愛すべき【ろくでなし】小次郎の元気が出るブログ!

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みなさまどぉもぉ~( ̄▽ ̄)ノシ

 

ふとし・・今回、太君の話だっけ?

いやっ違う、断じて違うKARA

 

KARAってあのお尻フリフリダンスの・・コレも違う

カラッテ・・空手・・一代ぃ~ちかあった日からぁ~♪いぃぃ~のちぃも捨てたぁ♪

名ぁ~もいぃらぁぬぅぅ♪

って!歌ってどぉーする、しかも空手バカ一代知ってる人、そんな居ないだろうし

 

あっ(・∀・)/ ハーイ てな感じで知ってる人が居やしたらコメント欄でお返事でも下さい

 

じゃねぇーんだよタコ助、本題、本題

 

フトした切っ掛けで、忘れていた居た訳じゃねぇんだけど、オツムや心の引き出しの中に埋もれてた

大好きだったメロディーが突然頭の中に流れて来てどうしても聴きたく成っちまう事ってありやせんか?

 

まぁね昔だったらレコードの山ん中から探し出したり、カセットテープキュルキュル廻したり、CDどこしまったんだっけ、

なぁーーんてめんどちかったもんですが、今はもうGoogleのマイクマーク押して歌手名、曲名呟きゃ良いだけでやすからね

 

でっ! ですね

 

今回あっしの軽~いオツムの中を駆け巡っちまったのがコレ!

 

ぼくっハヘフヘほぉ~♪

 

バイキンえもん? ドラきんまん?

いやっ💦どっちでも良いけど、画像が違った

これはあっしが先日遊び半分で加工して・・まぁいいや

 

本物は!こちらです!!!

 

 

 

ごめんなさい💦

ごめんなさい💦

 

もうしません、ちゃんと出しやす

これです、これ!

 

パンパカぱぁーーーん!

 

 

谷村新司さんのスーパースター

 

隠れた、いや隠れては居ないかもしれねぇがとにかく名曲です

 

でっ、歌詞の内容がコレまたいいんですよねぇ

ハッキリ、クッキリ言って全ての世代の方々に共感されるんじゃねぇかな・・・。

 

誰でも子供から思春期に入り、憧れたアイドルやスターって居ると思うんですよ

この歌詞の中の女性は所謂追っかけ、熱烈なファン中のファンだった訳ですよね

 

貴方を追い掛け街から街へ・・・

 

【誰よりも一番近くに居たい・・そんな毎日だったわ】

 

あっしや、皆さんも必ず通って来た思春期、くさい言い方だと死語に近けぇ青春時代(笑)

 

部活に趣味にスポーツに、又はナンパや喧嘩に明け暮れ、暴走行為や夜中に校舎の窓ガラスを割りながら

終いにゃ盗んだバイクで走り出したりとか・・σ(≧◇≦)あっしなんてね!・・・

 

まぁそれはこの辺にしておいてと

 

この女性はその若い、それこそ全エネルギーを自分の憧れのスターを追い掛ける事に注ぎ輝きを放ち駆け抜けたわけですよ

 

大人や周囲から見ればそんな姿は滑稽に映る時もあるかもしれない

微笑ましく見えるかもしれない

 

でも、世間や周囲がどう見ようと、どう思われようといいわけですよ、直向きに、ただ一途に追いかけ続けた

一番近くに居たかった、一番近くに感じたかったわけです

 

でもね、そんな日々に別れを告げなければならない、節目が必ず来てしまう訳ですね

 

別に大人に成ったって、社会人に成って追っかけしてても良い訳ですよ

 

がっ! しかし

 

この名曲のクライマックス、ここが良いんですよ

誰もが通る、通って来た道

 

幼き頃から思春期を経て・・そう現実社会、大人へと成長して行かなければ成らない訳です

年齢や学校の卒業とか人間が決めた基準、タイミングはそりゃ有りますよ

 

【いつまでも子供じゃ無いと自分に言い聞かせたわ】

 

でも、この女性は自ら、自分の思春期に区切りを、別れを告げ大人へ成って行こうとするわけです

 

また泣かせるのが社会人になり、人混みに揉まれて行く背中の描写までしっかりと

谷村さん書き綴ってるんですね。

 

遠ざかる幼き日

 

遠く過ぎ去って行くあの日々

 

