㊱指導者の心得
NO35までお付き合い頂きありがとうございます。
ここまでの流れは、美容室を中心にした実務サービス業の具象的な内容で語ってまいりました。
具体的な資料やツール、デモ品は、沢山あるのだけれど、私の著作物でもあるからお見せ出来ませんでした。
さて、NO36からは、実務から
1.目標・意欲
2.精神の安定・集中力
3.自信・リーダーシップ
4.実行力・行動力
5.コミニケーションスキル
6.育成能力
7.自己肯定感・幸福感
と言ったメンタルスキル向上教育の話を致します。
なんの仕事でもどの家庭でも、人は、
- 生まれながらに持っているもの
- 後から身につけるもの
に分かれます。
誤解しないでもらいたいのは、生まれながらに持って生まれた「性質」と「性格」があります。
性質とは、アレルギー体質だとか男女などちょっとやそっとでは変えづらいものや変えれないもので、
性格のように、考え方や人相、エネルギー量やオーラみたいな今から変えられるものに分けられると思っています。
ネガティヴで陰キャだったとしても、ポジティブで陽キャになるのは、可能です。
無理無理という方もいますが、こういう考え方の方には無理です。
何事も諦めない強い願望と具体的な行動や思考、何よりも自分で判断しないで、ジャッジは、他者にあり客観的な所にあると言う事を理解して下さい。
良い指導者は、「○○らしさ」の追求だと考えます。
- 自分らしさ
- 貴方らしさ
- 自社らしさ
- うちの子らしさ
らしさは、らしいの雰囲気です。
話が長くなりましたが、ビジネススキルで身につけて欲しいメンタルスキルを上げて行きます。
良い指導者を育成するためのカリキュラムとして、以下の要素が含まれることが重要です。
1. リーダーシップの理解
指導者としての役割や責任、リーダーシップの要素などを学ぶことが必要です。
誰もが新入社員として働き出して、後輩が出来て、何らかのポジションにつきます。
あなたの周りにいる方々の迷惑にならずに、楽しく働く為には、仕事の理解や周りとの調和、役割と成果などの結果を出さなければなりません。
何のリスクも責任も負いたくないって言うのは、大人として無責任ですよね。
経営者にとっては、リーダーシップは、不可欠で、みんなが楽しむ為には、シナリオを作り、導く人がいないと。
2. コミュニケーションスキル
効果的なコミュニケーションをするためのスキル、聴く力や質問技術、フィードバックの提供方法などを学ぶことが重要です。
何度かお話ししましたが、コミニケーションは、
- 表情を豊かに、笑みを欠かさない
- 相手を見るアイコンタクト
- 相手に興味をいだく聞く力
- 相手が話しやすくなる話し方・相槌
- 的確に反応するツッコミ力
ですね。
私が気にしている具体的な作法です。
コミニケーションスキルは、根本的に仕事だけのスキルではありません。
普段から身につけられるし、鍛錬出来る。
具体的な鍛錬方法は、またお話ししますが、自分を正確に理解する事から始まります。
例えば、性質は変えられないが、性格って変えられると以前言いましたが、性格には3つあります。
それを話すには長くなってしまいますから今日はしませんが、繰り返す事で引き出しが増えます。
コミニケーションスキルは、その引き出しの量と質だと思います。
3. チームビルディング
チームの組織や運営方法、協力関係の構築など、チームのパフォーマンスを最大化するためのスキルを学ぶことが必要です。
チームビルディングは、簡単に言えば、目標を設定し、プロセスをチームとして役割分担し、結果に繋げる。
その際のチーム構築の事を言います。
当然、コミニケーションも必要ですし、PDCAやOJTなどの必要場面もあると思います。
それも含めたプランニングが必要で、リーダーシップが必要になります。
詳しく話すと長くなるので、これもまたの機会に詳しくやりますが、サロンが絶えず成績を良い形で続けて行くには、必要な項目になります。
4. 問題解決と意思決定
様々な問題に対して分析的に考え、効果的な解決策を見つける能力、また、意思決定プロセスを理解し、迅速な判断を下すスキルを身につけることが重要です。
若い頃、私は、完璧主義とまでは言わないがなんでもかんでも効率的にと考えていました。
売上成果やサロンは、私の願いにはほど遠かったけど、良い方向に向いて右肩上がり。
しかし、スタッフの中から、「楽しくない」「軍隊みたい」「宗教っぽい」と言われ、あっという間にスタッフはいなくなりました。
そんなこんなを10年弱続けていたら、私自身何がしたかったのかと自分に問い続け、今まで作った全ての仕組みを少ないスタッフと話し合い簡素化しました。
つまり「効率的」から「効果的」へと変えたのです。
その当時のスタッフが今みんなで楽しく働いている。
平均勤続歴は、たぶん17年くらいかな。
5. モチベーションとエンゲージメント
自身と他者のモチベーションを高め、チームメンバーのエンゲージメントを促進する方法や技術を学ぶことが重要です。
モチベーションとは、日本語で言うと「動機づけ」になります。
つまり、これからやる事の目的や目標を上に向けて行く。
楽しく働けている意識を持ち、やりがいを感じているって事ですよね。
それを高める。
チームエンゲージメントとは、チーム間での信頼関係と共有になります。
絆みたいな表現で近年良くフレーズが使われますが、一種のチームエンゲージメントです。
サロンは、このモチベーション向上の共有と信頼関係が何より重要になって来ます。
6. プロジェクト管理
プロジェクトの計画、実行、監視、評価などのプロジェクト管理スキルを身につけることが重要です。
指導者や管理者の仕事の大半は、安全で計画通り結果を出す事ですから、サロン内の管理とプロセスの検証は、常に必要です。
結果をどう出すか。
管理スキルは、単にダメ出しするのではなく、ワクワクでノリノリにみんなをさせて、計画通りの結果を生み出せるかいなか次第で決まります。
7. 指導者の倫理と価値観
倫理的な指導者としての行動基準や価値観を理解し、それに基づいた行動を取ることが求められます。
指導者や先導者次第で何事も良くもなり悪くもなる。
ダメな指導者は、ただ価値観や善悪を押し付け、感情的になる人。
良い指導者は、目的を伝えて、目標を与えて、行動基準を2、3伝え、結果を認めて上げる人。
この差は、歴然で、行動力のある指導者が優秀かとは言えないし、丸投げに見える指導者がダメかとも言えない。
人間関係は、信頼関係。
信頼関係は、相手の倫理観と価値観の共有にある。
8. トレーニングと開発
指導者自身が成長し続けるためのスキルや知識の継続的なトレーニングと開発が必要です。
良い指導は、相手が結果を出せる知恵を与えられる言葉を伝えられる事。
正しいトレーニングを積み、達成感と肯定感を与え続ける事。
これらは、指導者自身が、どんな人でもそれぞれに指導出来るスキルを身につけ続けなければならない。
そして、認めて許していかなきゃなりません。
指導者は、常に向上心を持って、明るく上を向いてなければならない。
まとめ
上記の要素を組み合わせ、実践的な演習やケーススタディ、ロールプレイなどを通じて指導者育成プログラムを設計することが重要です。
また、個人のニーズや組織の要求に合わせてカスタマイズすることも重要です。
指導者は、指導している意識よりも、一緒に同じ取り組みをしているのだと見せてやらせる姿こそが美学であり、それぞれの部下や生徒やスタッフが、主体的な判断が取れるように導く事こそが真の指導であると思います。
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