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「創価のルネサンス96」池田大作
 
「創価のルネサンス96
池田名誉会長のスピーチから
池田大作
小冊子
聖教新聞社
定価100円
94ページ
1996年7月25日 初版発行
 
1997年 平成9年 8月 読了
 
★ ★ ★
 
※収録期間 平成8年(1996年)5月3日~6月4日
 
【目次】
 
牧口常三郎――人道と正義の生涯(第1回マキグチ記念人権講演会)H8.6.4
 「ユダヤの人々の不屈の精神に学べ!」戸田第二代会長
 「勇気の証言」展に約百万人が
 「寛容こそ平和共存の条件」ウィーゼンタール博士
 寛容・憎悪は対極
 牧口会長は「積極的寛容」で異文化を尊敬
 積極的な寛容
 人類の良心 揺さぶる牧口初代会長の生涯 人権闘争で国権と対決
 悪人の敵となれる勇者として
 国家主義より民衆主義、人間主義を
 個人の権利と自由こそ神聖
 偏狭な国家権力に抵抗、世界市民の育成を提唱
 人間愛の教育者
 生命こそ価値
 ナチズムと結んだ日本のファシズムに徹底抗戦 人道の獅子は、自由の蹂躙(じゅうりん)を許さず
 大戦の嵐の中で
 正義の怒り燃やし、五百日の獄中闘争 「善いことをしないのは悪いことをするのと同じ」
 積極的貢献の人生を
 戦時下でも240回の座談会を開催
 聖戦を否定
 牧口会長の意志を継いで――創価学会は善の連帯を世界に
 権力の魔性への怒りを胸に
 平和は皆が勝者
 限りなき迫害に、耐え抜いた人間と民族が、永遠の歓喜と栄光と、勝利の太陽を浴びる
 民衆に根ざして
 
勇気で勝て「栄光の人生」(5.3記念祝賀式典)H8.5.3
 師弟の道は峻厳 永遠に「大聖人と共に」「同志と共に」
 5.3.と神奈川
 殿が地獄に行かれれば私も共に
 強い自分をつくるのが修行 そのために「強い人々に近づけ」「天才と民衆に近づけ」
 金剛の自分になれば金剛の人生
 青年が立つ時代
 識者も賛嘆「宗教者こそが、人類を癒す」
 21世紀は「宗教的人間」が必要に
 学会は「菩薩の精神を体現」
 ブラジルの詩人は母をたたえた 母の微笑みは 世界を包む 貴女の胸に人類が抱かれる
 母の祈りと行動で今日の学会が
 尊き母の心
 あの地、この地で佳き日を祝賀
 勇気があれば、後悔がない
 日蓮大聖人にほめられる人生
 
仲良く 人生の満開の花を(第22回常盤会総会、第13回紅梅会総会、荒城の月グループ総会)H8.5.16
 日本画の大家 小林古径画伯の人生 人間として画家として最高の次元を目指して!!
 厳しき求道者、優しき情けの人
 逆境で精進、美しき報恩のドラマ
 弟子の道に徹し
 仲よきことは美しきなか
 戸田先生「語り合える友がいる女性は幸福」
 人生最高の思い出
 広布に生きる女性を“帝釈天も合掌し 地神は御足を押し戴き 釈尊も頭をなでられん”
 兎が月にいる訳
 
「百福の人生」の歴史を綴れ(第100回本部幹部会、結成45周年記念全国婦人部幹部会、第20回九州総会)H8.5.24
 百回の幹部会で、仏法史上未曾有の勝利が
 民、揺らがざれば国の根本は固し
 世を救う「世雄」と立て、無上の人生を歩み抜け
 百福荘厳の功徳
 行動!! 我が身を百福で飾れ
 行動をやめたら仏になれない
最後の勝者は、信心し抜いた人
 梵音声を朗らかに響かせよ 声で皆に励ましを 喜びを
 清々しい声のリーダーたれ
 新世紀の峰へ「新たに百回」の幹部会を! 2005年5月を、128カ国の同志と荘厳
 九州に刻まれた 先師の勇気
 九州の大発展を牧口先生が喜ぶ
 牧口先生の遺徳は今、全世界に
 殉教の一念が今、花開く
 大文豪・金庸氏 人類は創価の積極的人生を待望
 波瀾万丈の母のドラマ
 方女史の信念「才能は30%。70%は努力で決まる」「働ける時に断固、働くのです」
 師がある幸せ
 徹した人は悔いがない
 香港の楽観主義の母「大きく物事を見れば開ける」
 