みなさんにとってのスーパースターって誰でしたかね

 

たまには心の中のアルバムを、チョイと開いてみやしょうか

 

 

 

 

 

どぉもぉ~ろくでなしの小次郎でーす

前回に引き続きまして、この歌大好きなんだけどシリぃ~ズ♪

ワァ~パチパチパチ←自分の口で言ってます

 

しかも!今回は皆さんお待ちかね、読者のみなさんが3度の飯より

睡眠時間削ってまで飛びつきそうな大好きな

 

【不倫】寝た!あっいやいや💦不倫ネタです

 

カキカキφ( ̄▽ ̄)ノシ 手をフリツリ フリンリン

 

そうです、浮気、禁じられた恋、道を踏み外した、相瀬

まぁ一般的にこの類のヒット曲は女性の立場から見た名曲が多いんですけどね

 

筆頭にあげたいと言えば、もうこれです!あっしの大好きなテレサテンさんの別れの予感

 

 

とは言ってもですね、この曲、この歌詞はある意味とても深く、人によって様々な解釈が出来る

曲だと思うんですよね、自分もこの歌が昔っから大好きでテレサテンの曲でも1番と言ってもいいくらい

好きですかね、ある時ふと思ったんですよね、あっ・・これも待つ身の女性、不倫の歌じゃねぇのかな・・と

そうすると抽象的だった歌詞がスラスラとストーリーに成って見えて来たんでやすよね。

 

【教えて、悲しくなる訳、あなたに触れていても、信じる事それだけだから】

 

この辺りがですね、これ程・・どんなに好きでいても別れは必ず・・それが今日なのか明日なのかも知れない不安

この辺りの女心を評している様な気がしてならないんですよねぇ

 

( ̄▽ ̄)次がですね じゃじゃーーん♪

【恋におちて】小林明子

 

 

これもまた名曲中の名曲、恋にさ迷うだけに迷曲って所ですかね

【ダイヤル廻して手を止めた】ここがまた時代差を見事に表現してますね

時代が過ぎ去っちまえば家電(いえでん)って事でプッシュホンもダイヤル式も今の若い人にゃ

一緒なんでしょうが、この曲が出来た時もすでにプッシュホンが主流でジィ~コジィーコト廻すダイヤル式は

数少なかったはずでやすが、敢えてダイヤル廻す←ここで歌詞がしっくりと来て味が出たんでしょうね

 

実はでやすね、今回はこの2曲は前菜でサラッと触れる程度にしておこうと思いやす

 

でっ!

 

今回の本命!主役なんでやすが

 

この曲なんです!!!!

 

西城秀樹さんのブルースカイブルー!

個人的には超!隠れた?名曲中の名曲だと思ってやす、これがまた泣かせるんでやすよ

普通はですね不倫系の曲は殆ど待つ身の女性の立場からの歌詞、籠の鳥なんだけど

そこが幸せなんだと、切ない立場をうたった物が多く、特にテレサテンの歌詞の女性!こんな思いをさせてる

とんでもねぇ極悪ろくでなし不倫野郎の男はどこのドイツは第三帝国だこの野郎!出て来やがれてんだ!

てな気持ちになって女性の味方に成りたくも成る訳ですよ

 

がっ!!しかし これは、これは違うんでやすよ!

純粋なんですよ、純粋一途な青年なんでやすよ!

それを、その純粋な青年の真っ直ぐな恋心、気持ちを知りながら!

手のひらコロコロ、一時の火遊び、チョイとした遊び心でどっかのババァの野郎がですね

事もあろうか浮気がバレる迄好き放題やりてぇ放題の挙句、結局あなたごめんなさぁ~い♡

本当に愛してるのはあなただけよぉ~とばかりにですね、てめぇの都合のいいぬるま湯

家に居りゃぁ諭吉をせっせと運んでくる旦那の元へ・・・まぁいいや、ババァじゃドラマチックじゃねぇし

チョイとおねぇさん

 

セクシーで色っぽく、艶やかな人妻おねぇさん・・・うむぅ良いなぁ

こりゃ良い思いしたんだからこの青年も多少の心の痛みぐれぇ我慢しろってんだよな

 

あっ別にあっしは羨ましいから言ってるんじゃないっすよ

ぜんぜん羨ましくなんか(ヾノ・∀・`)ナイナイ・・・どっかに居ないかなぁ峰不二子ちゃんみてぇな人妻さん

 

