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「ジャズと仏法、そして人生を語る」ハービー・ハンコック(アメリカ)/池田大作/ウェイン・ショーター(アメリカ)
 
「ジャズと仏法、そして人生を語る」
ハービー・ハンコック(アメリカ)/池田大作/ウェイン・ショーター(アメリカ) 共著
ハードカバー
定価1238円
毎日新聞社
306ページ
2013年1月26日 初版発行
 
2013年 平成25年 2月24日 読了
 
★ ★ ★
 
【目次】
 
はじめに
 
 第一章 ジャズを生み出した大地
 第二章 音楽と人間 -創造の喜び
 第三章 信仰と人生
 第四章 アメリカそして世界
 
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ハンコック,ハービー
世界的ジャズピアニスト。作曲家。1940年生まれ。七歳からピアノを始め、十一歳の時、シカゴ交響楽団と共演。1962年、「テイキン・オフ」でソロデビュー。その中の一曲「ウォーターメロン・マン」が大ヒット。1963年から1968年までマイルス・デイビスのバンドに参加。1973年、「ヘッド・ハンターズ」を結成。ジャズ・ファンクとダンス・ミュージックを融合させ、ジャズの新たな地平を切り開く。グラミー賞の受賞は十四回。2008年には、ジャズで四十三年ぶりとなる「最優秀アルバム賞」に輝く 
 
池田/大作
1928年、東京生まれ。創価学会名誉会長、創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所などを創立。世界平和を希求する仏法者として、これまで五十四カ国・地域を訪問。ハーバード大学、北京大学、ボローニャ大学などの学術機関での講演や各国の識者との対話を重ねてきた 
 
ショーター,ウェイン
ジャズ史に輝くサックス奏者。作曲家。1933年生まれ。高校時代にクラリネット、そしてサックスを始める。アート・ブレイキーのバンドに在籍。1959年、「イントロデューシング・ウェイン・ショーター」でソロデビュー。1964年、マイルス・デイビスのバンドに参加。中心的なメンバーとしてマイルスの黄金時代を支えた。1969年、マイルスのバンドでの「ビッチェズ・ブリュー」、ソロでの「スーパー・ノヴァ」で卓越した音楽性を示す。1970年、「ウェザー・リポート」を結成し、フュージョン界をリードした。グラミー賞の受賞は9回。1973年SGI入会。SGI芸術部長
 
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
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 「息もつかずに読みました。『一念随喜』『臨機応変』の対話の真髄についての語らいは、まさに宝物です」
 「打てば響くやりとりの中に、豊かな精神性を感じます。かつて両氏が演奏された本部幹部会の感動が蘇りました」
 「ジャズは青春時代の思い出がいっぱいで、60歳を過ぎた今もよく聴いています。“池田先生の当意即妙の対話はジャズの精神と一致”とのハンコック氏の言葉に、ひざを打つ思いでした」
 今月、本紙でスタートした鼎談「魂の人間讃歌――ジャズと人生と仏法を語る」に大きな反響が寄せられている。
 ハービー・ハンコック氏、ウェイン・ショーター氏と、池田SGI会長の交流は30年以上に及ぶ。鼎談は、これまで重ねられた対話を軸に、新たに往復書簡を交えて構成されたものだ。
 ハンコック氏とショーター氏は、半世紀にわたり、ジャズ界の至宝と讃えられるスーパースターである。共にSGI芸術部長であり、第一線の支部長、副支部長として広布拡大をリードする。
 鼎談では、ジャズや音楽との出あい、創作の源泉、人生の師との出会い、信仰の喜びなどが縦横に語り合われる。
 連載開始にあたり、ハンコック氏は次のように述べた。
 「私が人生を懸けたジャズ、音楽の話題には興奮を禁じ得ません。先生に自らの考えをお伝えし、質問できること、そして、先生の答えをうかがえることは、この上なく名誉なことなのです。ジャズの心と仏法との間には多くの類似点があります。この鼎談は、『一瞬にすべてを込めていくことがジャズである』という事実を語る絶好の機会となりました」
 アフリカ系アメリカ人の苦難の歴史の中で生まれたジャズ。その躍動の音律は、民衆の心を揺さぶり、公民権運動を戦い抜く力にもなった。
 SGI会長は、鼎談で語っている。
 「私は、ジャズ、そして音楽文化がもつ『大いなる力』を感ぜずにいられません。ジャズ文化を真摯に探究しゆく時、人間が誰でも自分自身の胸中に脈打つ、偉大な魂の発現に気づくのではないでしょうか。仏法は、その奥にある最極の尊厳なる生命を覚知したのです」
 「ジャズとは何か」という問いから人間と生命を探求し、音楽を通して心がもつ大いなる力に気づきゆく“対話の共演”に学びたい。
(聖教新聞に連載中の記事より)
 
