わたくし、「性悪オオカミ~」人狼人狼の紅×直の2人が好きすぎるkokawausoがこのふたりとワルイコメンバーの日常の妄想をさらけ出してみようという恥辱プレイ。

 当面は、紅×直さまメインのお話が多いかと思いますが、あんな人やあの方が登場するとかしないとか・・・・。

 あくまで脳内妄想ですので、2次創作、妄想お嫌いな方は逃走の準備走る人走る人をお願いします。

 

今回は、別の妄想小説の「カワウソ放送局」でのお話の後日談・・・・、という設定。

今回、気合入りすぎて長編になりそうな予感の後編。

ワルイコのキャラのあの方登場予定で甘め展開になりそうな予感。

砂糖吐くレベルえーんえーんになるかもしれません。ご注意ください!!

 長文でも構わないかたは下へどうぞ↓

 

 放送局→後日談は今後も増えていくかと思われますのでご興味のある方は「カワウソ放送局」のほうからご覧頂いたほうがわかりやすいかと思います。

ご興味のある方は下からどうぞ↓。

 

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 あれ?俺どうした・・・、ここは?すごく大きいお屋敷のようだけれど。

「お、目さましたみてーだぜ」

上から降ってくる声に驚いていると目の前にとてもキレイな顔の人が見える。

(誰だろう?でもすごくキレイな人だ)

どうやらその人に膝枕をされていたらしい。起き上がってソファに座りなおす。

「あの、すみません俺・・・」

「ああ、電車の中で気を失ったんだって?大丈夫?」

「はい、もう大丈夫です。ところでここは?」

「ここは、撮影で借りてるホテルの中にあるスタジオ。君、香坂君?助かったぜ。引き受けてくれるって聞いて」

どうやら依頼というのはこの人?からのようだ。

 

「俺は白羽七王、君達の通っている高校の生徒会長いるだろ。あいつ俺の弟ね」

(生徒会長のお兄さん?でもなんで?)

ただですら紅城先輩のせいで生徒会と風紀委員が険悪であまり話さないのに、どうして全く面識のない生徒会長のお兄さんが出てくるんだろう。

「どうも・・・、はじめまして」

「詳しい話は彼から聞いてないの?」

少し離れたところですごくキレイな女性と会話している先輩が見える。

(あの人も誰だろう、どこかで見たような顔だけれど)

「はい、なんかモデルをしてほしいと言われて。でも俺には無理だと思いますけど・・・」

「ハハハ、じゃ俺から詳しく説明するな。実はあそこにいるのは俺の姉貴なんだけど、あの人のお店で毎年夏になると浴衣を扱うんだけど、その時にお客様用にカタログを作って渡せるように俺がそのカタログのモデルっつーの?やってたんだけど、今年からはちょっとできなくなっちまって。それで誰か代わりに引き受けてくれる人を探してたんだけど、彼から君ならどうかと薦められたんだけどどうかな?」

(どうもこうも・・・、考える時間もないままにここへ連れて来られたんだけど)

 

「わたくしからもお願いしたいのですが、引き受けていただけないかしら?

わたくし、白羽君子と申します。下の弟と同じ学校で同じ学年とお聞きしました。いつも弟がお世話になってますわ」

先ほどのきれいな女性が話しかけてきた。さっきこの人のお姉さんと言ってたけど、ということは生徒会長のお姉さんでもあるのかな。そういえば顔がよく似ている、どこかで見た顔だと思ったら生徒会長だったんだ。

「いえ、白羽会長とはクラスも違いますし、俺は風紀委員なのであまり接点がないのですが。それにあまり人前でこういうのをするのも慣れてないのでお役には立てないと思いますが」

 

「香坂君、人助けだと思って引き受けてあげてはどうでしょうか?とてもお困りのようですし」

先輩がいつもの笑顔で話しかけてくる。さきほど電車のなかでされたことを思い出すと腹がたつ。でも、ここに連れて来られてこの状況で断れないだろう・・・、相変わらず勝手な人だ。

「・・夜に出かけたいので、夕方までに終わらせていただるんでしたら・・・」

「おお、引き受けてくれるか、ありがとうな。助かるぜ、香坂君」

「引き受けてくださると助かりますわ、多少ならアルバイト代もだせますし」

「いえ、うちの学校はアルバイトは校則で禁止されてますし、俺は風紀委員なので自ら校則違反をするわけにいかないので。ただ、お手伝いという形でしたら・・、でもなんで俺なんですか?」

「ここにいる弟とあなたは身長が同じくらいですし、彼の是非にという推薦もありましたから」

君子さんは紅城先輩を見て微笑む。

推薦って・・・・、聞いていたらこっちが恥ずかしくなる。

でも、この人たちと紅城先輩ってどういう関係なんだろう・・・。生徒会長とのつながりではなさそうだし、何かまた変なことに首突っ込んでそうだな・・・。

「では、早速着替えていただいてお願いしますわ」

「はい・・・・」

 

