Lonesome Sundown / Been Gone Too Long | めんたいブルース 《Mentai-Blues》

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1928年12月12日、ルイジアナ生まれのコーネリアス・グリーン3世は1956年エクセロレコードからデビューする時にロンサム・サンダウンと名付けられました。

「寂しき日没」。これ以上にブルーズな名前はないですね。

その後エクセロには8年在籍して多くのシングルを発表しましたが、大ヒットには恵まれず、最後には音楽の道を諦め宗教家になったそうです。人生がブルーズですね・・・・

 

今回ピックアップした作品は、そんな波乱万丈な彼が1977年に録音したアルバム。プロデューサーはブルース・ブロムバーグ(Bruce Bromberg)。多くの古いブルーズ・マンに再録の機会を与えた人です。引退していたロンサム・サンダウンは、なんでも、説得されて録音に応じたのだとか。当時49才。どんな心境で録音したんでしょうね。

 

さて、内容です。

1曲目のイントロは古臭くて良い感じのトレモロ・ギターが鳴り響きますね。全体のフィーリングはマディ・ウォーターズのスタイルです。

こんな調子で渋いのが最後まで続くのかなと思いきや。3曲目では ルイジアナ調のロックンロールも聞かせてくれます。これがまた味があって、とても良い感じです。5曲目ではゴスペルまで引っ張り出してきて。6曲目はマジック・サムのカバー。 7曲目はファンキー・ブルーズにも挑戦。8曲目のマディ調ナンバーはシングルカットされたそうです。コレ売れたのか?って思いますが(笑)

その後ニューオリンズ系バラード、マディ調と続き、終了。

 

リタイヤしていた割に歌は全然ヨレたりしてないし、サポートメンバーの演奏もきっちり仕事してるなぁ、って感じで僕は良い作品だと思います。

 

それから、50年代以前のブルーズ音源は音の解像度が低く、まぁそこが味と言えば味なんですが、僕は演奏のお手本として聴く事も多いので正直つらいです。本作のようにクリアな音で古いブルーズを演ってくれるのはとても有り難いです。

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Been Gone Too Long