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「富木常忍」滝沢 学
 
小説仏教シリーズ3
「富木常忍」
滝沢 学
ハードカバー
第三文明社
定価620円
237ページ
昭和48年12月20日 発行
昭和49年4月30日 第3刷
 
2014年 平成26年 10月27日 読了
 
★ ★ ★
 
【目次】
師弟の道
民衆の苦
救世の旗
安国の書
人間の鐘
遠来の客
経典の鏡
激動の年
共戦の友
外護の任
 
★ ★ ★
 
関東・房総方面の中心的存在として、大聖人を外護し、宗門の草創期を築いた富木常忍。師弟の道を貫く困難さと偉大さを描く秀作。
(出版社の案内より)
 
★ ★ ★
 
小説仏教シリーズの第3巻、「富木常忍」です。
 
人徳と学識があり、大聖人門下の中心的存在だった富木常忍の活躍を描いています。
 
民衆救済のため、迫害に次ぐ迫害を耐え、打ち勝っていく大聖人を、命を賭けて外護しゆく姿が、胸に迫ってきます。
 
師匠が佐渡流罪という最大の苦難の中、鎌倉の門下が動揺し、退転者が続出するのを、「なんとして退転させまい」と、力強く立ち上がるところで小説は終わっています。
 
以下、ポイントメモです。
 
●建長8年から文応元年にいたる4年間の災害(P53)
 
●日蓮より「立正安国論」を託される常忍(P75)
 
●二難の預言は、呪術的なものではなく、仏法という生命の法則、宇宙の法則にもとずく、合理的な預言である(P83)
 
●大聖人を迫害した極楽寺重時が狂死(P124)
 
●11通の諌状(P169)
 
●竜の口の法難は、極楽寺良観の讒訴によるもの(P191)