しばらく前のアメリカ映画で、動物の話す言葉がわかる獣医師を主人公にしたドラマがありました。
この中で獣医師は、最初はいろいろな動物達から話しかけられるのをうとましく感じていましたが、彼らの窮状をわかってあげられるのは自分だけだと気づき、動物達を苦しめる病気を彼らとコミュニケーションをとりながら治していく、というストーリーです。
私たち人間同士は、共通の言葉を使えばお互いに話すことはわかりますし、相手の思うことを理解できます。
初めて会った人でも、会話を続けるうちに意気投合し、その日のうちに友達のような関係になれる場合もあります。
それもこれも、人と人とが分かり合えるコミュニケーションがあるからです。
そして、言葉はコミュニケーションを成立させるのに不可欠なものです。
それほど重要なものなのに、ともすると自分から使わないように仕向けているようなことはありませんか?
「話さなくてもわかってくれるはず」
「承知していると思った」
「伝えたつもりだったが…」
そんな言いわけでお互いの関係が気まずくなる前に、まず言葉で自分の意思を伝え、確認することが大切ではないでしょうか。
特に、年輩の方はだまっているだけで、年下の人は威圧感を感じるものですから。

