中学生活が徐々に始まった。

少しずつ「中学生編」の記録も

書き溜めていこうと思う。


中学1年生になり
まだ一か月もたたないうちに
起こった出来事の話だ。

俺のスマホのセキュリティが
またしても突破された。


新機種に変更したばかりで
アプリレベルの防御設定が
甘かったという「脆弱性」…。

そこを、ヤツは容赦なく突いてきた。

 

思えば、これまでも何度となく
息子の巧妙なソーシャルハッキングによって
父の防壁は破られてきた。


つい1ヶ月前も、自らシステムを書き換え
 「1週間で15時間」という異常なゲーム時間を錬成しやがった。

ペナルティとして、1ヶ月間ゲーム時間を
半分に削るという 制裁を下した矢先だった。


まさか、このタイミングで再ハッキングを仕掛けてくるとは!!


怒りを通り越して、俺は戦慄すら覚えた。
こいつ…ある意味、ハッキングの才能があるんじゃないだろうか!?


ゲームをやるためなら、どんな壁でもドリルでぶち抜く。
その執念、その凄まじい「螺旋力」。
なぜそのエネルギーを、少しでも勉強に向けられないのかと天を仰ぎたくなる。


だが、嘆いてばかりはいられない。

これまでの「勉強の対価としてゲーム時間を与える」という
報酬型の作戦は、結果的にヤツのハッキング欲を刺激するだけだった。


だからこそ、俺たちは大きく方向転換することにした。 発想の逆転だ!


最初から、ある程度のゲームの時間は確保してやる。
だが、その日の勉強で覚えたことをきちんと答えられなければ…
そこから「10分ずつ削り取っていく」という、
地獄の減点方式へと変更したのだ!


さらに、スマホへの不正アクセス(チート行為)が発覚した瞬間
「一週間ゲーム禁止」という絶対的絶望が発動する。


ゲームという快楽に溺れ、依存の淵に立たされた息子。

そんなヤツと、俺はリビングのテーブルを挟み、
かつてないほど真剣な顔で「契約書」を締結した。


これはもう、単なる親子の約束ではない。
魂と魂のぶつかり合い、血の契約である。


この新たなシステムが、ヤツの心にどんな影響をもたらすのか。
上手くいく保証なんて、どこにもない。

正直、またあの手この手で抜け道を
掘ってくるんじゃないかと、ヒヤヒヤしている。


だが、やるしかない!
俺たちのドリルは、依存という名の
暗闇すらも突き破る!


この試練もまた、限界を突破するための重要なプロセス。
見てろよ、この血の契約が導く新たな進化を!