今季の道央日本海の海サクラマスは低水温の影響からなのか?極端に釣果が少なく、周りのアングラーも会う度に魚が居ないと口を揃えていた。

私の地元は例年なら3月中旬から本格的に釣れ出すはずのサクラマスだが安定して釣れ出したのは4月に入ってからだった。

安定と言ってもいつもの年の半分も居ないように思えた… また、今年はイルカやトド、オットセイなどの海獣が多く水深の深い磯や急深のサーフは厳しく、海獣の入って来ることの出来ない浅瀬の磯や遠浅のサーフが好調だった様に感じる。



4月

私はこの時期、保護河川の河口域に入釣することが多い。理由は遡上する魚が多く、降海して来た鮭稚魚を捕食し群を形成し易いから。また、5月からは河口規制の為、サクラマスを狙っての入釣が出来なくなるので入れるうちは入っておきたいと言う理由もある。

この時期に私が多用するのは

SAMURAI 70 90 KABUKI METAL 30 40

カラーはマヅメ時や濁りがあればピンク系、日中は鮭稚魚、ベイトフィッシュなどのナチュラル系を良く使う。

特にピンクパールとサケチギョHSC、ベイトフィッシュHSCなどはお気に入り。

銀粉仕様のHSCは太陽の出ている日中に威力を発揮する。

今シーズンは雪代が多く河口域にたまりが形成される事が少なく、鮭稚魚パターンと言える日が少なかったが遡上体制に入った魚や人的プレッシャー等でスレた魚をSAMURAI 70 90で釣る事が出来た。

ヒットパターンはスローのただ巻きに軽くトゥィッチを入れた瞬間のヒットが多かった。

また、KABUKI METAL30はスローリトリーブでもバタバタと泳ぐのでベタ凪やジグミノーの反応がいまいちな時や魚にスイッチを入れたい時等に使用する事が多い。アピール度の高さはミノーにも負けないと感じている。



 




5月

上記にもあったが保護河川周辺は河口規制があるのでサクラマス狙いでの入釣は出来なくなる。

この時期に私が良く入釣するのは小河川、沢水などが海に注いでいる真水絡みの磯やサーフ。

理由はベイトが集まりやすく真水が注いでいるので遡上準備のサクラマスが遡上前に根につき易く回遊コースでもある為。

この時期に私が多用するのは

SAMURAI 100  KABUKI METAL 30 40

カラーは4月とほぼ同様だが私の経験上、濁りの入っていない時以外はマヅメから日中を通してグリーンゴールドが良く効く。何故グリーンゴールドが効くのかは私も良く分からないがこの時期、赤金にも反応が良い事からおそらくゴールドが効いているのかもしれない?

今シーズンは5月に入っても全体的な釣果はあまり上向く事が少なかったが私はSAMURAI 100 グリーンゴールドのおかげで今年もたくさんのサクラマスを釣る事が出来た。

ヒットパターンはスローからミディアムリトリーブのいわゆるただ巻き。自分の場合はロッドを立て気味にしてスローリトリーブ、少し下のレンジを泳ぐようイメージしながら誘っている。

追って来ても喰わない渋い状況下ではトゥィッチを入れて誘う。多くのジグミノーの場合トゥィッチを入れるとエビになり易くアクションを入れるのを敬遠しがちだがSAMURAIシリーズに関してはそれほど気にならずとてもバランスの良い仕上がりになっている。

また、SAMURAI 100 は飛距離が出るのでジグのように広範囲で探れ、姿勢が良いので立ち上がりも早く多少の時化でも扱いやすい。









  



最後に

今季は数もそうだがアベレージサイズが小さくシーズンを通して厳しい状況だったように思う。

個人的にはSAMURAIKABUKIシリーズに助けられ例年通りの釣果を出す事が出来たがやはりサイズ的には課題の残るシーズンであった。

来シーズンはテストを繰り返してきたKABUKI METAL 35も新たにラインナップに加わる予定なので今から楽しみである。