内田麟太郎 文
西村繁男 絵
光村教育図書
「骨なし燈籠」という
8月の熊本の「千人燈籠踊り」というお祭りを背景にした、
良質ファンタジー映画を見てきました。
新聞評によると、この映画は、
グリーフケアの映画らしいんですけども、
うきょうとしては、ファンタジーという手法を取り入れた、
明日を生きるエネルギーを再生する映画だったと思っています。
「お祭り」ってそういうエネルギーがあるのかなって思っています。
一人じゃできなくって、
いろんな人がいないとできないし、
そこにはいない人をつなげる時間と場になるからね。
(OSシネマ系列であちこち回るようですよー)
今日、紹介するのは絵本での「お祭り」を背景にした、
「明日を生きるエネルギーを再生する」
おはなしだと思っています。
これ、福岡県大牟田市の「大蛇山まつり」という
7月に開催されるお祭りが舞台になっているのね。
このお祭りっていろんなものが浄化されていくと思うんだけど、
この絵本の登場する男の子、男の人がさ、
それぞれ、ちょっとずつ、わだかまりをもっているのね。
主人公のヒデちゃんは、
かあちゃんをしなして、
さびしい、こらえてる。
ヒデちゃんのとうちゃんも
しょんなか状態になっている。
東京からハジメくんも、
大牟田になじまん。
みんな、なにかが澱んでるのね。
その澱がね、お祭りに向かっていく中で、
お祭りの準備したりして、
いろんな人に関わっていく中で、
ちょっとずつ、浄化されて、
元気がでて、
明日にふみだせるお話なのね。
すごくよかった。
むしゃんよか、
って方言をここで使っていいのか、
わかりかねるけど、
むしゃんよかーって
なる絵本でした。
偶然ですけど、熊本と福岡と、
場所は離れますけど、
九州のお祭りであちらの世界に行ってしまった人と、
こちらでまだまだ、生きる人たちの物語が
重なりました。
どっちもいいので、出会ってみてください。
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