コメント欄で誰か名乗り出てくれねぇもんかなぁ

スリーサイズ書いて・・あっそうかぁ、コメント欄じゃ画像貼れねぇもんな

一応容姿は確認しときてぇしなぁ、出来たら水着写真とか審査基準に入れてぇな

 

初デートはどこがいいかな?一応ご家庭がある訳だから地域も避けなきゃ成らねぇ場所ってもんも出て来るだろ

地元をまさか腕組んで歩く訳にもいかねぇしなぁ

 

いやぁここ迄気を使っちゃう俺♪相手も幸せもんだな♪

 

でっ?なんの話でしたっけ?

酒飲んで、終電なくなっちゃたから2人だけで寝れる場所を探す話でしたっけ?

初めての相手なのに週末はどこも満室でなかなか入る場所が無ぇほど間抜けな事は無いっすからね

 

でもね某駅近くのラブホテルのブルースカイブルーってホテルは・・・・

 

あっ💦思い出した西城秀樹さんの話でやしたね、そうそう憎たらしいくそババァの物語でやしたよね

 

 

ブルースカイブルー

 

もう出だしからこの一途な純粋さ泣かせるとおもいやせんか

まぁ今回はこの曲初めての人も久々、よく知ってる人もYouTubeで聞いて

歌詞をジックリと考えてみて下さい、泣けると思いやせんか

 

( ̄▽ ̄)σ

あのひとの指にからんでいた

ゴールドの指輪を ひきぬき

この僕とともに歩いてと
無茶をいった あの日

おそれなど まるで感じないで激しさが愛と信じた

立ち止まることも 許さずに
傷をつけた あの日

ふり向けば あの時の
目にしみる 空の青さ思う

悲しみの旅立ちに まぶし過ぎた空思い出した

 

いたずらで 人を泣かせるなと
大人から頬を 打たれた

あのひとも 遠く連れ去られ
愛が消えた あの日

少しだけ 時が行き
もう過去といえる 恋の日々を
青空が 連れて来た

青空よ 心を伝えてよ
悲しみは 余りにも大きい
青空よ 遠い人に伝えて
さよならと

 

まぁね、これを女性側を美化した返曲として選ぶとしたらですね

あっしならこの曲をセットで対の曲としてみたいですね

 

欧陽菲菲(オーヤンフィーフィー)さんのラブイズオーバー

 

 

でもね、どれも名曲中の名曲ですけどね、ご家庭で待ってるご家族の立場からしたら

冗談じゃねぇタコ助!何勝手に自分達の世界を美化しまくってるんだ!

ってな世界でも有るんですよね、二人で持ち寄り作った時間、寄り添うための貴重な時間

でも其れは何かを、誰かを傷つけ犠牲の上に得てる時間なんですよねぇ

 

腹八分目とは言うけれど、六分目・・四分目ぐれぇが良いのかな、美しい思い出、悲しく切ねぇ待つ身

それを感じてるうちが華だし幸せなんだろうね

 

もっと一緒に居たい、傍にいて欲しいで全部手に入れちまったら後は薄れて行くだけだからね

顔も見たくねぇ旦那や女房と変わらなく成ってちまうもんでしょ

 

美味しい所だけに美しくもある訳でさじ加減てのは何でも重要すよね。

 

最後におまけ♪松田聖子さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( ̄▽ ̄) もうないっすよ

 

 

 

 

( ̄▽ ̄)φカキカキはいっ!皆様久々にやって参りましたぁ

 

この歌良いんだけどツッコミシリーーーズ♪

わぁーパチパチパチ←自分の口で言ってます

 

たいへんお待たせ致しました、えっ?誰も待っちゃいねぇって

はいっすいません💦

 

そもそもこんな不定期ブログのマイナーネタなんて知るかってんだ

はいっ、ごもっともで💦

 

あっじゃ勝手にトットト進めさせて頂きますね、最初に言っておきやすが

あっしも財津和夫さん、チューリップ時代のサボテンの花両方とも大好きなんでやすよ

【そこをっ!】

でやすよ、

【あえてっ!】

ですね

【涙を呑んで!】

ツッコミを入れて、小次郎斬りをしてみようかと思いやす

 

歌:財津和夫

作詞:財津和夫

作曲:財津和夫

発売:2008-11-04 05:54:20

 

【ほんの小さな出来事に】

 

( ̄▽ ̄)ここです!もうすでに出だしから、この男は何もわかっちゃいねぇ事が

軽々しく出て来た一言でよぉーーーくわかりやす。

 

【愛は傷ついて】

( ̄▽ ̄)傷ついたどころじゃございません!


