昨日、Twitterでもつぶやいたんだけど、萩原健一さんの『前略おふくろ様』を見た。

ショーケン演じる片島三郎は下町で板前をしている。
山形から上京しており、6畳くらいのアパートに、長火鉢とちっちゃい石油ストーブ。

帰って来ると、火起こしに炭を入れ、長火鉢にくべる。
そんな生活背景で(オレの家にも火鉢があったりする)料理人としての修行をしている。

昨日の内容は、同郷の幼なじみタヌコ(風吹ジュン)と東京で会う。

山形にいたときに、恋愛に発展しそうな間柄なんだが、よからぬ噂で離ればなれになる。
三郎は東京で修行の為、山形を去り、東京で再会するという、ざっとこんな設定だった。

タヌコと会うという事を知ると、友人がすぐにやっちゃえとけしかける。

物語中、三郎はそればかりを考えてしまう。

ちょっといい雰囲気に成ったとき、
タヌコが“サブちゃんなんかアタシのこと勘違いしてる。そういう女じゃない”と打ち明ける。

三郎はそれから自己嫌悪に陥る。オレは最低だと。

こんな経験男ならあるんじゃないかな?と思った。

自己嫌悪になるところが不器用でオレにはしっくり来た。
なんだか、品性というものを感じた。

なんかホッとしたし、悲しかった。

もちろんドラマ上の話なんだけど、思わずいいなぁとうなってしまった。

設定は古い下町なんだけど、新しさを感じた。
人と人との関係というか、立ち振る舞いというか。

何度も『前略おふくろ様』はDVDで見てるのに、毎度感心も感動もする。
押しつけでなく、さりげなく心の奥に入り込んで来る。

こんな気持ち、時代が変わってもやっぱり持っていたいと思った。
まだまだ人として未熟だ。

倉本聰さんが企画、原案らしくてやっぱ凄いなと思った。

こんなドラマ出たいなぁ。