チームビルディングを養う | youの経営ひとりごと

youの経営ひとりごと

有限会社小島ヘアープロジェクト 代表取締役
美容師の仕事改善アドバイザー
小さなサロンの志幸塾 主宰
26年間のサロン経営で得たノウハウを基に、「美髪美容室 経営のプログラム」を確立
美容師が楽しく働けるサロン育成の経営アドバイザー

㊴チームビルディングを養う

 

 

 

美容室は、1人サロンはともかく、複数名が同じフロアーで働きますから、当然仲間と定義していいでしょう。

 

昨今、面貸し店もありますが、顔を合わせる以上メンタルでも導線上でも関わりが出て来ますから、これもまた仲間と言っていいと思います。

 

仲間でやる作業が同じで、目的や目標も多少違えど「お客様に喜んで頂く」と言う点では同じかと思います。

 

仲間=チームとすると、チームが活気があり、楽しそうでそれでいてクリエイティブとなれば、成果がでないはずがない。

 

チームとしてのモチベーションやみんなが納得して守って行くルールやスキルアップや目標など共有しなければならない項目だらけです。

 

では、その良いチーム作りをどのように組み立てて、育成するのか。

 

私が日頃からよく口にする「主体性のあるスタッフ」にするには、どうしたらいいのか。

 

それらを加味したチーム作り=チームビルディングを養うためには、以下の効果的な方法があります。

 

 

1. 共通のビジョンと目標の設定

 

 

チームメンバーが一体感を持つためには、共通のビジョンや目標を設定することが重要です。

 

ビジョンや目標が明確で具体的な場合、チームメンバーは方向性を共有し、一致した努力をすることができます。

 

しかし、昔ミーティングなどを見ていると、トップダウンがほぼです。

 

しかし、そのミーティングは、なんの意味も成果も生まない事に気付きました。

 

1週間経って、ビジョンや目標は、なんだったかな?と言う問いに答えられるのは、身近なトップだけです。

 

だから、トップのスタッフの空回りで、頭ごなしになったり、成果が出ないと言い訳を考えたり、ブラックになったりしがちです。

 

すると、誰かがサロンから去ると言う悪循環がはじります。

 

チームをしっかり組織化するには、意思疎通の「ツール」と「信頼関係」と「上司の傾聴力」が大切。

 

そして、トップダウンとボトムアップをバランス良く、目的を明確にした体制を構築してないと雰囲気もメチャクチャになりますし、一時的に成果がでても数年で解体します。

 

キチンと社長の理念の上に、仲間と共有した目的や目標を作り、成果と言うビルを鉄筋入りで作りましょう♪

 

 

2. 信頼関係の構築

 

チームメンバー間の信頼関係が強いほど、効果的なコラボレーションが可能となります。

 

信頼関係を構築するためには、オープンなコミュニケーション、相互のサポート、共有の成功や失敗の体験などを通じて、信頼を築く機会を作ることが重要です。

 

私の所では、LINEが良く使われます。

 

会社LINEグループ、成人式のセクション別のLINEグループ、個別LINEやはなしでは、裏グループがあるらしい。

 

と以前、存在は、匂わせられますが、私は、わかりません笑。

 

コミニケーションとしては、大変役立っています。

 

会社の指示系統は、当然グループLINEでお願いし、スタッフ皆んなが共有するようにしています。

 

また、イベントやプロジェクトでは、私も含めたグループを作ります。

私は、見てるだけですが。

 

更には、リアルでのミーティング、食事会、悩みの相談などなど、話をして、表情や熱量を感じながら情報を集める。

 

そして、主観ではなく、「いつ・何を・なんの為に・どの位・誰と・どうしたい」のかをまとめて考えて、「あくまでも私の考えた事ではありますが」と前置きをして人と向き合う。

 

すると何が起きるかと言うと、考えが具体的でなおかつ伝わりやすい内容だった場合、共感や共鳴をする人が現れます。

 

人からの信頼が欲しいと言う方は、

 

  • 相手の立場になり、相手の考えている事を理解する
  • 自分の主観的な考う方を押し付けない
  • 目標を明確にして、頑張り方を間違えない

 

私は、この3つは、常に頭に置いています。

 

 

3. 役割と責任の明確化

 

チーム内での役割と責任を明確にすることで、各メンバーが貢献できる領域が明確になります。

 

各メンバーが自分の役割や責任を理解し、貢献できることで、効率的な協力が可能となります。

 

さてここで、私が20歳の時に「キャリアアップ」「組織化」「仕組み化」とサロン内で唱えた時の話を少しします。

 

