10/25:(追記アリ)

メンバーが一人抜けていましたので、文中追加するとともに

文末に発案者様への感謝を込めさせていただきました。

 

 

今日は花守くうさんが企画主催の

「お月見企画」前夜祭へ参加させていただきます。

くうさん、主催とかわいいヘッダー、ありがとうございました。

くうさんの主催では今年最後の企画ということで、かなりたくさんの方が参加されているようですね。

 

 

こちらのブログにお越しいただいた皆様、はじめまして。

ブログの主、kokawausoともうします。

 

今回、企画に参加させていただきました。

9月のお月見企画前夜祭でも参加させていただきました。

 お月見企画前夜祭だ フォーww

 

 

その時に、クリーンレンジャー内で登場する敵役のボス、源次郎さまと側近の部下Aさんのお話のプロローグ編を書かせてもらいました(〃▽〃)。

 

このふたりは、上条武流さんが発案されたキャラクターで悪役ながらも愛されているキャラクターでもあります。

上条さん、今回もまたお二人をお借りしております。

 

今回は、プロローグ編の続きといいますか本編になります。

 

「クリーンレンジャー」をご存知の方も、そうでない方もよろしければ、この拙いお話にお付き合いいただけると幸いです。

 

 

★ちょっとお話の前に気になっているところを補足的に。

 

・名前の分かっているメンバーは名前で出演しておりますが、わからない場合はコードネームで読んでおります。

 

・ネタバレになりますが、今回は「源次郎と愉快な仲間たち(仮)」wを勢ぞろいさせてみましたが、もしこの悪役抜けてるやん、という場合はスミマセン。

※追記

勢揃いとしておりましたが、どなたか抜けているとよく考えたら切谷さん(すーポックさん考案)が抜けていた!

そのため、せっかくの勢揃いですので少し文中で切谷さんを追加して登場させます。

 

 

・今回も、kokawauso的独断でのお話です。

実際のおじじ様、Aさんはじめ悪役の面々はもっとどす黒かったり、悪役らしいキャラクターかもしれません。

 

悪役にも関わらず、人気のあるAさんのお話を書くのに多少、いやかなりプレッシャーもありますが(^_^;)、みなさんのイメージを損なわないようなお話をかけてたら良いなぁと考えております。

 

・駄文、長文になるかと思いますので、お時間に余裕のあるときにゆっくりとご覧ください。

 

 

それでは、この下からスタートです。

よろしくお願いします。

 

牛しっぽ牛からだ牛あたま魚しっぽ魚からだ魚あたま熊しっぽ熊からだ熊あたま黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたまお月様お月様お月様星星星

クリーンレンジャー スピンオフ

お月様「今宵の月のように」 エピソード1お月様

 

 

バー「ダークナイト」の屋上から移動し、源次郎様の自宅へ戻った我々を待っていたのは、

源次郎様を筆頭にいつも召集される顔ぶれが並んでいた。

 

「源次郎様、お久しぶりでございます」

「源次郎様、今日はお声かけいただいてありがとうございます」

「今日はおじいちゃんちで~、たくさんパフェが食べられるって聞いて~、きちゃった♥」

いつもは静かな屋敷の離れが、賑やかな声で溢れていた。

 

我々部下をはじめ、

幸子さんとwithDustさんたち

F子ことフジコさん

幹部養成研修でアジア支部へ赴任中だったLAZYさん、

夜のこういう集まりには普段はあまり顔をお出しにならない長官こと黒崎さんまで集まり、珍しく全員出席での「お月見宴会」となった。

 

そして普段は下っ端として先頭を切って動いているダスッターの連中も別棟で宴会と称した「飲み会」で盛り上がっているようで、賑やかな大声が響いている。

 

「きゃつらが一番苦労しておるし、たまにはいい思いもさせねばのう」

という源次郎様の計らいらしい。

普段はとても我儘な態度やその言動で振り回されることも多いのだが、こういった部下への心遣いのできるお方だということを俺は知っている。

 

俺も含めて今日集まっている面々の中には、世間で言う「はみ出しもの」というか、世間からは受け入れられないような部分を持っており苦労してきた人もいる。

 

そういう部分を源次郎様との出会いによって、認められ、受け入れられたことで「本当の自分」を取り戻すことができた。

 

それを知っているからこそ、みんな源次郎様のもとに集い、理不尽な要求であっても実行する。

そうして、我々の組織というのは成り立っているのである。

 

 

