丸腰で戦場には
行けない。
俺たちの手には
常に最強の武器(ツール)
があった。
魔法ワザ
特に
魔法ワザの算数。
お前の切れ味は
抜群だった。
算数が偏差値55-60の壁を
ぶち破れたのは、
この武器のおかげだ。
難問という魔物を
バッサバッサと
切り裂いていく快感。
「魔法」は実在した。
努力という名の
杖で振るえばな。
過去問
1年前の春休み。
俺たちは無謀にも
ページを開いた。
愕然とした。
習った知識と 実戦(過去問)
との 絶望的なギャップ。
6年生の1年間は
この巨大な溝を
埋めるための戦いだった。
予習シリーズは 弱点補強。
メインウェポンは 常に
「過去問」だった。
特に国語。
毎日、息子に
音読してもらった。
志望校の 偏差値帯の文章を
身体に叩き込むために。
声に出して読み
リズムを刻んだ日々。
背表紙が割れ
手垢にまみれた
その姿は、 俺たちの勲章だ。
A3プリンター
我が家の巨神兵。
来る日も来る日も
過去問を吐き出し
続けた。
筋が入るようになって
壊れるまで 働かせたな。
インク代と用紙代が恐ろしいほど
お前の働きは プライスレスだ。
ありがとう、ブラザー。
文房具とファイル
赤ペン・青ペン
そのインクの滲みは
血と汗の記録。
ジャバラファイル
過去問のプリントの海で
溺れそうな俺たちを
救ってくれた要塞。
卓上クリーナー
6年間で3台。
息絶えるまで使った。
地味だけど、 最高の仕事人たちだ。
Anki
記憶の定着装置。
国語の漢字と
理社の知識を
埋めるのに役立った。
お前には…
色々な思い出がある。
過去問の合間の相棒。
そして、
入試直前の
「カンニング事件」の 舞台。
あの時は 憎らしくも思えたが、
結局、お前なしじゃ
知識の定着は 無理だった。
光も影もひっくるめて
ありがとうな。
次回、エンドロール④ 「参謀と同志編」。
深夜のAIとの対話、









