あなたは最近、文章を作るとき、どんな方法で書いていますか?
私は、最近ほとんどパソコン入力で手書きで文章を書いた事がありません。

先日、インターネットで資料を探していたら、おもしろい記事に出会いました。
博報堂生活総合研究所が社内資料として2004年に調査した「タテ書き、ヨコ書き、パソ書き、書き方で中身も変わる?」という題のレポートです。
パソコンで文章を作る事が当たり前となった現代で、書き方の違いによって、文章の内容が変わるか?というテーマで、複数のモニターに「このごろ気になること」について、手書き、パソ書きの順で文章を書いてもらい分析をした報告です。
それによると、明らかに書き方によって、内容や文体に違いがあるという結果がでていました。

1、語られている内容の違い
タテ書き…社会と自分との関係を意識して書いている。自分の気持ちは抑え気味である。
ヨコ書き…次々に心に浮かぶことをそのまま書き綴っている。
パソ書き…決意とともに明るい展望、または具体的な目標が結びの部分で語られている。

2、文体の違い
タテ書き…客観的
ヨコ書き…私的
パソ書き…ちょっとエンターテイメント

この報告では、パソコンで文章を書く場合は、キーボードで入力する際のリズミカルな動きが「楽器演奏」や「手仕事」の楽しさに通じるものがあり、前向きで明るいトーンになるのではないかという推論がされていました。
また、手書きでは手は動いても指自体は固定されているのに対し、パソコン入力は指そのものを動かしています。そのため指と脳を同時に働かせることによって脳がより活性化して、「気になること」が頭の中で整理され、解決のための具体的な方法が見つかるのではないかとも推論づけていました。
「手書き」についてもタテ書き、ヨコ書きで違いがあり、感情を抑えながらもはっきり言い切る表現となる「タテ書き」、「ヨコ書き」は喋り言葉に近い言い回しで優しい文章になるという特徴がありました。
最近、自分もパソコンで文章を書く事に慣れてしまい意識した事はなかったのですが、パソコンで文章を書いていると、時々芝居がかった言い回しを使っていることに気づくときがありました。
「パソ書き」で無意識のうちに、読み手を楽しませることを意識しながら文章を書いていたのかもしれません。
なにげなく作っていた文章が、実は書き方によって影響を受けていたなんてちょっと意外ですが、なんとなく納得できるところもありました。

このレポートは最後に場面ごとの書き方のススメで終わっていましたので参考までにあげておきます。
●自分史…「パソ書き」/明るい気持ちになって、書くうちに未来への展望と目標が見えてくる。
●日 記…「パソ書き」、思いのまま書き綴りたいなら「ヨコ書き」
●別れの手紙や書置き…気持ちを抑えて、別れるべきを貫くなら「タテ書き」、思い出に浸りながら、連綿と綴りたいなら「ヨコ書き」、明るいトーンで、自分のこれからのことを書きたいなら「パソ書き」
●反省…「タテ書き」、グチ…「ヨコ書き」、夢…「パソ書き」

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本を書いて出版してみようと思った時に、著者の方の年齢は関係があるのでしょうか?
先日、会社の先輩から最近話題になっている詩集があると紹介されました。

$大進堂個人出版店長のブログ-くじけないで
「くじけないで」柴田 トヨ著 飛鳥新社刊
http://www.asukashinsha.co.jp/book/b59972.html


90 歳を過ぎて詩を書き始めた 柴田トヨさんが98歳にして初めて出版された処女詩集だそうです。
今年の3月に刊行され、いろいろなメディアに取り上げられるうちに、出版部数もうなぎ上りにあがり、とうとう13刷53万部の大ヒット。
出版流通大手「トーハン」の週間ベストセラーで初めて総合1位になったそうです。

しかし、大切なのは何部売り上げたのかではなく、その詩集の詩の一編一編がすばらしい内容だということでしょう。
いろいろな方の書評や感想をみても、トヨさんの詩が心にスッと入ってきて前向きな気持ちにさせてくれるというものばかりでした。
生きる希望を与えてくれる著作に出会えることは、読者にとって、とても幸せな事ではないでしょうか。

オリジナル本づくり店長としてもこんな本の出版のお手伝いができたら、うれしいだろうなと思ったエピソードでした。

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大進堂個人出版店長のブログ-14th_izu

静岡県で個人出版/自費出版を志す方はご存知だと思います。
第14回の伊豆文学賞のチラシを手に入れました。

今回の募集では、従来からの「小説・随筆・紀行文部門」に加えて、新たに「メッセージ部門」が新設されています。
募集内容は、
「君にとっての静岡は、きっと特別だ。」
美しい風景、美味しい食べ物、心地よい温泉、旅先でのふれあい…静岡県には様々な魅力があります。
あなたが大切にしている静岡県の魅力は何ですか?
その特別な想いを、全国の人に文章で伝えるために、自由に筆を走らせてください。
という内容で、応募規定も「400字詰め原稿用紙3~5枚以内」と非常に応募しやすい規定となっています。
「小説を書くのは自分には荷が重すぎるなあ」と思っている方にも手頃な文章量ではないでしょうか。

部門ごとに応募締切が違うようなので、詳しくは公式ホームページやチラシを手に入れてご覧ください。
第14回 伊豆文学賞ホームページ
http://www.izufes.net/IzuFes/