昔から、春が嫌い。

これは中学の時、野球をやってた影響だ。

春に成ると暖かくなるから、筋力トレーニングから具体的にボールを使っての練習になり、
週に3回は殴られるようになるから、きっとそれを思い出すのだろう。

今じゃ考えられないけど、オレの中学時代は、巨人の星みたいな世界が有って、ケツバットやらなんやら、本当によく殴られた。

でも、ワルい事ばかりじゃなかったから、オレの中ではよく3年間耐えたと思うところだ。

中学野球では、連帯感とか、根性とか、礼儀とか、節度とか教わった。

オレなんかどうにもなってなかったから、今思うとちょうど良いと思う。おかげで、大人に成ってもあんまり調子に乗らず済んでるし。

中学3年間で、みんなで頑張る!とか、なんかしんどくなった。

たまたま家にギターがあって、一人で野球を忘れる為にギターを弾いてたのが、今じゃ仕事なんだから人間わからないもんだ。あの時、ギターを触って音に癒され、すげー世界をわかって、今もすげー世界に携われるって、これ本当にすげーことだ。

おかげで、協調性に欠けるけど、だから曲創れるし。自分でなんとかしなきゃ!的発想にすぐ成るんだろうなぁと思う。

突き詰めて行くと、一人じゃ音楽は出来ないんだけど、一人じゃないと鍛えられなかった筋肉があったと思う。

今も、新曲の仮歌を直してたんだけど、ふと思ったんだ。

中学の時は、あーーなんてツキのない人生なんだろう!?と思ってた。毎日詰まらなくて、苦しくて。
で、高校は更につまらなくて。学生時代良い思い出がほとんどないんだなぁ。

でもそれだから人一倍楽しいコトに敏感になったのかもしれない。

だから昔、深夜放送で上手く行ってないリスナーの気持ちが手に取るようにわかったんだろうなぁと。

まだ、人生の途中だし、まだまだ思い通りじゃないんだけど、この気持ちを忘れたらきっと作詞出来なくなるだろうと思う。同じような不満を抱えてる人たちに向かって曲を創ってるようなとこ、あるんだ。


音楽に癒され、やる気をもらい、涙して、楽しみも教えてもらった。

春は嫌いだ。

でも、ここを体験すると、大好きな秋に成った時、一層嬉しい。

1週間のうち6日働いて、1日休む。
だから休みが貴重なんだろうな。(ま、オレ、休み嫌いだけど)



今度のアルバムが、みんなの気持ちがやる気に成ったり、笑えたり、泣けたり、ライブへ行きたい!!!って思えるようなものになる事を夢見ている。

それが、一人でも多くの人が”なんかおもろくて、気持ちいい”って事になれば、嬉しい。



小島嵩弘オフィシャルブログ「三日坊主のドップラー効果」Powered by Ameba-IMG_4917.jpg


春は嫌いだけど、いいとこも、ある。