山下明生 作
いわむらかずお 絵
ひさかたチャイルド
お盆も終わり、くらげも増えちゃうから、
海水浴も終わりだねえ、
なんて会話も、もう、古き良き時代なんでしょうかね?
くらげも暑すぎて、育たないという話や、
今までなかなか出会わなかった種類の
くらげが来るから気をつけて、
なんて話もあって、ほんと、いつまで海水浴なのかしらね?
いずれにしても、まだ、暑い(笑)
水遊びしたいですよね。
そんな中、北海道のペチさんから読んでみてー、
とご紹介を受けたこの絵本。
(割とちょいちょい会っているので、北海道の人だということを忘れちゃう、
また、遊びにいらしてほしい)
あっちのねずみじゃない、
ねずみの7つ子のいる家族のおはなし。
もう、お父さん、お母さんの気持ちが
おとなのうきょうにはよく分かる。
水のそばは浅瀬でも危険、危険。
だからといって遊ばせないのは、
もっと、成長において危険、危険。
元気よく、遊んでほしい。
1982年に書かれた海水浴の風景は、
のどかすぎて、ひゃーっっ、
それはダメダメダメ、とうきょうはつっこみどころが満載です(笑)
とはいえ、家族で自分のおうちからお弁当を作って持っていって、
迷子にならないように、
熱中症にならないように、
ちゃんとお昼寝の休憩タイムもとって、
ああ、いいわー、こういう海水浴、またしたいわー。
させてあげたい、ってなりました。
そして、絵本の中での、
あぶない! 大冒険!
もあり、家族みんなで力をあわせて、
解決していくおはなし。
帰りの電車で、
となりのいのししさんも、うさぎさん親子も、
浮き輪はちゃんとしぼませて電車に乗りなさいよ、
なんて世知辛い風景もなく、
微笑ましく家族を見てくれています。
うきょうも、うきょうの子たちも、
楽しく過ごした海遊びの時間があるからこそ、
この絵本の中の時間が、
とっても懐かしくなる一冊でした。