「今夜は無礼講じゃ。飲んで食べて、日頃の憂さを晴らそうではないか」

源次郎様の音頭による乾杯で始まった宴会。

 

源次郎様の畑で採れた野菜の惣菜とお米から造ったお酒も持ち込まれ、本部からの差し入れだという食事もあり、豪勢な宴会となった。

 

宴会の余興では、幸子withDustさんたちによる書道パフォーマンス。

こちらは、普段から取り組んでおられる書道のレベルに圧巻、社交ダンスの要素も取り入れられたのか、見事なパフォーマンスで宴会を盛り上げた。

 

次は、フジコさんと幸子さんの衣装のお披露目会と称する小競り合いで一時は険悪な雰囲気になり俺の胃が少し痛み出した頃、来ないと思われていた切谷さんがちょうど良いタイミングで現れその場を上手く収めてくれた為、なんとか終了。

女性の扱いに慣れている切谷さんが来てくれたことで、普段の女性陣への扱いに不満を漏らしていた彼女たちの機嫌もよくなったようだ。

女性陣はこのあと切谷さんとの会話に華を咲かせていた。

 

 

そして、LAZYさんとダスッターの各リーダーによる、人気ダンスユニットの「ダサかっこいい」というダンスを披露するものの、研修中で練習時間の少なかったLAZYさんが微妙に振り付けがずれるため「ダサかっこいい」とはいえない仕上がりになり、リーダー諸氏から突っ込まれ冷や汗をかく場面も。

 

我々部下は、源次郎様の命令により急遽舞台へと上がることになり、3人いるので昔テレビでやっていた「良い子・悪い子・普通の子」という3人組のグループからヒントを得た、3人組での即興漫才での参加。

ウケはあまり良くなかったようだが、そこに源次郎様がダメ出しをしながら乱入。

舞台はめちゃくちゃになって、少し胃の痛みも感じたものの、最後は源次郎様の十八番の歌で締めくくった。

 

 

余興のあとは、飲む者、食べることに没頭する者、カラオケで盛り上がる者、いつの間にかいなくなっている者。

様々な形で盛り上がっているようだ。

 

源次郎様は黒田さんと盃を酌み交わしながら余興を楽しんだり、いろいろと会話されていたようだ。

 

「そちらも給仕ばかりせんと、参加せんか」

 

普段は裏方として徹しているので、この面々と一緒に参加させていただいているだけでも嬉しく感じるというのに、部下の我々が動き回っていることに気が付いておられたようだ。

 

こっちに来い、と側に呼ばれ部下たちは盃を受ける。

形式的な返杯をし、並んで控える。

 

「日頃、そなたらにも世話になっておるからのう。そなたらにも何か褒美を、と黒田と話しておったのじゃ」

 

源次郎様は酔いが回ってきたのか、饒舌に語り始める。

 

先日もある王国への招待状が来ていたものの、プレゼントと称した荷物が源次郎様のお好きなものばかりだったため、相手の王国では新手のテロかとかなり警戒されてしまい、出入り禁止となってしまった。

 

できれば、あの王国の力や資源を我々組織のために利用できるようにお近づきになっておきたかったのだが・・・・。

 

あの時の王国の人々の引きつった作り笑顔を思い出し、胃が痛みだす。

 

「いえ、褒美など・・・」

「遠慮せずに、言うてみよ」

 

「えーと俺は、Aと温泉旅行に行きたいので休暇くださーい!」

Bが横から口を挟む。

 

「そうか、Bはそれでよいか。Cはどうじゃ」

「おれは、秋田に帰ろうかと・・・」

「そうか、ではどうせなら一週間くらいゆっくりしてこい。Aはどうなのじゃ」

「俺は・・・、特にありません。B、旅行に行くなら一人で行ってこい」

「えーっ、Aが一緒じゃないとやだよー!!」

子供のように頬を膨らますBをなだめる。

 

「我々部下がみんないなくなってしまっては、その間誰が源次郎様のお世話をするのだ。俺は行かないぞ、俺に遠慮せずに温泉楽しんで来い。どうせならCと一緒に行ってきたらどうだ?秋田はいい温泉たくさんあるぞ」

 

「えー、そんなぁ。Aと温泉楽しみたいのに~」

むくれるBを尻目に、明日早朝からの収穫作業があるので、と宴会場を後にする。

 

 

 

 

誰もいない、屋敷の縁側に腰掛けてタバコに火をつける。

見上げて吐いた煙は、今夜の月を白く隠していた。

 

