㉜サロンワークシュミレーション
今回は、ちょっと内容が濃いのでまとめるのに時間がかかりました笑笑。
マニュアルには、私なりに鉄則があります。
通常、動作やトーク術を具体的に書くのが普通ですが、そこに意図や目的と落とし所や表情を書き入れます。
支持を受ける行為は、一面が秀でていても他面に不備があれば上手くいかないものです。
一面だけに秀でていただけの部下がいたとして、諌めても改善がない場合は、一面だけを担当させる駒としか使えません。
私が目指した主体性の取れる人材作りには、向きません。判断を誤るからです。
最強の資質は、「謙虚」である事だと感じた。
一面だけでなく、四方または八方に気がつく事かなと。
では、サロンワークに置いての基準となるマニュアルは、どうだろうか。
美容室でのお客様の流れを場面毎に分けることは、具体的な美容室の業務やサービス内容によって異なります。
つまり、シュミレーションの基準を作る事。
以下は一般的な例ですが、個別のサロンの特性や業務フローに合わせて適宜調整してください。
1. 予約・受付
美容室のお客様が来店され、退店されるまでの流れの中で一つ一つを見てみましょう。
まずは、予約時と受付時。
いくつかポイントが表れます。
- 電話やオンライン予約の受付の対応
- 予約内容の確認や希望メニューのヒアリング
- アレルギーや特別な要望の確認
2. 確認とご案内・カウンセリング
技術者は、技術を主に習ってきます。
技術が一流なら、美容師として一流だと思っています。
なんの職業でも、一流はみな、「信頼と成果を出し、周りを幸せにするもの」と考えます。
そこで、人は、必ずその方の人となりを見ます。
美容室でも同様で、お客様は、美容室全体の人となりを見て、肌で感じるものです。
ファーストインプレッションの次は、セカンドインプレッション。
第一印象のリカバリーも積み上げも、この動作と仕組みでほぼ決まると言っても過言ではありません。
- お客様の到着を確認し、席へご案内
- カウンセリングシートの記入や理想のスタイルやご要望のヒアリング
- 髪の状態やクリニック経歴の確認
3. シャンプー・トリートメント
意外にトークがありきたりなシャンプー・トリートメント。
「かゆいとこありますか」・「気になるところありますか」など、個人差があるセクション。
技術は、もちろんですが、お客様は、毎日シャンプー・トリートメントをしていながら知識がない。
そこで、やり方と目的、シャンプーやトリートメントの知識をトークに織り交ぜます。
- カウンセリングに基づいて、シャンプー・トリートメントの商品や手順の選択と意味
- 髪と頭皮の洗浄・マッサージ
- トリートメントやヘッドスパの施術と意味
お客様の髪質の為のケア方法を伝授する付加価値は、仕上がりが良いよりもインパクトを与えます。
4. カット・スタイリング
技術者になる為のマニュアルは、作りましたか?
正直、腕が良くて当たり前ですよ。
ずば抜けてる必要はありませんがね。
ただ、特化した技術習得は、強みになりますね。
お客様から一番信頼される技術者ってわかりますか?
- カウンセリングに基づいて、カットのスタイルや長さの確認と解説
- 適切なカットテクニックやヘアスタイルの提案と解説
- カット・スタイリングの何パターンかの実演
つまり、技術以上に、お客様が欲しい情報を提供する事。
そのお客様が欲しい情報をトーク集として、マニュアルに組み込む。
「あなたにやってもらいたい」って言われる技術者は、お客様の心と会話できた者だけです。
5. カラーリング・パーマ
この技術は、知識と感性と経験が物言う分野。
カットは、似合わせの説明、小顔や強調の説明などがメインですが、パーマやカラーは、化学でもあります。
カット同様、似合うプラス髪の変化やお手入れ方法を事細かに説明してあげる必要があります。
また、メカニズムもはじめに解説してあげましょう。
- カウンセリングに基づいて、カラーリングやパーマの色や質感の確認
- 適切なカラーテクニックやパーマロッドの選択 - カラーリング・パーマの実施
- どんな仕上がりがお客様にとって最適かを解説
- 簡単なアフターケアや毎日のお手入れ楽チンパターンを解説
6. スタイリング・仕上げ
私は、仕上げに2種類のアレンジを伝えます。
ベーシック・フォーマルやカジュアルなど、お客様の生活様式や仕事により使い分け出来ますし、お客様の感性は良い服や嗜好品でサッシはつきますから、アドバイスいたします。
その際には、お客様が持っているスタイリング剤を聞き、使い方と特性を伝えます。
- 髪の乾かし方やスタイリング剤の選択
- 適切なスタイリングやセットの実施
- お客様が希望するスタイルに仕上げる
7. メイク・ヘアケアアドバイス
私は、メイクを担当していませんが、化粧品は、取り扱っています。
そこは、女性スタッフに講習会等で習ったものを共有してもらっています。
特に成人式などでは、メイクやメイクアドバイスは、必要に応じて施術しますので、事前に打ち合わせをして必要な物を用意するかお客様の私用品を使わせて頂きます。
アイメイクやアイラッシュも同様です。
- メイクアップやヘアケア商品の提案
- メイクのアドバイスや実施(必要な場合)
- ホームケアのアドバイスや商品の説明
など、ある程度の講習会資料でマニュアルを作成しています。
技術よりも、目的や用途、シーンによるアレンジなどのアドバイストークが中心になりますね。
8. 会計・次回予約
会計の場面は、沢山の仕組みの集大成。
正確に会計するのは当たり前ですが、また来て頂くまたは、来なきゃならない理由付けのセクションです。
会計・次回予約では、一連の流れをみんなで統一して、マニュアルやツールでお客様にとってのお得なメリットを伝えましょう。
- 施術内容や料金の確認とお会計
- 次回予約やメンテナンスの提案
- お見送りとお礼の言葉
一連の流れをさっさと進めつつ、「褒める」「笑顔」を沢山織り交ぜ、また来たいなと思って頂ける締めに致しましょう。
まとめ
以上は一般的な流れの例ですが、美容室のスタイルやサービス内容によっては、より細かく場面を分けたり、場面を統合したりすることもあります。
美容室ごとに最適な流れを見つけるために、スタッフやお客様とのコミュニケーションを大切にし、適宜マニュアルを見直すことが重要です。
美容室は、待つ仕事と思われがちですが、お客様と積極的に提案やメリット・デメリットを正直に伝えるのは重要です。
次回の提案からいつが最適かを理解してもらって、快適な生活をして頂きたいですね。
オススメ本📕
この本は、読んでません。笑笑。あしからず。
評判が良かったのでオススメにあげますね。