【君は部屋をとびだした真冬の空の下に】
 

( ̄▽ ̄)いいですか、真冬ですよ!真冬の空の下飛び出してちゃたんですよ

これはもう普通の状態じゃありませんよ、そうとう、かなり激怒してたとしか思えません。

 

【編みかけていた手袋と洗いかけの洗たくもの】
( ̄▽ ̄)もうお分かりですよね、普通この状態で出て行きますか?洗濯機廻したまんま、編み掛け途中で

よっぽどこの彼女、又は奥さんは今まで我慢に我慢を重ね、泣かされ裏切られ、今度こそは、これからはもう

致しません、なんて何度も何度繰り返し口先で騙され続け、我慢の限界を何度も超越したにもかかわらず、更に

我慢し続けて来た分けですね。

 

【シャボンの泡がゆれていた君の香りがゆれてた】
( ̄▽ ̄)挙句の果てにですね、事態の重要さも分からず洗濯機開けて泡眺めてですよ、シャボンの泡見てる場合じゃ

ねぇだろタコ助!てなもんですよ、てめぇが泡噴いて焦る場面だろうが!

君の香りがって、おめぇは洗濯もてめぇでした事もねぇのが1発でわかっちまう台詞だろ。


 

【絶えまなく降りそそぐこの雪のように君を愛せばよかった窓に降りそそぐこの雪のように】
( ̄▽ ̄)こっ、この男は一体何を考えてるんでしょうか?だからこの冬空の下!雪まで降ってる中、アンタに三下り半突きつけて

出てっちまったんだろが、天候も考えず、とにかくもう出て行きたい!この一心で

 

【二人の愛は流れた】

( ̄▽ ̄)何を・・・今更感全開バリバリレッドゾーンな事を、てめぇが気が付いていねぇだけで、彼女、奥さんの気持ちは

とっくのとおに流れて排水溝から今頃太平洋の波を漂ってらい!

【想い出つまったこの部屋を僕もでてゆこう】

( ̄▽ ̄)当ったり前だのクラッカーだタコ助、もうほぼ定番パターン

部屋を借りたの彼女だから!大家さんと契約して家賃払ってるの彼女だから

不動産屋さんに仲介手数料払ったのも彼女だから、そこに後から転がり込んで来て

住み始めちゃたのが君だから、出てくの当然当たり前


【ドアに鍵をおろした時なぜか涙がこぼれた】
( ̄▽ ̄)せめて洗濯物は干して行こうね、明日から何処でどうやって食って行こうか

考えたら、そりゃ涙の一粒も流れるよな

 

【君が育てたサボテンは小さな花をつくった春はもうすぐそこまで恋は今終った】
( ̄▽ ̄)彼女が何とか普通のまともな男に育てようとした花は咲かなかったね


【この永い冬が終るまでに何かをみつけて生きよう
何かを信じて生きてゆこうこの冬が終るまで】

( ̄▽ ̄)この後に及んで何を悠長なことを・・・

冬が終わる迄にじゃなく、今すぐにトットト職を探して働きやがれてんだ!

 

んでもってですね、最後にララララ~♪とか鼻歌歌い出しちゃてるんですよ

このろくでなし野郎は!

 

タクッ まるでこのあっしと別れた女房の昔を見ているようじゃねぇかタコ助!

Σ(・ω・ノ)ノ!げっ💦

 

今、あっしなんか要らぬ事言いやしたかね?

 

まっともかくこの歌詞の中の小次郎のろくでなし野郎と来たら・・(ヾノ・∀・`)ナイナイ ちがいやすよ

架空の人、架空のお方、まぁねこの架空の男性にも色々立場や考えもきっとあったんでしょうね

仕方がないっすよね、うん仕方がナイナイ・・・

 

m(__)m ヒィィィ💦すいやせん! 若さ故に未熟者でやした💦

その節は元奥様大変ご迷惑をおかけしちまいやしたぁぁ

 

 

 

m(__)m 財津和夫さん ごめんなさい、昔から大好きです。

 

 

( ̄▽ ̄)φメモメモ どうもぉ~ろくでなしの小次郎でぇ~す

実はこれ、前にこのネタでブログ記事書いたような?うろ覚えだったのか

それともYahoo!掲示板の自分の居酒屋スレに書いたから勘違いしてるのか?

