能登地震への支援物資を届けます | 設計 木花家(こかげ)ブログ

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設計監理してる設計士です。

能登地震以後から色々な団体から木花家の事務所に支援物資が送られ来てます。

北は東北から南は熊本地方まで各箇所から送られています。

 

既に能登地方の避難所に支援として入っている方から避難所で欲しい物の連絡が日々入ってきます

全国から集まって来た支援物資をそれぞれの避難所に必要な物を仕分けして届ける為に木花家の事務所がハブになっています。

 

昨日は避難所に届ける人が急に手配できなくなったので急遽私が届けに行くことになりました。

これまでは支援物資の仕分け作業をしていましたが配達に行きます。

 

 

道はデコボコで舗装も亀裂が入っていますので危ない箇所が沢山有ります。

穴にタイヤがはまると衝撃でパンクする事が良く有りますの細心の注意が必要です。

道中道の脇に車が止まっていましたが・・・タイヤパンクした車両でした。

 

1軒目の配達です。

避難されている方も居ましたが支援物資の地域中継点になっています。

ここからまた近くの小さな避難所に必要な物資を届けて行きます。

 

 

支援物資を届けたら早速次の避難所に向かいます。

土砂崩れで道が狭く片側交互の箇所が何か所も有りました。

 

避難所に支援物資を下ろしている間に近くの被害状況を撮影しました。

雪が積もって白いので倒壊した家の様子が分かりづらいですが滅茶苦茶に壊れています。

崖が崩れて手前の家を押しつぶして道路に家が押し出されて壊れています。

やっと1車線が通る事が出来ます。

 

 

近所の避難者が営農用ビニールハウスに集まって避難所になっています。

ビニールハウスが3棟有りましたので、食事する棟・睡眠する棟・休憩する棟に分けて避難されていました。

ご近所で力を合わせて助け合いながら避難生活を送っています。

普段からの地域コミュニケーションは大切ですね。

早く普段の生活に戻れると良いです。

避難生活は大変だと思いますが、ニコニコと冗談で明るくしてくれてる避難者さん達です。

くよくよしても仕方が無いので明るく前に進むしか無いですね

 

 

それでは次の避難所に向かいます。

次は正院町です。

昨年の5月5日の地震で被害が大きかった地域です。

今回も被害が甚大です。

正院町小学校が避難所になっています。

体育館には多くの物資が集まっています。

 

 

天井を見ると屋根の水平ブレスが破断してます。

地震でかなり大きく揺れた事が想像されます。

必要支援物資も日々変わって来ています。

以前は水やトイレが必要でしたが水は十分に確保されてます。

トイレも綺麗に使っています。

被災されて辛いだろうに規律良く運営が行われています。(凄いです)

 

 

避難所から風呂に入れないので水の要らないシャンプーや体拭きが欲しいと連絡が有りましたが、お風呂が出来たら必要無くなりました。

 

次は食事もカップラーメンや非常食では飽きて来ますので、暖かい食べ物や生野菜などが必要になって来ます。

そこでジャガイモや玉ねぎなど日持ちする野菜を届けます。

 

 

道中の道が破損している箇所を車が通れるように応急処置して有りますのでありがたいです。

道に家が倒れ込んでいる箇所が何か所も有りましたが、何とか車が通れるようにし瓦礫を隅にどけて道を確保してくれてます。

地元の建設会社や自衛隊の方々が対処してくれたと思います。(感謝感謝)

 

現地のボランティアスタッフからの必要物資の連絡が受けて必要物資を手配します。

1~2日で必要物資を避難所に届けられるようになっています。

避難所にトイレや風呂や食料などが毎日のように届けられるので、毎日必要物資が変わりますので日々の連絡がとても大切です。

メディアやSNSや人づての情報も大切ですが、日々状況が変わりますので現地からの生の情報が大切です。

 

その後何件か避難所に支援物資を届けてから帰りにやっと写メを撮る時間が出来ましたので状況をお伝えします。

倒壊した家は報道でも何度も伝えた通りです。

 

1階の窓を大きく取って部屋は明るくて良いのですが、耐力壁が少ないので地震には弱いです。

家の下敷きにならなくて良かったと思いますが・・・家は取壊しか有りません。

 

 

ブロック塀が崩れています

これまでの地震でも何度も伝えられていますが・・・ブロック積が崩れて下敷きになると大変危険です。

崩れたブロックに人が下敷きにならなくて良かったです。

 

 

 

一階部分が潰れて無くなっています。

 

 

テレビで倒壊した家の中から救助する映像が映っているの見ると、何とか早く救出出来ないものかと見ていましたが、潰れた家のを目の間にしてみると、とてもこの中に入って人を救出する事が困難な事だと実感しました。

重い屋根が上に有りますのでそれを持ち上げる事も出来ず僅かなすき間を見つけて救出作業をしていましたが、また地震で揺れると何時崩れるか分からない建物です。

TVで見るのと実際現場で見るのでは雲泥の差です。

あれほど危険な中を勇気を出して救出作業された方々には感謝しか有りません。

 

地震直後に木花家で建ててお客さんに被害状況を確認しました。

元旦の夜から2日には全てのお客さんに無事の確認をとる事が出来ました。

皆さん、揺れたけど家の中の物は落ちて来ることも無く無事でした。

地震で揺れたけど不安な揺れでは無く安心出来る揺れだったと言っていました。

 

木花家の理念として、断熱性能と耐震性能にこだわって建てて来て本当に良かったです。

断熱性能と耐震性能は普段の生活では気づく事が無いので、家のデザインや営業トークに注目が集まりますが、普段見えない事の重要性を再認識しました。

 

これから能登地方の復興は何十年と掛かります。

少しづつでも能登地方の復興に協力をして行きたいです。

 

これからも断熱性能と耐震性能にこだわった家づくりをする設計木花家です

本物の高気密高断熱住宅を原価で建てる設計木花家です。