第140回公演『サカシマ』再演 「無経験の演出」として | こじにずむ日記

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千葉大学演劇部 劇団個人主義のブログです
公演情報や日々の稽古の様子などを公開しています                 

ブロガーデビュー(?) したばかり、想像以上の早さで2回目を迎えることにいろんな意味で驚きを隠せません。改めまして、今回、新入生歓迎/春公演にて演出を務めさせていただいています、日多宏斗と申します。

前回はデビュー作として、演劇との『邂逅』という名目で劇団個人主義入団の経緯(いきさつ)を執筆させていただきましたが、今回は少し演出らしく、主に本公演について記していこうと思います。

 演劇を始めて半年、照明、音響と舞台美術には携わった経験があるけれども、その他の部署にはほとんど知見がなく、さらには役者として舞台に立ったこともない。そんな中で、演出という役職に大抜擢(?) されたことに、もともと演出という役職に関心を抱き始めていたといっても、最初は「不安」といった状態でした。しかし、日々の中であらゆる部署、役者と関わることで、実に豊富な経験を積み、やりがいも大いに感じられ、演劇関係者として大いに成長できています。

先月某日、本公演本番の朝、中止の連絡が飛び込んできました。突然のことに、空虚さに襲われました。演劇経験がかなり浅い状態でいきなり演出を任されることとなってからの3か月間、初めてに満ちた経験を積み重ねて作り上げてきた一つの作品が漸く集大成を迎える。そう思った矢先の中止に、「・・・。」という感覚に陥りました。

ご存知の通り、幸運なことに最終的には「中止」ではなく「延期」という結果となったのですが、それでも、中止連絡が来た時の心情はいまでも鮮明に覚えているほど、衝撃的でした。両親も地元から遥々千葉まで前日入りもしていたので、見せられないことが少し悔しかったです。(余談ですが、延期再演決定を受けて、両親には、後日公演の配信版を見てもらうことになりました。

気を取り直して。今回、1か月延期になった結果は、悪いものばかりではありません。なんといっても、各々が作品に向き合う時間が長くなったことで、『作品』としての質が格段に良くなっていると感じますし、そうだと信じています。これ以上にいいことはありません。また、演出としても、延期を含めたこの4か月間の波乱万丈な経験が、今後何かの役に立つ、そう信じています。

前回よりもだいぶ長くなりましたが、明日(本日)の公演では、直接観劇される方にも、もしくは配信というかたちで後日ご覧になる方々にも、この4か月間の集大成を見ていただこうと思っています。よろしくお願いします。

 

 

 

以下、公演情報です。

劇団個人主義第140回公演 再演
『サカシマ』
会場:千葉市南部青少年センター
日時:5月26日(日)
開場 11:30
開演 12:00

 

来場予約は25日で締め切らせていただきました。ご予約いただいた皆様、誠にありがとうございます。会場にてお会いできるのを楽しみにしております。

 

 

配信予約に関しては、また用意が整い次第公式X、Instagram、HPにてご案内いたします。