 

とにかくブログ記事をザッと探したけど無かったんすよ

 

これね、シャーリーンのヒット曲、愛はかげろう、昔さぁ仕事中に車運転してる時ラジオからこの曲が

流れて来たんだけど、俺焦っちゃってさ、気が付いたら運転しながらいつの間にかなんかボロボロと

涙流してたんですよね

 

「えっ💦俺なんで今泣いてるんだ!」

 

この俺に英語なんざぁ分かる訳もねぇのに、泣いちまってるんですよ、そんな事生まれて初めてでやしたからねぇ

 

それから時は流れてですね、YouTubeで再びこの歌を聴いて

 

物凄げぇぇぇ

衝撃を受ける事に成っちまったんですね、日本語の翻訳歌詞を見てその歌詞に衝撃を

受けちまったんですよ

 

この同じ歌を椎名恵さんが【 LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~】という名で歌い日本でも

大ヒットしやした、ドラマの主題歌でも有ったそうですが、あっしは観てませんでした チャンチャン

 

この2曲、お二方どちらもとても素晴らしい歌唱力、そして美しいメロディーなんですが

なんせ無意識にあっしを泣かせちまう程のメロディーですからね

 

ですがっ!!

俺の心に何十年もたってから衝撃を走らせちまったのが、この2曲というか、詩の中のそれぞれ2人の

女性は全くと言ってもいい程の人生の選択をして行くんですね

 

真逆では、鏡映し、同じ1人の女性が人生の分岐点で違った道を選んでいたならば・・・

 

名曲で自分の心にも大きく残って居る2曲だったんで、本当に衝撃でした

椎名恵さんのは日本語だからそのまま歌詞無しでも問題ないだろうし

シャーリーンの日本語訳の歌詞を見て改めて2曲を比べて見て、そして

自分なりにこの2人の女性の人生の選択の仕方を考えてみて下さい

 

椎名恵さんの方は・・やっぱり日本女性らしい選択なのかなぁ

 

【シャーリーン 愛はかげろうのように】

 

【椎名恵 LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~】

 

 

最初から読むなら( ̄▽ ̄)σ 第一章はこちらから

【第三章】

[1]

昭和中期の高度経済成長期、そしてバブル絶頂を越えた昭和末期から平成初期にかけて、東京は日本橋、神田界隈の至る所に
縦看板や、歩道橋の垂れ幕、またはビルの看板などにこんな文字が人々の目を引いていた。

【この地域の江戸っ子は絶滅しました】

土地の高騰、支払い切れぬ高額な相続税、庶民の住まいは束ねてなんぼっ、てな感じでまるでペンキをハケで隙間なく塗り替える様に、代々続いた江戸っ子の住まいは高層ビル、オフィスや商業施設へとその様を変えていった。

「てやんでぃ!べらんめぃ!こちとら江戸っ子でぃ!一昨日来やがれてんだこの唐変木野郎が!」

「いえっ、とうへんぼくだろうと、おかちめんこだろうと相続税はキッチリとですね」

「いいかっ、耳をかっぽじいてよぉーく聞きやがれ、こちとら江戸っ子でぃ!宵越しの金を持たねぇのが粋ってもんでぃ!んな金があるわきゃねぇだろ」

これが御国を相手に通る訳がございません、では江戸っ子は本当に絶滅してしまったのか?

