2023年9月30日(土)

 

自宅に母が住み始めたわけだが、家を捜索しては色々なものを捨ててしまうので同居に不安が出始めていた。また、習慣にしている夜中のジム通いもしにくくなっている。そこで有料老人ホームなどの利用を考え始め、「みんなの介護」というサイトを使ったところ近所の施設の検索、資料請求、見学予約まで一気にできた。

 

午前中は近所の六本木の、午後は芝浦の施設を見学。何も知らずに飛び込んだわけだが、この日見学した芝浦の施設は、「サービス付高齢者向け住宅(サ高住)」と「介護付き有料老人ホーム」を併設していた施設であったため、これらの違いをよく学ぶことができた。

 

概要、サービス付高齢者向け住宅(サ高住)は賃貸借契約で、介護サービスは別契約が必要になる。これに対し介護付き有料老人ホームは利用権契約で、介護サービスが含まれてくるが、どの程度の介護なのか、がんなどの病気の人を受け入れ可能かは施設により異なるということである。母の場合は介護付き有料老人ホームが適していることもわかった。

 

料金は多少かかるものの、いずれの施設も高級感があり良さそうだ。全て個室でトイレも部屋についている。また芝浦の施設は広くてとても明るく、美容院などの施設も充実していた。

 

この施設見学の合間に、介護用ベッドが自宅に搬入された。リビングにどーんと介護用べっっどが入り、介護に向けて腹を括らざるを得ない状況となる。

 

しかし夕方、お台場のアクアシティのニトリでカゴやテーブルなど身の回りを整理するものを買った後、母が迷子になってしまう。警察と警備、アナウンスの方にお世話になるという出来事があり、母は幸いすぐに見つかったものの、見つかるまでは気が気ではなかった。最悪の事態も頭をよぎる。もしかしたら自分の不注意で母の死期を早めてしまったのではないか。自分を責めた。なんとレストランフロアの韓国料理のお店でお水をもらっているところを保護された母は、警察の方に事情を聞かれながら、お水を飲みたいと主張し続けた。この出来事は、自宅介護がほぼ無理なのではないかと考えるきっかけとなった。

 

その後六本木に移動すると母はひつまぶしを美味しそうに完食。早く施設に入ってもらう方が母にとっても自分にとってもいいかもしれない。