信は光! 確信の人生は満月の如し(第1回アメリカSGI最高会議)H8.6.1
 わが故郷(ふるさと)はわが同志の世界
 「心こそ大切」が組織発展の根本
 “民衆とともに楽しむ”リーダーたれ 役職が上になるほど「学び」を「礼儀」を「慈愛」を
 知者は惑わず。勇者は懼(おそ)れず
 「皆を幸福に」が指導者の祈り
 素朴な人間性で
 声は力、言葉は力、大言論運動で、人類を文明化
 ガンジーは声の人、ペンの人
 無冠の友に敬礼
 投げ込まれた紙
 楽観主義で! 仏法に悲観はない
 末法万年が我らの指標 全世界に平和の種を
 精神は尽きぬ泉
 
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池田先生のスピーチ集創価のルネサンス」の第96巻です。
 
平成8年(1996年)5月3日~6月4日までのスピーチ等が収録されています。
 
以下、ポイントメモです。
 
●ホロコーストの歴史は、人間の人間に対する「非寛容」を示す、究極の惨劇であります。
私は、貴博物館(寛容の博物館)を見学し「感動」しました。いな、それ以上に「激怒」しました。いな、それ以上に、「このような悲劇を、いかなる国、いかなる時代においても、断じて繰り返してはならない」と、未来への深い「決意」をいたしました(P6)
 
●仏法では、「怒りは善悪に通ずる」と教えております。いうまでもなく、利己的な感情や欲望にとらわれた怒りは、「悪の怒り」であります。それは、人々の心を憎しみで支配し、社会を不調和へ、対立へと向かわせてしまうものであります。
しかし、人間を冒涜し、生命を踏みにじる大悪に対する怒りは、「大善の怒り」であります。それは、社会を変革し、人道と平和を開きゆく力となります(P9)
 
●一般に、人間は死を恐れ、忌み嫌う存在といえましょう。
死への恐怖こそが、人間に内在する、他者への攻撃本能の基底をなしている、という見方さえあります。
しかしながら、仏法では、生死は不二であるとし、生と死の永遠なる連続性をとしております。正義の信念を貫き、生死の本質を通観しゆく者にとっては、生も歓喜であり、死もまた歓喜となる、と教えております(P23)
 
●一番、大変な時に、何を決意し、どう行動したか。
これで人生は決まる。ここに人間の真価があり、偉さがある(P34)
 
●仏道修行とは、一次元からいうならば、民衆の中に飛び込んで、「わが生命を限りなく強くする」修行である。
「何があっても乗り越えていける!」「どこに行っても切り開いていける!」――そういう強い強いダイヤモンドのごとき自分をつくりあげるため学会活動である。そして「難」とは、永遠に崩れない「金剛不壊の自分自身」を一気に鍛え上げるチャンスなのである。大聖人は大難を恐れるなと仰せである(P37)
 
●母は偉大である。広宣流布の地道な活動も、すべて支えて下さっている。「男性は口ばかり」という人もいる。
母には、かなわない。この世でもっとも尊いのは、母の心である(P43)
 
●アルゼンチンの著名な文学者ボルヘスはうたった。
「あらゆることのなかで、ただ一つ
後悔しないことがある
この地上において、だれ一人として
それは“勇敢であった”ということだ
勇気は常に最高のものである」
人生を“勇気で勝て”ということである。後悔に苦しむ人生は不幸である。
「私は勇敢だった」「私は戦った」。そう言い切れる人生は幸福である(P45)
 
●創価学会のごとき正法正義の団体は、今後、二度と、永遠に生まれることはないであろう。
このJ偉大なる学会とともに進む皆さまは、まことに尊く、不思議なる方々であられる。偉大なる使命をもって生まれてこられた方々である(P63)
 
●仏法のため、広宣流布のため、そして人間のために、真剣に祈り、走り、行動していく。そこに大いなる福運がついてくる。
行動もなく、ただ拝んでいる――それは日蓮仏法ではない(P65)
 
●世間の成功や幸運は壊れやすい。幻のようなものである。しかし、仏の境涯は、ひとたび築けば、永遠に壊れない。
生々世々にわたって、福運に満ち満ちた、楽しくてしかたがないという人生が続くのである。
仏法は勝負である。成仏できるか、いなかである。その勝負は、この一生で決まる。一生成仏の信心である。だから頑張りなさいというのである(P66)
 
●師匠をもつ人は幸せである。師弟の道によってこそ、人間は向上と成長の軌道を進んでいける。
師匠をもたない人は自由に見えるかもしれない。しかし、基準がなく無軌道の人生となっていこう(P79)
 
●命令や号令で組織が強くなるのではない。
反対である。一人一人を大切にする「心」が人を動かすのである。友を大切にする「行動」こそ、発展の原動力である(P86)