ところがドッコイ、これが、うっかり、ちゃっかり、しっかりと生きている、しかも未だに脈々とである将軍様のお膝元は
時代と共に皇居へと姿を変え、経済成長が進むに連れ次々とはじき出された江戸っ子はジリジリと後退しつつも山手線の外へ
外へと、てやんでぃ、べらんめい!の掛け声と共にその輪を広げて行ったのである。

ここ東京城北地域、豊島区の池袋もそんな地域の1つである、副都心新宿、渋谷、池袋どこも日本を代表する巨大ターミナル駅、一大商業地域であるが池袋には新宿、渋谷とは違った大きな特徴がある、ターミナル駅の池袋からほんの10分も歩けば
所狭しと住宅街が広がって居るのである。古くは武蔵国豊嶋郡池袋村と言って戦国時代の古文書にトットト名前を連ねていたのである。

江戸っ子の定義の1つが、親子両親ともに3代続きなんてのに基づくのならば、そんなの掃いて捨てりゃ清掃工場がもうご勘弁願います、てな感じでいくらでも現存している。

そんな地域の9月も中旬、小次郎の住む町内も俄かに活気づく

御免よとの掛け声よりも先に小次郎の家の玄関のドアが勢いよく開く、インターホンの存在などまるで無力なのである

「小次郎!居るかぁ、てかっ居ねぇほうが珍しいわなっ、居るんだったらトットト出て来な、こう見えても俺も忙しんだよ」

せわしくそう叫びながらも勝手にズカズカと上がりこみガチャリと洋室のドアを開け放った、
隆行の父親、小堀重則(こぼり しげのり)である。

「なんだよ誰も居ねぇのかよ、居ねぇなら居ねぇとそう返事ぐれぇしろよタコ助!」

いやっ無理です。

その時トイレの方から水洗の流れる音と共に小次郎の声がした

「叔父ーさん、今出るからちょっと待っててくれよ」

「なんだよ糞かよ、ちゃんと手ぇ洗えよ」

小次郎が苦笑いをしながら重則の前までやって来た

「叔父さんなんか飲む?」

「おうっ、んじゃビールくれ、っと言いてぇ所なんだがそうも行かねぇんだ、これから町内会の打ち合わせが有るからよ
ホレッ、おめぇ用の新しい半被(はっぴ)だ、明日は宮出しだ、チョイと気合いを入れてけよ」

「オッス!」

「なぁーにがオスだタコ助、合点承知の助!ぐれぇ言ってみやがれっての、まぁいいや、今夜は明日に備えポコチンばっかり弄ってねぇでトットト寝ちまえよ、んじゃな俺は行くぞ」

来るのもせわしきゃ去るのも早い、重則は真新しい半被を置くとすぐさま帰って行った

真っ青な半被に黒白の市松模様、背中には大きく小次郎の住む【城北町】と町内会の名前が書いてある。

明日から2日間は神社のお祭り、小次郎は隆行と共に神輿担ぎの予定だった。

秋の初旬、東京都内では各地で一斉に祭りが始まる、地域の神社を中心に各町内会の神輿が競い合うように神輿を担ぐのである、毎年行われる池袋西口駅前の大規模なふくろ祭り等は、こうした地域の根強い町内会の祭りの集大成と言える、庶民の長い間積み上げて来た歴史の上に成り立っているのである。

小次郎は、わらしにも新しい半被を見せてあげようかと思ったのだが小次郎が昨夜寝ている間にわらしも押し入れの中で
日本人形と成って眠っているそうであった、全く何週間も眠らない時も有れば人間の睡眠サイクルに似たの時有る、時には
何日も眠り続けてる事も有るので、決まった睡眠時間と言う物が小次郎には分からなかった。

まぁ起き出して来たら半被にそでを通し、わらしにも見て貰おう等と考えながら小次郎は真新しい半被をキッチンのテーブルの上に置いた。

その時である、カチャリと音を立てて冷蔵庫の扉が開いた。

あれ?わらし起きてたのかと小次郎が冷蔵庫の方に目を向けるとガサゴソと音を立て冷蔵庫の中で何かを探している、
開いた扉でわらしの姿は見えなかったがやがて声がした。

「あった、あったあったでごじゃるよ、よしよし」

どう考えてもわらしの声では無い、やがて扉を閉じたかと思うと声の主の姿が見えた。

おやじ、おっさん、とっつぁん、とにかく不審なおっさんなのである、丸々と太っていて、背丈は130センチぐらいだろうか?まるでアニメの中から飛び出して来たような2等身、確かドラえもんの身長、体重、胸囲が129.3だから、もしもドラえもんが目の前に居たら丁度こんな感じなのかな?イヤイヤイヤ、そういう問題じゃねぇから

