アビガン、まさかのプラセボ効果?! | メディセレのしゃっちょう(児島惠美子)のブログ

メディセレのしゃっちょう(児島惠美子)のブログ

2007年7月7日に777万円で薬剤師国家試験予備校メディセレを起業。薬学生から現役の薬剤師まで全力で応援いたします! メディセレスクール、メディセレ薬局、メディセレ教育出版、メディキャリを経営
※以下資格 認定薬剤師 認定スポーツファーマシスト 心理カウンセラー

こんにちは。
メディセレのしゃっちょう
児島惠美子です。

新型コロナウイルスの治療薬として、
アビガンは有効性なしと、本日発表されました😭

インフルエンザ治療薬として使われていたアビガン。
(一般名ファビピラビル)
備蓄が既に沢山あるので、これが効くのなら皆さんの安心に繋がるなぁと個人的に期待を寄せていたアビガン。

有名人の方が
「アビガンで治った」とおっしゃった事で、
非常に有名になった薬。
5月中のスピード承認を目指し、国も動いていました。

しかーし、効いたと思われたのは…まさかの…プラセボ効果?
(プラセボ効果とは、効き目のある薬だと本人が思い込む事により、病状が良くなる事。
実例:精神が不安定で眠れないと相談に来た中学生に、眠剤だと言って、整腸剤を渡したら30分後に熟睡。)
でも、この状況だと、プラセボ効果が働く気持ちもわかりますぅ…。
ということは、アビガンで回復なさった方々は、
自己免疫力による、自然治癒?!
もしくはアビガン以外の薬や点滴もなさっていて、
そちらの方が効果が出たのかもしれませんね。

ロシアではアビガンのジェネリック薬、
アビファビル(商品名)が5月29日に承認され、
6月11日から投与開始となっていました。
(ジェネリック薬とは、有効成分は同じだが、その薬の特許が切れた後、発売される低価格な医薬品)

しかーし、日本でのこの結論。

国によって見解が分かれた?
人種差?

一方で、東京大学医学部附属病院は、
抗凝固薬「ナファモスタットメシル酸塩」(先発品名:フサン)と抗インフルエンザ薬「ファビピラビル」(製品名:アビガン)の併用療法について、
9割でコロナ症状が軽快。
という記事が本日出ています。

まだまだ見えない所がありますね。

6月15日には、
トランプ大統領が予防の為に飲んでいた、
抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンについて、
米食品医薬品局(FDA)は
COVID-19治療での緊急使用許可を撤回しました。

えと…やっぱ、病は気から…?
いや、エビデンスを重視する薬剤師が、
この結論はいかん!😆

スーパーコンピュータ富岳はこの2つの薬を治療薬候補の中に入れていたのでしょうか?
気になる…。

スパコン富岳の力も借りて、
レムデシビルの次の治療薬が生まれることを願います。
併用療法、アリです。

ワクチンも可能であれば…おカイコさんのサナギを食べる…以外のものも出てくる事を切に願う😆

とにかく、変わらぬ結論は、
予防と自己免疫力を上げる事。

本当に日々、様々な事が起こりますが、
生き残りましょう。
生きている事に感謝して、
出来る事をしていきましょう。