講習会のおかげで研師・玉置城二さんの仕事を
間近で拝見することができました。
$テノウチ、ムネノウチ 待ち伏せ編


玉置師は刀の「刃取り」(焼き刃を白くし刀剣をより美しくする)
という工程を進めていたのですが
その手指の動きの美しさとしなやかさに
男ながらほれぼれと見入ってしまいました。



大阪新刀の華やかな刃紋が
しっとりと上品に研磨された刀身に映え
玉置師は互の目丁字風の刃取りを施しているところでした。


静かな、そこだけ異空間のような光景で
仕事中は声を掛けるのがためらわれ
休憩をとられたときに写真撮影をお願いしました。


後ろからそっと覗いてシャッターを切りましたが、
シャッター音は煩かっただろうな・・・。




かまたきみこ先生の「KATANA」という漫画のなかで
主人公である研師の少年の手を見ながら

「おお~研師の手じゃ」
「この手で内曇りをかけられる心地良さ~」
と騒ぐ「刀の精」たちの気持ちがわかった気がします。



それほど玉置さんの手は艶っぽく
刃取りをする指先の動きは官能的でさえありました。
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