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「輝きの明日へ58」池田大作
 
「輝きの明日へ58
池田名誉会長のスピーチから
池田大作
小冊子
聖教新聞社
定価100円
98ページ
2000525日 初版発行
 
2000年 平成12年 819日 読了
 
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※収録期間 平成12年(2000年)227日~32
 
【目次】
 
21世紀へ「新しい劇」を!! 「沈黙の10万人」よりも「獅子吼する10人」が強い(アルゼンチン国立ノルデステ大学「名誉博士号」授与式、第43回本部幹部会・関西代表幹部会・第10回兵庫総会、第21回芸術部総会)H12.2.27
 日本初の栄誉 総長が来日、“価値創造の教育”を称賛 我が大学の支柱も創価教育
 さあ、「悩める人」のもとへ!! これが学会精神! 関西の魂!!--池田SGI会長の謝辞
生死不二だから 今、仏道修行を
「幻の楽しみ」にとらわれるな
教育は幸福の扉
忘恩の輩から憎まれてこそ栄光
関西が心臓 神戸がスクリュー
いざという時に「民衆のために」
貧乏人と病人を救いたい!
正義の声を!
サン・マルチン将軍 バラバラでは奴隷になる 団結してはじめて勝てる
慈悲の大軍団
正しいからこそ迫害が 悠々と“魂の王者”と進め!!
嫉妬ゆえの讒言
淡路で「花博」
信心は壊せない 幸福は壊せない
勝利の人華を!
 池田博士は「現代のもっとも傑出した人物の一人」“智慧の言葉”で幾千万に希望を--ト-レス総長の授章の辞
博士の人生は“普遍の価値”を象徴
 名誉博士号の決議書
 
創価学園生は世界の宝!! 希望に生きよ! 負けない青春を!(関西創価学園生との記念撮影会・質問会)H12.2.28
 天から見れば地球は一体! 地球民族主義で平和を
 シャトルから見た地球の美しさ
 宇宙のように「大きな心」で!!
 全宇宙の市民
 どんな悪人にも負けない!
 「悲しみを乗り越えた人」が「不幸な人の味方」に
 苦学しながら世界文学を読破
 苦労した人ほど強くなれる 幸福に必要なのは「勇気」!!
 人類のためのリーダーシップを
 質問会--青春とは悩みと希望の戦い
 師弟共戦とは
 自分らしい夢を描け!! 本当の夢には「幸福」「正義」「向上」が
 人生は「戦争」断じて勝て “自分自身の心”に勝て!
 「誠実」にかなうものはない
 寮で人間を教育
 テレビより本を
 
ほめて人を伸ばす時代(兵庫最高協議会)H12.2.29
 人材を見つけよ 人材を育てよ 指導者の第一条件は勇気
 指導者は学べ!
 心の時代
 正義を愛せよ!
 悪知識を見抜け
 「不幸」とは?
 煩悩即菩提
 アルゼンチンの思想家 人生にたいして惰性になるのは臆病者
 意欲と共に若い
 
永遠に「難攻不落の堅塁」を!(中部・北陸代表協議会)H12.3.2
 「強い人生」を そのために「精神の鍛え」を
 米アイダホ大学ガイヤ教授 「学会は民衆の偉大な力を証明」
 SGIには人間的な温かさが
 高齢の迦葉尊者は生き生きと
 あの先輩に続け
 ガンジー 不断の活動にこそ新の安らぎが
 迫害は正義の証
 偉大なる中部の総仕上げを!!
 君よ、光れや!
 
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池田先生のスピーチ集「輝きの明日へ」の第58巻です。
 
平成12年(2000年)227日~32日までの謝辞・スピーチ・質問会等が収録されています
 
以下、ポイントメモです。
 
生命が地獄の苦しみにある時に、社会的肩書きなど、何の役にも立たない。だれも、威張ってなどいられない。生死不二であるゆえに、それは生きている時も、死んだ後も、同じである。
「きょう、お金がない」--そういう、さまざまな悩みも、死後の地獄の苦しみから見れば、小さな小さなものである。
また、こうも仰せであります。
「我らは間違いなく仏になると思えば、何の嘆きがあるでしょうか。たとえ妃になっても、何になりましょう。天上界に生まれても、しかたありません(P976)」
どれも、仏法の目から見れば、大したことではない。永遠の生命であり、死後がある。死後、未来の生命は長い。ゆえに、生まれてから、ほんのわずかの間、いい家に住んだから等といって、どうということもない。
そして、今度、生まれる時は、亡くなった時の生命の状態で、生まれてくるのであります。
ゆえに仏道修行が必要なのである(P12)
 
