僕の心のヤバイやつ

 

 

 

【評価】92点(1期)→95点

ストーリー:★★★★
キャラ:★★★★★
作画:★★★★★
おすすめ:★★★★★

判定:神アニメ

 

【ラブコメは告白までが至極と見つけたり

1期視聴時に我慢できなくて作品レビュー書いてしまったけど、この度完結したということで書き直しです。

いやっ!良がっだでず!!ずごぐ!!!

あの『みつどもえ』を描いてたのりお先生が時を経てこんなラブコメをね…と改めてしみじみ。

そして監督をはじめとする超一流のスタッフが、圧倒的作品愛のままに演出に力を入れ、これ以上ないクオリティのアニメが完成しました。

原作者冥利に尽きるどころではないですね。

1期中盤から加速度的に面白くなったとは以前のレビューでも書いたんですけど、その勢いのままに後半(=2期)がスタート。

そっから毎回神回の連続で、このままじゃどうなってしまうのかと、「神アニメ」を超えたアニメが誕生してしまうのかと思いました。

 

また、本作にはひとつの作品を代表するハイライトになるべきシーンが、驚くべきことに何回もあるのです。

これを超える神シーンはないやろ…と思っても翌週さらに上をいく神が待っているという…一体何度キュン死させられるのだろうと参りました。

そして最終回ラスト、始まりの場所図書室で…究極のハッピーエンド。

数あるハイライトを生み出した本作でしたがやっぱり最高潮はラストでしたか。

これにはもう…俺は完膚なきまでに死にました。

 

神を超えた神とまで評すのに、何故100点にしなかったかについては、やはりブーストがかかるまで数話かかってしまった部分で若干マイナスにしました。

最初の市川はのちにこれ程カッコいい少年になるとは考えられない、ただのシコリ厨房でしたので、賛否は生まれたと思いますが序盤の下ネタはカットするのも有りだった気がします。

あと後半は神シーンを乱発しすぎてやや冗長、過剰に感じたかもしれません。

これだけ色々あってまだ付き合ってないんかーい!と思ったのと、あと騎馬戦回の台詞はちょっと悪い意味でサブイボが…男子の感情を描くのがちょっと甘いなあとは感じました。

まー、そんくらいで不満というほどのことではなかったです。

 

タイトルの「心のヤバいやつ」とは何なのかについて。

調べたところ、のりお先生は「自分の中にある、恋心なのか何なのかわからない感情」をタイトルに例えたそうです。

う~ん、主人公の市川、早い段階で恋心なのは確信していた気がしますが…?

もしかしたらタイトルを命名した時点では、最初のキモ主人公路線で行く予定だったのかもしれません。

なんで自分は「心のヤバいやつ」って今の今までイマジナリー京太郎のことかと思ってました。あれに関しては完全にヤバいやつだったので…(笑)

 

ヒロインを演じるは、若手声優で自分が最も可能性を感じている羊宮妃那さん。

山田杏奈というキャラの魅力を120%引き出しておりました。

この人は天下を取らなきゃおかしいですわ…

くれぐれも今後のキャリアを大切にしてほしいです。

 

最後に総評になります。

1期は「ありがとう」を伝えて終わり、2期にて「好きだ」「大好き」で締め括る…

ラブストーリーにおいて、これほど綺麗なラストはないでしょう。

この後のストーリーも原作では続いてますが、アニメとしてはここで区切りでいいと思います。それくらい完璧な最終回でしたので。

結局、恋愛ものって告白シーンが到達点でそれ以降は蛇足なんですよ。

あとやることと言ったらヤることしかないんですから。

決して今も連載してる原作を皮肉りたいわけではなく、こちらはこちらで応援するし、Webで無料連載してるので今後も読ませていただくつもりです。

ただ、アニメはここで完結するのが「永遠の名作ラブコメ作品」となる条件です。

アニオタ人生の記憶に残る一作となったことは間違いなく、青春の煌めきを感じさせていただき有難うございました!