(ここには、俺の居場所がある・・・)

 

昔に比べると、今の生活は穏やかで、心地よくて。

たくさんの仲間たちと出会い同じような境遇の者たちとの生活は、荒んでいた俺をそのまま受け入れてくれたことで、こうして現在がある。

 

物心ついた時から、本当の家族に否定され続けた俺にとっては、ここの連中が「家族」と呼べるものに近いだろう。

 

 

「何を一人で考えておる」

振り向くと、いつの間にか源次郎様は後ろに立っていた。

相変わらず、気配を消すのはお得意なようだ。

慌ててタバコを消そうとすると、手で制される。

隣に腰掛けた源次郎様は、同じように今宵の月を見上げる。

離れからの喧騒を背後に静かな沈黙の時間がしばらく続いた。

 

 

「のうAよ、今もお主はあの時と同じ感情をもち続けておるのか?」

源次郎様にしては珍しく真面目にそう語りかけてきた。

 

 

「こんな世界、壊れちまえ。みんないなくなっちまえばいいんだ・・・」

源次郎様と出会ったあの日、そう心の中でつぶやいていた言葉。

その時のことを言っているのだろう。

少し考えたあと、問いに答える。

「そうですね・・・。昔ほどではありませんが多少はありますね」

 

「そうか・・・。お主らしいのう」

「そうですか?」

「ワシに対しても、昔はもっと敵意をむき出しにしとったからのう」

「若気の至りです、お恥ずかしい」

 

昔の話を持ち出されると、落ち着かない。

「今は、みんながおりますので、そこまで考えておりません。そういうふうに考えることができるようになったのも、あの時、声をかけていただいた源次郎様のおかげです」

 

「そうか・・・・」

 

また沈黙の中、二人で夜空を見上げる。

 

「明日も早いぞ、しっかり養生せい」

そう言って立ち上がった源次郎様の背中は、昔と変わらずに大きく感じた。

 

 

星お月様星お月様星お月様星お月様星星お月様星お月様星お月様星お月様星お月様星お月様星お月様

以上、エピソード1とさせていただきました。

 

ご覧頂いた皆様、ありがとうございました。

 

長くなりそうでしたので、また後日その後を書かせたいただこうと思います。

では、みなさんのお月見宴会に回らせていただきます。

 

 

追加で落書きを入れるかもしれませんが、そのときはまた更新します。

 

 

 

今回、Aさんのお話を作る際に浮かんだ曲はこちら↓。

 

エレファントカシマシ「今宵の月のように」

1997年リリース。

 

 

くだらねえとつぶやいて
醒めたつらして歩く
いつの日か輝くだろう
あふれる熱い涙

いつまでも続くのか
吐きすてて寝転んだ
俺もまた輝くだろう
今宵の月のように
Uh… Ah… Ah…

夕暮れ過ぎて きらめく町の灯りは
悲しい色に 染まって揺れた
君がいつかくれた 思い出のかけら集めて
真夏の夜空 ひとり見上げた

新しい季節の始まりは
夏の風 町に吹くのさ

今日もまたどこへ行く
愛を探しに行こう
いつの日か輝くだろう あふれる熱い涙
Ah… Ah… Oh yeah

ポケットに手を つっこんで歩く
いつかの電車に乗って いつかの町まで
君のおもかげ きらりと光る 夜空に
涙も出ない 声も聞こえない

もう二度と戻らない日々を
俺たちは走り続ける

明日もまたどこへ行く
愛を探しに行こう
いつの日か輝くだろう
あふれる熱い涙

明日もまたどこへ行く
愛を探しに行こう
見慣れてる町の空に
輝く月一つ

いつの日か輝くだろう
今宵の月のように
Uh… Ah… Ah…

 

 

 

ご覧いただいて、ありがとうございました。

 

SPECIAL THANKS

源次郎様、部下ABC、F子ちゃん by上条武流さん

幸子withDust by有楽こたろさん

LAZYさん byba****moguさん

ダスッターのみなさん byAsa。さん

切谷さん byすーポックさん

 

悪役を勢ぞろいさせてみましたが事前報告なく載せてしまったので、

今更ながら登場したメンバー発案者の皆様にお詫びと感謝を。

事後報告となり、申し訳ありませんでした。

 

そして、悪役の全員集合ができたことはひとえに発案されたみなさまのおかげです。

ありがとうございました。

また機会がありましたら、使わせていただくこともあるかもしれませんのでそのときはどうぞよろしくお願いします。