つらつら つらつら | 黄啓傑ランド

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トランぺッター黄啓傑(コウケイケツ)のブログ。

Trumpeter Keiketsu Ko's blog

先日、とある現場で久しぶりにブラックさんのバンド車に乗る機会があった。
わあ、まだ退団して一ヶ月ちょいとはいえ、なんだか新鮮ですなあ、と、おずおずとスライド式ドアを開けて私の大好きな、いちばん後ろの荷物横のお一人様シートに座った。はたしてどんな気持ちがするんだろうな、と思ったのもつかの間、ものの三分くらいで完全に眠りに落ちる。
パブロフの犬。タモツくんの催眠運転スキルがさらに上がっているのか。


最近の走り回り、走りながら何を考えているかというと、全調のさまざまなアルペジオ。難しいキーをクリアした時の快感もさることながら、しかしあれれれ、えーとなんの音やっけ?と、なったときは目はおよぎ、顎も上がってあぶないあぶない。しかし集中し出すとあっという間にかなりの距離を走っていたりもするので、つくづく人間の感覚って不思議。
そんなわけで右手はトランペットのピストンを押さえる動きをしつつ、鼻歌ではハミングしているので、そうとう不気味なジョガーかもしれない。

走り回りでいつも通る、吉祥寺通り沿いにある気になってしょうがない店、鷹匠カフェがランチを始めたようだ。猛禽類に睨まれながら、サンドイッチとかをちまちまつまみたい人募集。願わくば、肩に鷹をのせながら。


土曜深夜の西荻窪、あけたの店が好きである。うまくタイミングが合えば、潜伏しにゆくのだ。
そこではあの渋谷毅さんとかのピアノソロが0時すぎからじっくり聴ける。
先日は明田川店長のピアノソロとオカリナ。聴きごたえ120パーセント。もはや聴きごたえしかない、濃厚な世界に酔うた。

アキ カウリスマキ監督の新作、「ル・アーヴルの靴磨き」を吉祥寺バウスシアターで見る。

まったく冴えない人間模様を描くことにかけてぴかいちのこの監督が大好きである。

今回のこの映画はじつによかった。あまりに説明するのも野暮だし、自分のなかの感動が薄れるのでやめておこう。

たとえば誰か好きな人と見に行って、終わったあとの帰り道、あのシーンのこのセリフがどうこうとか、あの店にいたあいつがどうこうとか話すのに、とてもいい映画だと思うよ。

そして写真は名著、歌舞伎町案内人の作者 李小牧氏も大好きなたべもの、腐乳。豆腐をさらにあれしたようなもの。ちなみにこれはラー油に漬け込んであるタイプ。中華食材コーナーに行ったら隅っこの方においてあるのを見たことがあるはず。もちろん私も大好きで、そのまま食べてもよし、なにかと混ぜてもよし。
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その内容物。ちなみにこれは賞味期限が一年過ぎた、いわゆるビンテージ物である。
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ちなみに最近、納豆にこれを混ぜるのがマイブーム。

臭みオン臭みでメシがすすむすすむ。

酔っ払って帰ったときに、缶ハイボールと腐乳でシメると、明日も頑張るぞ、てなるのは私だけでよい。

ちなみにこのマークのおっさんはじつはおばはんである、というギタリスト富永氏からのタレ込みに驚いたな。

ではではみなさま、またどこかで。