用意してあった浴衣を着て、セットしてもらいホテルの庭園で撮影をするというので案内してもらう。

庭園では、撮影のスタッフの人たちが既にスタンバイしていて、撮影が始まった。

なにより驚いたのは、カメラマンが紅城先輩だったということ。

「!!アンタ一体何者なんですか・・・・」

「今日は『カメラマン紅城司狼』です、よろしくお願いしますね。香坂君♪」

(相変わらず胡散臭い笑顔・・・・)

最初のうちはすごく緊張して指示されたポーズとかもうまく出来なかったけど、あまり表情を作らずにそのままでいいということだったので助かった。

そして意外だったのは紅城先輩が真剣に、そしてきちんとカメラマンとして仕事していたこと。

そういういつもと違う一面が見られたのはなんだか嬉しかったな。

 

撮り進めていくうちに七王さんは満足してくれたようで、これから付き合ってる人とデートだと先に帰っていった。少し話してくれたけど、付き合ってる人はすごく独占欲の強い人で今回の浴衣のモデルの話もすごく嫌がってるからってしないことになったらしい。大変なんだな。

 

数パターンの撮影をして、君子さんからのOKも出たので撮影は終了。

昼前から始まった撮影も夕方になっていた。

「今日は本当にありがとう。おかげでとても助かりましたわ」

「いえ、お役に立てたのなら良かったです」

「香坂君、もしよければ今日のお礼にこちらの浴衣を一式プレゼントしますわ」

そういって、君子さんは真新しい浴衣のセットを俺に手渡す。

「えっ、でもこんな高価なものいただけません」

「急だったのに、今日引き受けていただけてとても助かりましたの。アルバイトという形ではなく、お礼という形で受け取っていただけないかしら?ね?」

「・・・わかりました。ありがとうございます」

有無を言わせない迫力に負けて頷いてしまった。

 

「今日の夜の用事ってもしかして花火大会にでも行く予定ですの?」

「どうして知ってるんですか?」

「下の弟たち2人ともその花火大会に付き合っている人とデートなんですって。ですから、もしかしたら香坂君もそうなのかと思って・・・、ここで着て行ったらどうかしら?」

「いいんですか?ありがとうございます。じゃそうさせてもらいます」

 

白のしじら織りの生地に青の朝顔が描かれている浴衣を着付けしてもらう。

終わって出てくると、先輩も浴衣に着替えていた。

「おや香坂くん、着替えたんですね。その浴衣よく似合ってますねえ」

「そういう先輩も普段と違って見えますよ」

黒っぽい生地に銀糸の狼の柄の入った浴衣は背の高い先輩によく似合っていた。

「これから花火大会に行くようですが、誰かと一緒に行くんですか?」

「いえ、特にないですが。良かったら先輩一緒に行きませんか?」

「そうですね、可愛い後輩の香坂くんの頼みなら断れませんねえ。では、行きましょうか」

 

外に出ると、花火大会に向かう人たちの喧騒に充ちていた。

いつもの雰囲気と全く違う、横を歩く先輩を改めて見てみる。

(いつも猫かぶっているときと違って、こっちのほうが本当の先輩に合ってる気がする・・・)

「おい、何をジロジロこっち見てんだ」

「いや、こういうあんたも悪くないというか・・・、すごく似合ってると思って」

「っ、!!お前なあ、無防備にそういうこと言うんじゃねえよ!!」

「あれ?もしかして照れてます?」

なんて冗談を言いながら歩いていく。

花火大会なんて家族ともこうやって来たことなかったし、こうやって誰かと一緒に隣を歩いているだけで楽しい気分になる、何気ない会話でも笑って話せる。

(これって浴衣デートってことになるのかな・・・、思い切って誘ってみてよかったな)

 

「はぐれるなよ、直」

そう言って先輩は俺の手を引っ張って連れて行く。

「どこいくんですか?」

会場からちょっと離れた小高い公園に到着する。

そうしているうちに花火が上がる。間近で花火を見たことがないから色とりどりの花火に見惚れてしまう。

「小さい時に親父とここで見たことがあってな、ここから見える花火が一番綺麗だからお前に見せたかったんだよ」

「ほんと、すごく綺麗ですね・・・。俺、家族とも来たことなかったから。はじめての花火大会が先輩と一緒でよかった。できれば来年もアンタと2人で見に来たいな・・・」

「馬鹿、なに言ってんだ、来年もその次もあるに決まってんだろうが。お前は俺のもんなんだからな」

 

そんな風に言ってもらえると本当にそうなるんじゃないかと思えてくる。

この先もこうやってどこかに行ったり、何気ない会話で笑っていられたら・・・。

 

誰もいなくなった公園の中、繋いでいた手に力が込められた。

隣に顔を向けると先輩も俺のことを見つめていた。

先輩の瞳の中に花火が反射して映っていた。

(瞳の中にも花火があがってる・・・・、綺麗だな)

その瞳を見つめているうちに先輩の顔が近づいてきた。

いつもとちがう、すごく優しいキスだった。

 

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後半は長文になってしまいました。

拙い文章では有りますが、これにて後編終了させていただきます。

ご覧いただいてありがとうございました土下座土下座土下座土下座

のちほどあとがきで説明させていただきます。