きむらゆういち 作
竹内通雅 絵
ポプラ社
今日は夏至で、いよいよ、夏ですなあ、
っとギラギラするような絵本を選ぼうと思っていたのですけども、
ギラギラする夏の前の梅雨時ということで、
一日雨。
というわけで、急遽、そういえば、先週末は父の日だったのに、
お父さんの絵本も触れてなかったな、
と思い出してこちらの絵本をご紹介。
うきょうの夫、うきょうの子どもたちのお父さんは、
正直いって、
この絵本でいうと、ねずみのお父さんですよ。
ほんとにね、身長だってうきょうとそんなに変わりない高さ、
体重なんてうきょうの方が重たいくらい。
お顔も小さくて、目ばかりぎょろぎょろしてる感じで、
男臭い迫力ってものがない。
でもね、うきょうの子どもたちも、
うきょう自身も、
「お父さんはすごい」
って思ってますよ。
きっと、困ったときに逃げない、
(とはいえ、うきょう自身は逃げないことがいいとも思ってなくって、
こりゃいかん! ってときは逃げろ逃げろって思ってますよ(笑)
この人は踏ん張る! って思っていて、
たよっていますよ。
そうしてね、この絵本の中のねこ、
かっこいい、強そうなやまねこが
無様に負ける姿を見せるところもかっこいい。
これって、
パパのしごとはわるものです
板橋雅弘 作
吉田尚令 絵
岩崎書店
にも通じるところもあって、
ほんと、無様であればあるほど、
本当にかっこいいお父さんが見えてくるようです。
本当に守るものを守るって、
勝負事に勝ち続けることだけじゃないんだよねえ、
なんて思いましたよ。
いろんなお父さんがいていいよねえ。
そしてね、父の日って
お父さんになんかプレゼントするってのもいいとは思うけど、
お父さんが感謝されるってのはいいと思うけど、
お父さん自身がどんなお父さんになるか、
子どもさんたちと向き合うってどんなことか、
もう一回考えて見てもいい日なのかもねえ、
なんて思いながら絵本を閉じましたよ。