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「創価のルネサンス95」池田大作
 
「創価のルネサンス95
池田名誉会長のスピーチから
池田大作
小冊子
聖教新聞社
定価100円
103ページ
1996年6月6日 初版発行
 
1997年 平成9年 8月 読了
 
★ ★ ★
 
※収録期間 平成8年(1996年)3月29日~4月23
 
【目次】
 
リーダーは「四菩薩の力」を発揮せよ(全国代表者会議)H8.3.29
 仏法は健康法
 無常を見つめる
 御聖訓「自身法性の大地を生死生死と転ぐり行くなり」 生と死の解決はいまにある
 永遠の価値の創造が法華経
 我が生命に仏界の大地を固めよ
 にこやかに、誇り高く民衆よ、進め 前進! 人道の勝利へ戦う喜び!!
 9年の獄中闘争
 吉田松陰と緒方洪庵の人生観
 思い通りの生活
 四菩薩の力用を出だせ
 上行――先頭に立て 勇気の炎を点火せよ
 世の闇を照らす
 無辺行――行き詰まらない智慧と生命力を
 「風の前の塵」と
 浄行――みずみずしく、心清らかに
 安立行――不動の確信で、皆に安心を
 公平に支える
 人々のために行動してこそ仏
 不退の人を十方の諸仏が守る
 まことの時こそ
 
我らは希望の灯台、威風堂々と広宣流布を(第99回本部幹部会、創刊45周年記念全国配達員大会、第2回神奈川県総会)H8.4.23
 永遠の福徳を座談会で
 大指導者となる福徳を得る宝処
 行動者こそ仏法者
 学会活動に一切、無駄はない
 全てが生かされる
 瞬間瞬間の躍動と歓喜の大生命
 インディラ・ガンジー女史の「恐れない」生き方
 「恐れない」ことが幸福の根本
 “なすべきことは全てなした”との人生を 「私は使命に進む! 生のある限り」
 「勇者であれ」と
 草創の友の魂
 宿命を使命に変えた覚悟の一念
 「我一人のみ成仏するに非ず」の大仏法 縁ある人を 常楽我浄化の航路へ
 父母の成仏と子の成仏は一体
自分が輝けば、人生に闇はない
人ではない、自分が輝け! 栄光の灯台と
 嫉妬ゆえの迫害
 職場の勝者・金吾
 最高の5.3を、全世界の同志(とも)と祝福 大勝利は、皆さまの陰徳陽報
 深き祈りが力
 
<折々の語らい>
温かき励ましのリーダーに(アメリカの研修メンバーとの懇談会)H8.4.13
 
妙法の祈りは必ず叶う(SGI春季研修会・第3日の懇談会)H8.4.22
 
<授章>
「池田先生の平和行動を国際社会が評価」「中日友好提唱の第一人者」「情熱の教育者」(中国・新疆大学の名誉学長称号授与式)H8.4.2
 教育は百業の基、「人をつくることは未来をつくること」に共感――イブライン学長のあいさつ
  諸文明交流の要
  人類の融和と交流の世紀へ
 
<創立者祝辞>
高きを目指せ、天山のごとく(第26回創価大学・第12回創価女子短期大学入学式)H8.4.2
 恩師に新疆大学名誉学長の栄誉を捧げたい
 新疆とは「新たな開拓地」の意
 鳩摩羅什のごとく、牧口先生のごとく、戸田先生のごとく 知性の頂へ 学べ学べ学べ
 天と語り合う
 地下を走る万里の長城
 今日の人のそしり、眼中になし
 21世紀の課題は「創造力の開発」ハーディング博士
 すべての人に創造的な力が
 「自分に何ができるか」を考えて ローザ・パークス女史
 前へ進むために
 若者よ、人生は奉仕作業と知れ――エイルウィン・チリ前大統領
 人間として光れ その証が「対話」
 不屈の意志が、力を生み出す
 
学び抜け、宇宙は大いなる学校(第29回創価中学・高校入学式、第24回関西創価中学・高校入学式メッセージ)H8.4.8
 勇気こそ偉大な人生の条件
 「人生を楽しむ方法は、恐れないこと」ネルー家の教え
 獅子は逃げない 獅子は屈しない
 学は光、学は太陽、すべて「納得するまで」学べ
 生き生きと感激できる心を
 語学が21世紀人のパスポート 世界が舞台、世界へ船出せよ
 イスラエル建国の父――大空襲のなか防空壕で語学を
 
21世紀は語学と哲学(東京創価高校・中学の第29期生との記念撮影会)H8.4.17
 語学を磨き抜け
 戸田大学の薫陶
 富士の如く偉大な人格を
 自分をつくれ、人格をつくれ
 不自由だからこそ成長できる
 未来の宝の君よ
 
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池田先生のスピーチ集創価のルネサンス」の第95巻です。
 
平成8年(1996年)3月29日~4月23日までのスピーチ・メッセージ・祝辞等が収録されています。
 
以下、ポイントメモです。
 
●「無常の人生」――しかし、ただ無常を自覚しただけでは、しかたがない。世をはかなんでも価値はない。
問題は、この無常の人生で、どう「永遠の価値」を創っていくかということである。それができるというのが法華経である(P9)
 
●本当の幸福は、自分自身の力、自分自身の智慧、自分自身の福運、これが根本である。それを固めるための信心であり、自分自身が強くなるための学会活動である(P10)
 