池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長と、世界屈指のジャズ音楽家であるハービー・ハンコック氏、ウェイン・ショーター氏のてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』が毎日新聞社から発刊された。
 これは本紙で連載された、てい談「魂の人間讃歌――ジャズと人生と仏法を語る」(2010年9月から2011年12月)をもとに、加筆、再編集したものである。
 ジャズピアニスト、作曲家のハンコック氏は、音楽界最高峰の栄誉であるグラミー賞を14度、受賞。2008年にはジャズで43年ぶりとなる「最優秀アルバム賞」に輝いた。
 ショーター氏は、その名をジャズ史に刻むサックス奏者であり、作曲家。グラミー賞の受賞も9度を数える。
 両氏はともにアメリカSGIのメンバーであり、SGI芸術部長として創価の文化運動を堂々とリードする。
 SGI会長との交流は40年以上に及ぶ。人生の節目節目で師との出会いを刻んできた。
 てい談は「ジャズを生み出した大地」「音楽と人間――創造の喜び」「信仰と人生」「アメリカそして世界」の全4章で構成。ジャズの魅力や創作の源泉、家族とその励まし、人生の旅と別れなど、多彩な語らいが収録されている。
 今、時代は混迷を深めている。不測の試練の連続といっていいでしょう。時々刻々と待ったなしで、まさに『即興演奏』で応えなければならない」と応じ、当意即妙の語らいが紡がれていく。
 ジャズの精神と信仰の歓喜、そして師弟の誓いが織り成す珠玉の一書である。
(聖教新聞の記事より)
 
グラミー賞を14回受賞したピアニストのハービー・ハンコック氏と、同賞を9回受賞したサックス奏者のウェイン・ショーター氏との池田名誉会長の鼎談が待望の単行本化。
世界を代表するジャズメンが師と仰ぐ名誉会長と、自身の信仰とジャズを語り尽くす。
(聖教ブックサービスの案内文より)
 
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「文化」は人間の心を結ぶ力を持っていますが、特に音楽は一瞬にして人種や国境を越えて、感動を共有することができます。
 
この本は池田先生と、世界的なジャズメン二人とのてい談集です。
 
本文で、ジャズの即興演奏は、対話を基本にすえた音楽であるとの内容がありましたが、
 
対話も演奏も、いざ始まったら、瞬間瞬間が勝負です。自在の「随縁真如の智」を働かせて、最大の価値を創造していく。ここに即興の妙があります。
との池田先生の言葉に、深く感銘を受けました。
 
そう考えれば、即興の連続である毎日を、いかに真剣勝負で過ごさなければいけないのかを、痛感しました。
 
ジャズメンのお二人が、自分の演奏や音楽活動を通して、人類の平和に貢献していこうとされる姿に、とても感動します。
 
以下、ポイントメモです。
 
●ジャズは対話を基本にした音楽(P3)
 
●このてい談を、私はアメリカの皆さんとの50年来の交流の集大成とも感じている(P13)
 
●民衆が賢く、強くなることを、権力者は嫌う。それは、民衆を支配しにくくなるからです(P34)
 
●極限の圧迫を耐え抜き、はね返していく戦いの中で、真の生命の躍進が成し遂げられる(P47)11
 
●人間の生命を虜にする魔性が「権力」(P51)
 
●日本は、もっと失敗に寛容な社会にならなくてはいけない(P61)
 
●勝負を決しゆく究極の力は「心」(P79)
 
●どこまでも「一人のために」(P98)
 
●「人生で最も必要なものは、自らの可能性を引き出してくれる存在です」と、エマソン。その存在が師匠です(P119)
 
●師匠と弟子が別の夢を持ってしまえば、それはもはや正しい師弟関係ではありえません(P124)
 
●毎日が久遠元初であり、毎日が元日です(P131)
 
●“差異へのこだわり”という二本の矢こそ、克服されるべき悪(P133)
 
●人生は、戦いを避けた瞬間から後退が始まっている(P147)
 
●地球的問題群は、科学や、経済、政治の次元だけでは決して解決できない。人間一人一人の「人間革命」が不可欠である(P150)
 
●立正安国論の執筆理由(P151)
 
●音楽は、戦争など、人々を操作するために使われた歴史がある(P155)
 
●「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり(P509)」の「丈夫の心」とは、勇気です。勇気こそ、幸福の門です(P158)
 
●門下に同苦する大聖人(P168)
 
●私たちは、生死を超えて「共に」生き続けるのです(P176)
 
●2010年、日本の青年部が「核兵器禁止条約」の制定を求める227万人もの署名を集め、NPT再検討会議議長に提出(P191)
 
●反対者をも味方に(P197)
 
●ハンコックの父の教育(P211)
 
●文化とは、人間性を破壊しようとする蛮性との闘争です(P230)
 
●対話は相手次第ではなく、自分次第(P234)
 
●人間の「心の一法」のあり方で、国土も社会も大きく変えていくことができる(P241)
 
●人材育成とは、励ましの種、触発の種をまき続ける挑戦といえる(P276)
 
●多くの人が、誰か別の人が自分の人生の責任をとったり、非難を引き受けてくれるのを望むような、弱い心を持っている(P279)