「輝きの明日へ24」池田大作
「輝きの明日へ24」
池田名誉会長のスピーチから
池田大作
小冊子
聖教新聞社
定価100円
103ページ
1998年7月11日 初版発行
1998年 平成10年 9月18日 読了
★ ★ ★
※収録期間 平成10年(1998年)3月18日~4月12日
【目次】
4.2記念の和歌
「大願」ある人生は幸福(山梨代表協議会)H10.3.21
命ある限り、前へ前へと!
偉大な前進は、静かに間断なく
嫉妬心が強い国民では、民主主義は衆愚政治に
人をもりたてる
民衆が向上してこそ、民主主義
民主の形式だけで「内実」がない
過去の父母等をすくわせ給え
長征の中で人を救い、自分を鍛え
周総理の外交「相手を友人にしてこそ、相手もあなたを友人にしてくれるのだ」
日本の演劇人に感動の励まし
大衆と共に! 大衆の中で!
大衆という言葉さえ、からかわれ
成長には、刺激が必要
「沈黙の育児」の実験結果
“壁”をつくるな、“距離”をつくるな
教祖が自己を神秘化する邪宗教
一体で進めば、太陽のエネルギーが
和合僧の中でこそ人間革命
猛然たる破折精神で進め!
「師弟不二の凱歌」の証(ロシア国立高エネルギー物理研究所「名誉博士号」授章式での謝辞、第3回学生部幹部会、後継者の集い)H10.4.2
「大難」こそが、正義の証明
知性の栄誉を恩師に捧ぐ 私は勝った 後は諸君が!!
希望は青年、信用できるのは青年 無数の わが分身よ! 21世紀へ躍り出でよ!!
50の輝く栄誉
闘争の中で学べ
科学と宗教は、共に人類のため
平和の新世紀へ、友情の並木道を
悪人は連合軍、ゆえに善人よ 団結せよ!!
“仏法は勝負”の実験証明を
“人”がいてこそ“道”は開けた(各部代表協議会)H10.4.12
ストリジャック助教授 ロシア・日本友好の“恩人”
「宝の歴史」が
忘れ得ぬ霧島
陸続と人材輩出
夫妻して創大生に、誠実の薫陶と励まし
<授章>
池田博士は「人間革命」を行動で証明 「博愛精神の文明」に貢献(アルゼンチン・モロン大学の「名誉博士」称号授与式)H10.3.18
人間教育を世界が待望!!――メナ学長のあいさつ
「不正」を見分ける人間を育てよ
教育は、精神を耕せ
学術 進歩に世界的貢献(ロシア国立「高エネルギー物理研究所」の「名誉博士」称号授章式)H10.4.2
無慈悲な時代に、池田博士はヒューマニズムを実行――ログノフ所長の授章の辞
<創立者祝辞>
青春を「大目的」に捧げよ!!(第24回創価大学、第12回創価女子短期大学卒業式)H10.3.18
創大生の気風
わが道で徹し抜け! 粘り強く!
私の人生の総仕上げは、創大生の勝利とともに
乙女の勇気
映画「人間の翼」
真理の“光明”を求め抜く青春を(第28回創価大学、第14回創価女子短期大学入学式)H10.4.6
動乱の世こそ成長できる
知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し
奔走してやまず
「自分のため」ではなく「人々のために!!」
「何のため」を忘れぬ人は強い
「わが身をなげうてる人」が偉大
銭学長「大人に己なし」の模範
アインシュタイン博士「ヒトラーの心は妬みでいっぱい」
強くあれ!! 「貫く人」が勝つ「徹する人」が勝つ
一もって之を貫く
不屈の意志の星よ、胸中に昇れ!!
