なでしこジャパン、ありがとう。 英国人も応援してくれてます。 | 何事も楽しく、過ごしたい。

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なでしこジャパンがフランスとの死闘を制して、決勝進出を果たした。
後半、2点目を入れてからは、とにかくフランスの攻撃に防戦。
PKになったときは、同点を覚悟したが、ボールはゴールを外れる。
これで勝てると思ったときである。勝利の女神が微笑んだのだ。

そして、日本時間の10日、W杯ドイツ大会の覇者日本と、
女子サッカー界の王者アメリカが激突する。
強敵相手ゆえ、厳しい戦いは必至だ。でも、きっと勝てる。
わが軍には敵のパワーを上回る組織力と緻密な戦略がある。
何よりも全日本国民の期待と声援がある。
加えて有難いことに、地元英国人が熱心に応援してくれている。

英国における日本サッカーの評価は高い。
サッカーをはじめスポーツ観戦に関して目の肥えた英国人だ。
ルールやマナーを尊重し、常にフェアプレイを心がける日本人選手は敬愛の対象だ。
しかも卓越した組織力や自己犠牲を厭わない武士道精神がチームスポーツに生きる。

特になでしこジャパンの選手たちの美しい所作に感動した。
交代してベンチへ下がる際、ピッチに向かって深々と一礼した阪口選手。
試合終了後倒れこんだフランスの選手をねぎらうようにして肩をたたいた大儀見選手。
普段からの心がけからくる、何気ない行動だと思うが、
世界の大舞台で自然とあのようにふるまえる選手たちに、改めて敬意を表したい。
これが日本人、大和撫子なのだ。
男子サッカーの英国代表選手が日本に学ぶべきだと発言したのは正直な気持ちに違いない。


それにサッカーを離れても日英は共に島国だし、
それぞれの対アジア、対欧州諸国のポジションがどことなく似ている。
歴史と権威ある皇室、王室は大切な国の要だ。
アメリカとの密接な関係により様々な影響を受けながらも、
古来の文化や独自の様式美を守る姿勢は一緒だ。
第二次大戦では敵味方に別れたが、それ以前は信頼し合える同盟国だった。
互いに親近感を持つのは自然なことだ。

世の中には白人国家が団結して、日本のような被白人国家を毛嫌いし、
陥れるかのような妄想や邪念を抱く人もいるが、悲しいことだ。そんなことは有り得ない。
むしろ世界中どこでも、隣国に敵愾心を燃やすことが多いのが常識だ。
だから女子サッカーの準決勝でも、彼らにとっての仇敵フランスをぶち倒してくれと、
なでしこの活躍を望む英国人が多かった筈だ。

もうひとつよくあるのは、英米が兄弟同様に仲がいいと云う誤解だ。
確かに政治や経済で両国はしばしばタッグを組む。言語も共通する英語だから意思疎通も簡単だ。
では英国人に親米感があるかと問えば、これがとても薄い。結構、露骨に見下したりもする。
英国の歴史を遡れば、アメリカ人なんぞ植民地の反乱軍だ。
しかも元々、食い詰めて海を渡った最下層の人々で、王室と国家に対する裏切り者たちだ。
にもかかわらずアメリカに国力で逆転された。どこか面白くないのが英国人たちの本音らしい。

と云うことで、日本のスポーツ選手たちに対する敬意もあれば、親日感もある。
加えてフランスやアメリカに対する反感もある。
これが意外にも多くの英国人たちが、日の丸の鉢巻きをしたり、
顔を白地に赤く縫って日本を応援してくれる理由だ。
これはピッチで戦う日本選手にとって大きな励みになる筈だ。
英国人の皆さん、ありがとう!決勝戦も応援よろしくお願いします!