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「輝きの明日へ19」池田大作
 
「輝きの明日へ19」
池田名誉会長のスピーチから
池田大作
小冊子
聖教新聞社
定価100円
94ページ
1998年420日 初版発行
 
1998年 平成10 6月27日 読了
 
  
 
収録期間 平成10(1998年)1月26日24
 
【目次】
 
万年の遠征――カオスからコスモスへ(第23回SGIの日記念提言)H10.1.26
 「日蓮が慈悲曠大ならば・・・」の御聖訓
 寛容と共生の「地球文明」建設への機軸
 「時間観」の軌道修正が急務
 3000年先の未来を展望したトインビー博士 “歴史を創るのは 水底のゆるやかな動き”
 人類の社会的統合に果たす宗教の役割に着目
 「時間の遠近法」が照らし出す「世界市民」のあり方
 グローバリゼーションの光と影
 求められる「内在的普遍」への眼ざし
 牧口初代会長の未来ビジョン 自他ともに輝く「人道的競争」
 第三の千年の先駆的思想
 現行のサミットに中国・インドを加え 責任国首脳会議へ改編を
 多様性花咲く世界の礎となる哲理
 生命の世紀開く「人間革命」の思想
 「世界人権宣言」採択50周年
 基準設定から実施・拡充の時代へ 国内「人権機関」とNGO協力体制を
 時経るごとに重みを増す 地球社会の“共通規範”
 迫られる「人権文化の創造」
 誓願――仏法にみる「菩薩」的生き方」
 人権を普遍たらしまる「自発能動」の精神
 「ウェストファリア条約」締結から350年 限界迎える「国家中心」の枠組み
 2000年の「民衆による千年期総会」めざし 勇気と英知の力強い連帯の波を
 人類史変革の挑戦をともに
 
 語句の解説
 
<メッセージ>
(2月度全国総見長会議)H10.2.4
 崇高な「深き怒り」を!!
 怒りから変革が
 傲慢から差別が 差別から腐敗が
 「ただただ信仰の道において」高い
 信心で立て! 汝の力は千倍に
 大海のごとき人間平等の世界
 「悪人を尊敬し善人を迫害する」闇の社会 猛然たる叫びで夜明けを!!
 炎の言論闘争
 「私は弾劾する!!」正義の人の擁護に立った文豪ゾラ
 冤罪の構図
 正義の人へ人身攻撃が
 沈黙は“悪との共犯”と知れ
 青年よ! 何をしているのか!
 真の獅子吼を!!
 
  
 
池田先生のスピーチ集「輝きの明日へ」の第19巻です。
 
平成10年(1998年)1月26日~2月4日までの記念提言・メッセージが収録されています。
 
以下、ポイントメモです。
 
●私はそうした課題を乗り越えていくキー・ポイントは、広い意味での「教育」であると思っております。真の教育とは、(イデオロギー教育などのように)人間を一様性の鋳型にはめこもうとするのではなく、人間と人間、師匠と弟子という、精神と精神の撃ち合いのなか、人間の内なる善性を薫発し、自己抑制や他者への共感を通じて、多様な個性を開花させゆく直道だからであります(P45)
 
●菩薩の特性はさまざまな角度から論じることができますが、私が「人権」という観点からとりわけ重要なポイントとして指摘したいのは、菩薩が自ら誓いを立て行動しゆくこと――他律的でも外在的でもない、「誓願」という自発能動の内発的な精神に支えられているという点であります。
「誓願」とは、単なる決意や願望といった次元ではなく、自己の全存在をかけても必ず成し遂げていくとの崇高な誓いの謂いであり、いかなる困難があってもその誓いに向かって挑戦を重ねていくのが菩薩道なのです(P61)
 
●日蓮大聖人は「怒りは善悪に通じる」と仰せである。
深く、徹底的に怒らなければ、変革はありえない。日本に新世紀は来ない。権力によって牙を抜かれ、飼い慣らされた家畜のような民衆であってはならない。そして仏法の目から見るとき、敵と戦えない人間は、敵なのである(P83)
 
●フランスの戦う文豪、ゾラについて(P88)
 
●ゾラは言う。
“青年よ! 今日の自由を勝ち取るために、君たちの先人たちがどれほど骨身を削って決死の戦いを勝ち抜いたか。その苦労を忘れてはならない!”
“青年よ! 君たちが正義のために、苦難の戦いに挑まなければ、一体、だれがやるのか!”
“青年よ! 新世紀の土台を築くのは君たちなのだ!”(92)