<創立者のメッセージ>
読書は万学の基礎 徹底して良書に挑戦を!!(第31回創価中学・高校入学式、第26回関西創価中学・高校入学式)H10.4.8
ナポレオンは「読書の鬼」と呼ばれた
「書く習慣」を! 考える力が鍛えられる
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池田先生のスピーチ集「輝きの明日へ」の第24巻です。
平成10年(1998年)3月18日~4月12日までの和歌、スピーチ、謝辞、祝辞、メッセージ等を収録しています。
1998年3月26日、白山裁判が、最高裁で「週刊新潮」の敗訴が確定しました。
以下、ポイントメモです。
●なぜ、民主主義が発達したギリシャのアテネで、大哲学者であるソクラテスが抹殺されたのか。
それはアテネ人が、大きな欠点を持っていたからからであるという。それは「嫉妬深かった」という一点である。
平均よりも抜きんでた人物がでると、皆で寄ってかたって叩き、あら探しをし、最後には追放してしまう。
そういうことを繰り返して、アテネには二流、三流、四流の人間しかいなくなり、衰え、滅んでいった――と。
こういう歴史を通して、ある学者は言う。
「民主主義が成功した民族は、たいてい、この嫉妬心が少ない民族である」(P11)
●私どもの目的は「広宣流布」である。「すべての人が、ともに幸福になる」ことである。ことである。目先のことではなく、大願を心に起こしたとき、生命の底から「大いなる力」が涌いてくる(P14)
●周総理は、熾烈な抗日戦争のさなか、同志に呼びかけた。
「条件が困難であればあるほど、いっそうわれわれの特色を発揮して、われわれを鍛えることができる。
われわれは、安穏な地域へ発展することは求めない。安穏な地域はだれでも行けるし、だれでも留まることができるからだ。われわれは主には、困難な地域に発展をはかる」と。
より大変なところへ、より困難な戦いへ――これが真の丈夫である(P16)
●13世紀の、神聖ローマ帝国に、フレデリック二世という皇帝がいた。
彼はある実験をした。親のない赤ん坊を集めて、いたれりつくせりの保育をしてあげる。しかし、その代わりに、あやしたり、話しかけたりはしない。いわば「沈黙の育児」である。
その結果はどうだったか。食べ物は十分にある。しかし、子ども達は、しだいに元気がなくなり、一年足らずで、全員が死んでしまったのである。
残酷な実験ではあるが、人間には、声の刺激や、他の人との交流が絶対に必要なことが、うかがえる。
仏法においても、和合僧という組織があって、刺激を受け、自分が磨かれていく。ゆえに、声をかけあっていくことである。創価学会とともに歩むことである。その人には必ず、自分らしい最高の人間革命のコースに入っていく(P19)
●悪と戦わなければ、善ではない。何も恐れず、また人を頼らず、一人、厳然と立ち上がっていただきたい。
広宣流布の達成のために、仏意仏勅の創価学会の前進のために、大切な会員同志を守るために、心を炎と燃え上がらせ、一人、猛然と進んでいくことである(P22)
●本物は「難」を受ける。難を受けてこそ本物である。そうでないのは、インチキなのである(P28)
●リサール博士は、悠然と語った。「天には曇りもあれば、暴風雨もある。しかし、天は、実際には、何も変わっていない。曇るのも、嵐になるのも大気である。そこから数キロ高いところでは、まったくの静穏が広がっているのである」。
境涯である。天空のごとき、広々とした心で、何があっても変わらずに、この一生を戦い抜こう! これが仏法にも通ずる、彼の人生観であった。私もそのように生きてきた(P70)
●苦悩は、弱い人間にとっては、前途を阻む。しかし、強い人間にとっては、苦悩さえも、前途を洋々と開く、きっかけとなる。すべては、自分自身の心で決まる。決心で決まる。「心こそ大切なれ」である(P78)
●勝負は、努力と真剣さで決まる。努力せずして、どうして勝てようか。真剣でなくして、勝てるはずがあろうか(P82)
●自分のことなど、考えない。ただ愛する友のために、愛する民主のために、一人、屋根となり、柱となり、土台となって、一切を耐えて、生き抜いてきた。そのためにだけ、私は生きているのである。その心を、若き諸君は忘れないでいただきたい(P87)
●「忘れない」ということは、慈悲の表れである。忘れるのは慈悲がない。責任感がないと言える(P90)