桜賀めい先生ワルイコトしたいシリーズ「性悪オオカミが恋をしたらしい」のカプ紅城司狼×香坂直が好きすぎて脳内変換がとまりません。
そんな脳内妄想を恥ずかしながら晒してみようという羞恥プレイ。
脳内妄想ですので、原作から離れている部分が多々あるかと思いますがなにとぞ初心者ということで「温かい目」で見守っていただけますようお願いします。
今回は、ワルイコ達が通う学校のお昼の放送局での様子というシチュエーションでの脳内妄想です。投稿者が同じ高校の放送部員という設定です。
エロなく、2人やワルイコ達のとある日常を綴っていけたらと思います。
ご興味のあるかたはご一読くださいませ。

脳内妄想、思いっきり二次創作でございます。

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「こんにちは、ランチタイムのひとときを彩る清涼剤 サウンドシャワーのお時間です。司会はわたくし、カワウソがお送りしております。」 

ここはとある高校の放送室。お昼になるといつも放送部員である私が企画・番組作りをしている。 
実は、高校内にとどまらずインターネットラジオの方にも同時配信しているので、この地域の全域で放送されていることになる。 
もちろん、問題になると困るので学校と生徒会の方には許可をもらっている。 
ということで高校以外にもこの地域の皆様にもリスナーが結構いると聞いている。 
といっても部員は私一人だけれど気楽でいい。 
 この放送局の人気コーナーは寄せられたみなさんからのお便りを読んで、その内容に合わせた曲を用意して放送するというもの。 
ただ単に用意するといっても簡単ではなく、お便りの内容によっては明るいもの、暗いものなどがある。 
その短いメッセージの中に込められた想いを、メッセージと共になるべくその内容に近い曲を探し出してきて放送する。 
簡単にいうとメッセージと曲の融合。 
難しいけれど、まるでその内容に合わせたかのような曲を組み合わせたとき、鳥肌が立つほどの気持ちよさを感じることがある。 
メッセージとその曲で少しでもその人の想いを伝えることができればなんて素敵だろう。 

一応、こういうスタンスなので時間はかかるけれど、想いの伝わる番組ということで学校内外で少しは名の知れた番組になっているようだ。 

「今日のお便りのコーナーです。ラジオネーム 孤高の姫さんより」 
「こんにちは、カワウソさん。俺はは最近好きな人ができたんだけれど、その人は普段はすごく物腰柔らかで、優しそうなんだけれど、俺の前だと意地悪で、すごくワガママですぐ変なことを言ったり、困らせようとしたりして。あまりにひどいのでそのせいでケンカをしてしまいます。でも近くにいるので会わないわけにもいかず。 
その人とは境遇がとても似たようなところがあって、俺だけがその人の良さをちゃんと分かっているというか・・・。とにかく仲直りしたいのできっかけになる曲があればかけて欲しいです。お願いします。」 

「お便りありがとうございました。孤高の姫さんと想い人さん、ケンカして素直になれない人たちへの良い仲直りのきっかけになりますように。」 
 

竹内まりあ 家に帰ろう
~マイ・スイート・ホーム~

 恋するには遅すぎると  
 言われる私でも 
 遠いあの日に  
 迷い込みたい気分になるのよ 

 キスすることもなくなった  
 初恋のあなたが 
 嫌いになったわけじゃないけど  
 素直になれないの 

 冷蔵庫の中で 凍りかけた愛を 
 温めなおしたいのに 
 見る夢が違う 着る服が違う 
 いちどは信じ合えたふたりなら 

 心帰る場所はひとつ 
 いつもの My sweet sweet home 

 幻だけの恋ならば  
 100回でもできる 
 それならふたりここで暮らそう  
 100才になるまで 

 居心地の良さに  
 決して甘えないで 
 やさしさも忘れないで 

 好きな歌違う 選ぶ絵も違う 
 でもいちばん私を知っている 

 見飽きたはずのあなたでも 
 いとしい My sweet sweet home 

 冷蔵庫の中で 凍りかけた愛を 
 温めなおしたいのに 
 見る夢が違う 着る服が違う 
 いちどは信じ合えたふたりなら 

 心帰る場所はひとつ 
 いつもの My sweet sweet home 
 いつもの My sweet sweet home 
 いとしい My sweet sweet home 

「竹内まりあ 家に帰ろうでした。このお便りを読んだときにこの曲が浮かびました。ラジオネーム孤高の姫さん、仲直りのきっかけになるといいですね。 
仲直り報告もお待ちしてます。」 

「では、時間が来ましたので今日はこの辺で。リクエスト・お便りはいつでもお待ちしております。それでは。」 

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お昼になる前に先輩へメッセージを入れた。 
「今日、お昼は学校の校内放送聞いてください。お願いします、直」 
あんな拙い文章だったけど、きちんと番組に届いていて、読んでもらえた。一方的に俺が怒っていたのだけれど、なんだか今回は俺から頭下げるのは納得いかない。 
先輩は俺が風紀委員長だというのをよく知っているのに、あろう事かアルバイトを勧めてきた。もちろん校則違反である。以前も先輩のバイト疑惑のときに散々風紀とやりあって来た張本人だというのに。 

「大丈夫ですよ~、1回だけですし、黙っていれば分かりませんよ。」 
「なっ!!あんたは何を言ってるんですか!!俺は風紀委員長でその委員長自ら校則違反をしろっていうんですかっ!!!!」 
「いやだなあ~、香坂くん。人助けですよ、人助け。人助けだったら違反ではないと思いますが」 
「とにかく!!そんなことできません!!」 

こうしてケンカになってしまい、顔を合わせづらくてしばらく先輩の家にも行っていない。 
ただ、冷静になって考えてみると不自然なことに気づく、どうして俺なんだ?わざわざ目立つような風紀委員長に頼まなくてもやってくれそうな人は他にもいるんじゃないか? 
 気になるものの、理由も聞かずに拒否しているので今更どうしてなのか聞きづらい。 
なにかキッカケになるものがあればと思って、いつも中庭で食べている時に聞こえる校内放送を思い出す。ここの放送局の番組は悩みなどに合わせて曲をチョイスしてくれる。 
それがすごく相談内容に合った曲を選んでくれるので学校内だけでなく、学校外からもリクエストが来ることがあるって聞いたことがある。 

「いい曲だったな・・・。心帰る場所はひとつ いつもの My sweet sweet homeか・・・・」 
俺と先輩は家族のことで悩んでいて、境遇はすごく似ている。きっかけはどうであれ、先輩はいつも俺の居場所になってくれた。先輩の家は俺の心の帰る場所になってくれていた。 
そのおかげで俺も先輩も、家族と少し向き合っていけるようになった。これからも俺の心の帰る場所はあの人といっしょのところがいいな。 

そんなことを考えていると先輩からメッセージが届いた。 
「聞いたぞ。直のくせに生意気だ。帰ってこい、直。あとで話がある 司狼」 
久しぶりの先輩からのメッセージ。姿は見ていたけれどずっと話はできなかった。 
とりあえず学校が終わったらすぐにあの人のところへ行こう。 
心帰る場所はひとつなんだから。