●英雄サン・マルチン将軍が「唯一の願望」として、深く願っていたことは一体、何であったか?
それは「忘恩の輩からは憎まれよ! そして、有徳の人物からは尊敬を受けることだ」ということであります。
恩知らずの、卑しい悪人や愚人たちから嫉妬され、悪口を言われ、憎悪される。それは、むしろ名誉であり、栄光である、と。
これが英雄の結論であります(P16)
 
●サン・マルチン将軍の素晴らしい言葉があります。
「黙っている十万人よりも、声をあげて叫ぶ十人の丈夫のほうが、存在感がある」
「声仏事を為す」である。声が「仏の仕事」をするのであります。その人が「仏の使い」なのであります。
仏法の因果は厳しい。今、正義の声をあげないと、来世はヘビににらまれたカエル、タカにあった小鳥、ネコの前のネズミのような、びくびくする卑屈な生命になってしまうと、仏法では説いている。
ならば仏敵と戦おう! 正義を叫ぼう!
私は、これまで一人、戦ってきました。一人、声をあげてきました。一人、非難され、中傷されながら、厳然と学会を守ってきました(P23)
 
●偉大な人物は皆、妬まれ、迫害されます。そこを見抜かなければならない。
正しいからこそ迫害される--これは人間にとって宿命的な方程式といえるかもしれない。この世界は「第六天の魔王」が支配する世界だからである。
ゆえに、迫害されている人を守り、戦わなければならない。それなのに反対に、迫害を恐れ、偉大な人物の陰に隠れる「ずるい人間」がいる。そんな人間には絶対にならないでいただきたい(P26)
 
●人生は、だれにも、愛する人との別れがある。しかし、「生命は永遠」であり、また、「生と死は不二」である。
生きている人が悲しんでばかりいれば、亡くなった人も悲しんでしまう。亡くなった人の生命も、使命も、願いも、自分が受け継いで、その分、強くなり、その分、大きくなって、その分、長生きして、社会のために行動していくのである。
そいういう悲しみを、乗り越えた人こそが、同じような悲しみを味わう後輩たちを励ますことができる。
また、その人こそが、不幸な人々の「真の味方」となり、「心の支え」となり、「生きゆく希望」の存在となっていくことができる(P49)
 
●(夢といっても)自分を向上させる「本当の夢」でなければ、単なる、わがままであり、自分のエゴになりかねない。自分のはかない願いにすぎない。
「本当の夢」には幸福がある。正義がある。人のためになる。平和がある。
「幸福」「正義」「人のため」「平和」--この延長線上につくり上げたもの、描いたものが、本当の夢なんです(P59)
 
●嫉妬深い社会です。誠実な人は、だまされるかもしれない。悪口を言われるかもしれない。弁解しても聞いてもらえないかもしれない。
しかし、ちょっと古いけど「至誠、天に通ず」という言葉があります。誠実に行動すれば、その心は天に通じて、必ず、よい結果を生むという意味です。
自分らしい信念の「誠実さ」をもった人は崩れない。悔いない人生を生きることができます。
楽しい遊びは一時の幻です。また、人の評価なんて当てになりません。
自分です。自分自身は誠実に生きることです(P63)
 
●これからの21世紀は、「ほめて人を伸ばす」時代である。
また、いよいよ「心の時代」に入ってきた。上から号令をかけて済ませるのではなく、筋を通し、温かく励まして、皆に「私のことをわかってくれているな」と思われるリーダーでなければいけない(P73)
 
●文豪トルストイは、「誤解は、大多数がそれを見抜いた時、誤解でなくなる」と言っている。
だからこそ、正義を叫ばねばならない。真実を語りぬかねばならない(P75)