【2023年9月23日にてんかん発作で救急搬送され、その後グレード4の神経膠腫「膠芽腫」と診断された母。余命の中央値1年程度と言われるこの病気、手術はせず、放射線治療と抗がん剤治療を行うという選択をし、老人ホームに入居して2週間毎に病院の外来診察を受ける生活を送っています。】

 

2024年2月6日(火)

 

前の晩に都心に降り積もった雪がまだ路面に残る朝、車で老人ホームに母をお迎えに。今日は病院の外来だ。アバスチンの点滴に加えて、造影MRIがあるので、長丁場になる。歩道を中心に残った雪&長時間の待ちが予想される中、しんどいなという気分。しかも造影MRIも結果が不安だ。最近また妄想が復活してきているし。腫瘍が拡大していたらどうしようか、などと悪いことばかり考える。

 

というわけで非常に重い気分で病院に向かう。後で聞くところ雪のため多数の予約キャンセルがあったせいか、なんと病院の駐車場は空きがあり病院地下にそのまま車でアクセスできた。ラッキー、少し気分が落ち着く。

 

診察室横の待合室で待っている間、母と口喧嘩になって大人気なく怒鳴ってしまった(笑)。74歳の大人なんだから大人しく待ってくれていてもいいものだが、ちょこちょこちょっかいをかけてくる。ありもしないお金の不安開陳も相変わらずだ。あーもう疲れたよ、いい加減にしてね、という気分になる。

 

MRIまで終わって診察室に戻る。長い待ち時間また喧嘩(笑)。これは診察室にも聞こえているだろうなあ(笑)。

 

ようやく番号の呼び出しがあり診察室に入ると造影MRI画像が目に入る。あれ???腫瘍はどこ??「腫瘍は非常に縮小しています」と主治医。おおー!これはもしや。主治医によると浸潤している箇所も非常に縮小しているという。これはもしや膠芽腫から母は生還するのか???感慨深い中、主治医は母にこう言った。「娘さんのおかげですよ。娘さんにあんまり甘えちゃダメですよ。」

 

これはもしや、色々わかってくれてるのか。ありがとうございます。主治医の先生に謝らないといけない。もっと冷たい男かと思ってました。。。すみません。自分の人を見る目のなさ、実に嘆かわしいなあ。。。

 

この経過を見て、翌日からの抗がん剤テモダールは予定通り、そして2月後半の外来でのアバスチン予定はキャンセル、3月初旬に再度造影MRIというスケジュールが決まった。3月初旬の造影MRIで腫瘍が拡大していなければ、ますます母の生還への期待が高まるというわけだ。

 

こんなことってあるのか。母と薬を待ちながら待合いで話をする。「どおりで最近、調子が良くて運動もよくできると思った」と、母。

 

しかしこれからが勝負だ。母がもし当初予測より長く生きるとなれば、もちろんそれは喜ばしいことだが、生活環境も今後の体調の推移に応じて考えなければならないだろう。母が住んでいた私所有マンションは1月末に売却完了しているし。色々な算段が必要になってくる。こういうところこそ私の腕の見せ所だ。気合いを入れて対処していきたい。

 

最後に造影MRI画像を貼っておく。左から昨年11月14日、12月26日、そして今年2024年2月6日。素人目で見ても明らかに腫瘍が縮小しているのが分かる。手術なし、化学療法(テモダール&アバスチン)と放射線治療だけ行ったわけだが、この進歩。元々割と健康な人ではあるのだが、さすがはうちの母親、という気がしなくもない。悪運が強いというかなんというか。。。