大変繁盛しているサロンで、先輩が数名いて、オーナーも一緒に働くごく普通の店でした。

まだ、3年目の先輩がいて仕事を覚えている最中。

1年目の生意気な私は、カリキュラムが決まっていたにも関わらず、24歳で独立をしたかったのもあり、カリキュラムを順番にやるのではなく、並行してやる提案をしました。

当時、顔剃り3年カット3ヶ月とか角刈りをかるには、5年かかるとか言われていましたので、時間のかかるものからやりたかった。

効率的と考えれば聞こえはいいのですが、あの時代は、反逆者ですね笑

オーナーは、怒っていましたが、陰で5年生の練習をしてました。

そして、サロンを変わり、3年目にリーダーとはとか、指導者とはなどの考え方の勉強会に参加してました。

同然、まだカットもかけだしですし、パーマも納得いく仕上がりにはなってませんでした。

すると、4年目なんと店長になりました🤣

先輩が多数いる中、店長になりましたが、立場は上になりましたがしばらくは、指示が出せませんでした。

あり日、大先輩が「店長になったんだから、責任持ってやれ!でいいのよ」って言われ、たどたどしくも指示を出すようになり、施術は効率的に、お客様にはリラックスして貰えるように改革をして2年で売上を倍にしスタッフも増やして貰いました。

 

立場や与えられたポジションに権限を最大限にくれる師匠でした。

それでも、1週間に一度はリビングに呼ばれ、理念と調和の話をされ、私も新たな企画をプレゼンしました。

 

役割が人を作る

 

師匠が良く言っていた言葉です。そこには、相手を信じて責任と決断権を与えなければ、立場だけあげてもいみがありません。

 

そして、「店長の責任は、オーナーが取る」と言う覚悟と信頼を示さなきゃ誰も動きません。

 

 

4. コミュニケーションと協力の促進

 

チーム内での効果的なコミュニケーションと協力は、チームビルディングに欠かせません。

 

定期的なミーティングや進捗報告、情報共有の場を設け、各メンバーが協力し意見交換する環境を創りましょう。

 

前項で言ったように、情報の共有が大切です。

 

数字の発表よりも、今スタッフがどんな事を考え、サロン内の空気はどうか。

目的は、浸透しているか。

 

普段の会話やちょっとした世間話の中から広い出せる「聞き分ける力」を養って下さい。

 

目的や目標に必要な情報の核は、なにか。

その核に付随して絡まるのはなにか。

 

リーダーの見る見方を周りは、割と冷静に観察してますからね。

 

 

5. チームビルディング活動の実施

 

 

アウトドア活動やゲーム、チームビルディングトレーニングなど、チームメンバーがお互いをよく知る機会を提供する活動を行うことも有効です。

 

これにより、チームメンバー間の絆を深め、協力関係を築くことができます。

 

レクレーションや飲み会など昔は、良くやりました。

 

ただ、酒が飲みたい・美味しいものが食べたいと言うスタッフもいたかもしれません。

 

でも、それでいいんです。

コミニケーションから得られる情報でも、本音が1番欲しいわけだし、そのスタッフの新たな特性や興味を知りたいわけ。

 

そして、自分もさらけ出して信頼関係を築く。

飲み会が1番情報を得るのには良かったんだけどねー。

今は、パワハラになるみたいだし困ったものです。

 

指導者やリーダーが部下の本音を聞ける機会がなくなっていて、人懐こい性格のスタッフばかりが飲みに行ったり食事をしたりとなってしまっているのは、風通しとしては、良くないし、職場環境は、良くならない。

 

しかし、自らそれを望み、知らず知らずのうちに自分が追い込まれている状況に気付かない若いスタッフがいます。

この様な状況は、若いスタッフには損だと思うのは、私だけでしょうか。

 

 

6. 成果の評価と報酬制度

 

 

チームとしての成果を評価し、報酬や認知を与えることで、メンバーのモチベーションを高めることができます。

 

公正かつ公平な評価基準と報酬制度を設けることが重要です。

 

これは、正直言ってキリがないパンドラの箱に近いです。

 

なぜかと言うと、人には欲があるからです。

今、良かったと思えてもそれは変わるものであると言う事。

ベストだと思う報酬が決まっても、自分の成長や自分の生活環境が変われば、ベストとは言えないかもしれません。

 

良い報酬や職場環境は、風通しが良く、柔軟的で主体的で、誰かが1人で良くなるものではない。

 

何が良くて、どう柔軟性があれば良いのかを、いる人間を巻き込んで基準を決めるべき。

 

ワガママな人や自分本位な人は、こう言った会議では浮きます。

またそれも、わかりやすい職場と言えるでしょう。

 

 

まとめ

 

 

これらの方法を組み合わせて実施することで、チームビルディングを養うことができます。

 

成功体験と失敗体験が多ければ、積み上げたものを積み替える事が可能です。

 

1人でビルディングにはならないし、1人で積み上げるものでもない。

 

1人でサロンをやっていたとしても、家族やお客様や材料屋さんや大家さん、言い出せばキリがないほどの人達と誰でも関わっています。

 

その中で、自分なりにwin-winな形を作るのです。

 

ただし、長期的かつ継続的な取り組みが必要であることに留意してください。

焦らない焦らない。

 

 

オススメ本📕

最近、○割と書く本が多いですね。簡単に言うとほぼそれだと言う話です。営業は台本が9割ですが、読んで台本に限らず全てにおいて言える話だなと感じました。

中途半端な知識でぶっつけ本番、上手く行ったとしてもなぜ上手く行ったのかがわからないはずです。

しかも、次は必ず失敗します。段取りとなるものが成功の道筋でなければならないから。

まぁ、読んでみてください。