●地涌の四菩薩について(P15)
 
●仏法のリーダーはつねに自身を向上させ、つねに人々の先頭に立って、勇気凛々と行動しなければならない。
自分が楽をして、「人にやらせよう」「人を使おう」とする傲慢な指導者であってはならない(P17)
 
●四菩薩のすべてに「行」の字が含まれていることは、まことに意義が深い。「行」がなければ菩薩ではない。行動してこそ仏になる。
自分のためだけの人生では、むなしく、卑しい。人を尊敬し、人のために動いてこそ地涌の菩薩である。皆さまは、「上行」のごとく広宣流布の一切の先頭に立ち、「無辺行」のごとく自由自在に、「浄行」のごとく心清らかに、「安立行」のごとく不動の確信で、尊き学会員を厳然と守っていただきたい(P20)
 
●インディラ・ガンジー女史について(P31)
 
●「一つの灯台」があれば、その明かりに照らされて、多くの船は皆、安全な航路へと導かれる。同じように、一人が信心で立ち上がれば、その人が、一家・一族の希望の灯台である。
自分が輝けばよいのである。そうすれば、お父さんも、お母さんも、また縁するすべての人を三世永遠の「常楽我浄化の航路」へと導いていける。「与同利益」を与えていける。ゆえに、焦る必要はない。お父さん、お母さんを尊敬し、大切にし、心から幸福を祈っていけばよいのである。その真心が通じることが根本である(P37)
 
●周囲ではない。環境ではない。組織がどうとか、幹部がどうとかではない。それらに紛動されては自分が損である。大切なのは「一人」である。「自分自身」である。自分自身が厳たる灯台として喜びに輝き、堂々と生き抜いていけばよいのである。自分が輝けば、人生に闇はない(P37)
 
●「深き信心」が大事である。「深き祈り」こそ勝利の力である。目に見えない祈り、陰の真剣な行動。その「陰徳」に徹した時に、必ず「陽報」が現れる。これが信心であり、妙法である(P42)
 
●学会員の皆さまを、絶対に怒ってはならない。
「怒ること」と「叱ること」は違う。愛情をもって、母親が我が子を叱るように、教員が生徒を伸ばそうと叱るように、「励ましの心」で叱る。また注意する。これは人間的な励ましであり、優しい心、温かい心である。
それに対し、怒りには憎しみがある。自分の感情にまかせて怒るのは、権力の魔性の心である。
信心にかこつけた権威主義である。これは絶対にあってはならない。
言うまでもなく、仏法の敵に対して怒ることは当然である(P45)
 
●心の広い人、心の温かい人、心の優しい人に、人はついてくる。その人こそが信心強情なリーダーなのである(P47)
 
●先ほど、ある国のメンバーから「組織が盛り上がらないのですが」と相談があった。私は励ました。
「組織が盛り上がる必要はないんです。あなた自身が燃えていればいいんです。一人の信心が、一人の成仏が、最後にはすべてを変えるのです。
今は土台づくりです。基礎の工事は地味です。やがて“時”が来る。立派なビルになる時が来ます。桜も冬には咲かない。全部、“時”です。今のあなたの祈りが、行動が、やがて必ず、芽を出し、花を咲かせるのです」と(P50)
 
●目先の毀誉褒貶などに紛動されているようでは、まことの人格はつくれない。卑しい低次元の批判など眼中に置くな!
つねに、一流の書、一流の人に触れ、自分自身を高めよ!
これが、牧口先生とあい通ずる戸田先生の一貫した生き方であった。ゆえに、青年が、一流の書を読まなかったり、低俗な書などを読んでいると、先生は烈火の如く叱られた(P70)
 
●「私は、自分自身の問題や、自分の思い通りに事が進まないということばかりを考えていると、まったく前進できずにいることに気がつきます。しかし、まわりを見渡し、自分に何ができるかを考え、それを実行したならば、前へ進むことができるのです」と、ローザ・パークス女史。
青春は、そして人生は、瞬く間に過ぎ去ってしまう。ゆえに、若き諸君は、苦しんでいる人のために、苦しんでいる民衆のために、暗い矛盾に満ちた社会のために、「自分は何ができるか」を自分自身に問い、大きな悩みを避けずに、あえて引き受けることである。そして、大いなる使命の一生を劇のごとく、私と一緒に飾っていただきたい(P73)
 
●私の恩師・戸田先生は、青年に「語学は絶対に必要である。二カ国語ぐらいは勉強しないと自分が損である。世界に通用する人間にはなれない」と言われた。
その上で、私には「おまえは私の後継ぎだから、世界全体を見なければいけない。少々の語学では、間に合わない。優秀な通訳を使えばいいだろう」と言ってくださった(P89)
 
●「自分をつくること」である。人がどう言おうと、何をしようと、自分で自分をつくった人が勝つ(P90)
 
●「自分をつくろう」と決めることである。
「もっと、お小遣いがほしいな」とか「もっと、ゆっくり寝たい」とか「もっと遊びたい」と思うときがあるに違いない。今は何かと「不自由だな」と感じるかもしれないが、不自由は、むしろ当たり前なのである。
もしも、好きなだけ、お金がある、寝たいときに寝られる、すべてが自由であるというなら、人間は堕落する。成長はない。
不自由と感じるなかを、自分で自分を律し、成長の方向へと自分で自分を方向付けるしかない。その努力のなかでこそ、人格が鍛えられるのである(P92)