリア、Echeveria parrasensis という品種が発表されていましたが、後にクスピダータだった事が分かり、シノニムになりました。
なので、現在の正しい表記は、
Echeveria cuspidata ‘Parrasensis’ です。
cuspidata ‘Parrasensis’ をゴンザレスが持っていたので、今回注文しました
紫式部の父はこの品種
それから、E. cuspidata var. zaragozae も
うちの在庫に実生のがありますが、まだこんなに葉数が揃ってなかったので、出来上がっている立派なのを注文してました
日本と韓国で出回っている「黒爪ザラゴーサ」はこのcuspidata var zaragozae (←サラゴサエと読みます)の爪が黒くなるタイプの事を言います。
Echeveria cuspidata var. gemmula とも言われていますが、var. zaragozae とvar. gemmula は生息地が100mしか離れておらず、違いもほぼないため見分けが付かず、同種だと言われています。
cuspidata のこの2種!オススメです
他に、Köehres から出ている、
cuspidata, San Roberto
うちの実生っ子でまだ小さいけど
San Roberto (サンロベルト)というのは、品種名ではなく、採取された場所が記載されているだけで、
San Roberto に生息するクスピダータはこのタイプだ!という特別な物ではないので、
「サンロベルト」とだけタグに記載するのは、何のことだか分かりません。サンロベルトにも色んな植物が生息しています。
cuspidata, Menchacaもそうです。
よくKöehres の品種名の隣に書いてある産地も含めて、地方変種の様に思われている方がいますが、
地方変種として認められた場合は、
cuspidata var. zaragozae の様に、
「var.」が前に付き、産地名はラテン語になります。
cuspidata var. zaragozae は、Zaragoza(サラゴサ)に生息するクスピダータの地方変種という事です。
上記の事から、「タパルパ」「ラパス」「サンロベルト」の様に、あたかも品種名の様に採取地の地名だけをカタカナで記すのはとても変なんです。
本当はただのコロラータであり、ヒアリナであり、クスピダータ。産地名に特別な価値はありません。
原産地が遠く離れている事と、日本は独自の言語と文字を持つため、この様な誤解が生じていることが実際にメキシコや周辺国の自生地やUNAM に行って分かりました。
植物の名前を必ず書く事が大切です
長くなっちゃいましたが、クスピダータの事を知って頂ければ嬉しいです