昨年秋に、地方都市にお住いのAさんが、面談にお越しになりました。

 

現在小4です。

2年後を目途に、夫が仕事の独立を考えているため、現住まいよりずっと東京寄りに引っ越しが可能になりました。

 

それならぜひ、東京圏への受験を考えたい。

今小4だから、十分間に合いますよね。

 

ところが、受験勉強を開始したくても、自宅の周りには「中学受験塾」はありません。

あるのは高校受験に向けた中小塾だけです。

 

仕方ない、大きい駅まで行くしかないかなと覚悟した矢先、ママ友情報で、小5、小6のみ各5名前後のB塾のことを知りました。

 

B塾の前年度の実績はなかなかのものでした。

 

5人中3人が(四谷)偏差値55~60に合格を果たしています。

 

ところがB塾のやり方は、「方程式で出来るものは、全てそれで教える」というやり方だったのです。

 

このやり方(方程式で教える)をどう思われますか。

 

B塾も大手受験塾も、住まいから一番近くの大きなC駅にあります。

 

Aさんは、前年度の実績が魅力的だったB塾に気持ちが惹かれているようです。

 

方程式計算は、順序良く訓練すれば、どの年齢の子も解けるようになります。

ルールさえ覚えれば、解くことそのものは難しくありません。

 

しかし、問題が難しくなってくると、「式を立てること(式を作る)」こそが分からない子がたくさん出て来ます。

 

文章を読んで、多くの子が立式までスラスラ出来るなら、大手塾でもこぞって低学年から方程式を教え、小4から「方程式で解く文章題」の練習をさせることでしょう。

 

もうひとつの理由は、多くの学校で「難しい文章題も、工夫すれば解くことができる」、そういう力を見ているからです。

途中式や考え方を書き込む欄を、広くとっているのもそのためです。

 

結論は、中学受験するなら「一般的な教え方の受験塾」がよい。

 

いつも応援ありがとうございます。