先日までの「積み沸かし」は下鍛えといって
主に、素材からできるだけ鉄滓を出して
和鋼をきれいにしていく作業と理解してください。



鉄滓は和鋼のなかに不純物として溶け込んでいるより
むしろ、未熟な状態の鐵なので噛み込んでいる、
というか隙間に混じっている感じで、
藁と泥にくるんで沸かしながら、比重選別して
炉底にぽたりぽたりと落としているイメージです。






$テノウチ、ムネノウチ 待ち伏せ編
で、
下鍛えを終えた材料でテコ皿を作り


$テノウチ、ムネノウチ 待ち伏せ編


折り返した回数の違う物などを組み合わせて
上鍛えをします。


なぜ、2段階に分けるのか、理由は鍛冶屋それぞれあると思います。
こういうやりかたをしない人もいますし。


私の場合は下鍛えでしっかり鉄滓を抜いた方が
明るく冴えた地鐵ができるので、こうするわけです。