「続・若き日の読書」池田大作
「続・若き日の読書」
池田大作
ハードカバー
第三文明社
定価1100円
301ページ
1993年11月18日 発行
1994年2月21日 第5刷
1998年 平成10年 6月23日 読了
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【目次】
・人間の魂に触れる詩…ホイットマン『草の葉』
・ルネサンスへの讃歌…ダンテ『神曲』
・独立自尊の意気高く…福沢諭吉『学問のすゝめ』『福翁自伝』
・革命と良心の葛藤劇…ユゴー『九十三年』
・豊かな人間学の宝庫…司馬遷『史記』
・虹を追い求めた革命児…鶴見祐輔『ナポレオン』
・「魂の自由」への烽火…ルソー『社会契約論』
・青春の混沌をこえて…ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・「民衆の時代」への曙光…魯迅『阿Q正伝』
・人間の大地に魂の雄叫び…ゴーゴリ『隊長ブーリバ』
・あくなき魂の希求…パスカル『パンセ』
・自由なる精神の輝き…バイロン『バイロン詩集』
・「科学と人間」の新しき地平線…サートン『科学史と新ヒューマニズム』
・「最極の宮殿」はわが胸中に…ミルトン『失楽園』
・民衆に愛された哲人…エマーソン『エマソン論文集』
・「人間復興のエートス」を求めて…マックス・ウェーバー『宗教社会学論集』
・「権威への信仰」を打ち砕く革命…イプセン『人形の家』
・偉大なる魂の継承劇…プラトン『ソクラテスの弁明』
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好評の『若き日の読書』続編。
青年よ、読書と思索のいとまをつくれ??青年たちに期待を込めて贈る、青春の日の読書記録。
(第三文明社の案内文より)
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池田先生の読書感想を綴った、読書ノートともいうべき本です。
私が読んだことがある本は、こちらの続編の方が多く取り上げられていますが、やはり本をどこまで深く読めるのかの差は明かで、自分の思索の浅さを痛感します。
特に魯迅の「阿Q正伝」などは、はじめて読んだとき「なんなんだこの訳のわからない本は」と、作者の意図するところを、まったく汲み上げることができませんでした。
しかし「続・若き日の読書」を読んで、魯迅が込めた痛恨のメッセージを知ることが出来、以来魯迅が大好きになりました。
教えられることが、あまりにも多い本です。
※池田大作全集には、第23巻に収録されています。