しかも身なりがまたセンスが最悪で、虎と豹の模様を掛け合わせたような絵柄の三つ揃えのスーツに真っ赤なマフラー
胸のポケットにはペイズリー柄のハンカチ、ネクタイはまるでド派手なベルサーチの色使い、金銀派手な彫ごしらえの
ある指輪を幾つもはめている。


そんな見るからに成金ゲテ物趣味で身を固めた怪しげなおやじが、小次郎の存在を全く無視してスタスタと目の前を通り過ぎビールを片手に洋室迄行きソファーにドサッと座り込み、テレビのスイッチを入れ終わると缶ビールの蓋をプシュリと開けゴクゴクと音を立て、旨そうに飲み始めた。

小次郎は呆気に取られてその光景見つめていた。

「ぷっはぁぁーー!旨いでごじゃる」

そのオヤジの一言を耳にし小次郎が我に返りその怪しげなおやじに向かい叫んだ

「プシュッ!ぷっはぁーじゃねぇーんだよこの野郎!何してんだこのオヤジは!」

小次郎のその一言で怪しげなおやじが叫び声を上げソファーの上から飛び上がったのである
余程意表を突かれたのか、まさに座ったままの姿勢でビールを片手に水平に飛び上がったのである

「おわぁぁぁ!!!」

「おわぁじゃねぇよこの野郎は!てめぇは人の家へ勝手に上がりこんで何してくれちゃてんだ!」

怪しげなオヤジが慌てふためきながら言い返して来た

「おわぁぁぁ、なっなんでごじゃるか貴様は!わしが見えるでごじゃるか」

「ごじゃるかじゃねぇよ!何なんだおめぇはコラッ!おっさん!」

「有り得ないでごじゃる、吾輩の姿がお前に見えるんでごじゃるか?人間のお前に吾輩の姿が見えてるのでごじゃるか?」

「何を訳の分からねぇ事を言ってんだこのおっさんは!見えるから文句を言ってるんだろ!」

「うーん、有り得ない、有り得ない筈でごじゃるが見えている・・」

更に食って掛かろうとする小次郎を手で制しながら怪しげなオヤジが呟いた

「吾輩は次元税務調査員でごじゃる」

「次元税務調査員?」

「そう、人間の間では貧乏神、又は疫病神とも呼ばれているようでごじゃる」

なんか難し気な肩書は別として手っ取り早く言えば貧乏神、疫病神らしいのだが、小次郎や一般人のイメージする
やせ細った見るからにみすぼらしい貧相な貧乏神や疫病神とはおよそ真逆な身なりイメージである、ド派手な成金趣味
に偉そうにちょび髭まではやし、どちらかと言うと七福神の大黒天や恵比寿、布袋様に近い感じなのである。

まぁどちらにせよ小次郎にとっては単にオツムのいかれたオヤジが勝手に上がりこんで来て、ご丁寧にビールまで飲んで
やがる、ただそれだけな事であった、当然ここはつまみ出す、トットト追い出すだけの事である。
小次郎がそう考え自称貧乏神だか疫病神を摘まみだそうと動いたその時・・・

うーん、紛らわしいのでこの先は貧乏神で統一して行きますね

貧乏神が言った

「無駄でごじゃるよ、吾輩を追い出そうとしても無駄でごじゃる」

「無駄かどうかやってみようじゃねぇか」

貧乏神が言うには、人間である小次郎と貧乏神では違う次元を生きているから、見る事触れる事は絶対に出来ないそうである
通常は有り得ない筈の見えてしまってる事は別としても、小次郎がどんなに貧乏がを捕まえてくてもまるで空気を掴むようなもので、お化けや幽霊も同じだが全く素通りしてしまう、との事らしかった。

小次郎結構単純である、貧乏神のその説明に妙に納得してしまった。

「なるほど、つまり見えてはいても立体フォログラム、ボーカロイドの初音ミクのライブみてぇなもんか」

「おっ、お主なかなか素直で理解力もある様でごじゃるな、気に入ったぞ」

貧乏神に気に入られても困ったもんであるが、続けて貧乏神が物は試しと自分を殴って見ろと言い始めた。

「良いのか?本当に殴っても」

「物は試しと言うでごじゃろうが、お主だって口で言われただけでは納得も出来ないでごじゃるだろ
吾輩としてもここでお主の無力さを示して置けるいい機会でごじゃるよ」

成る程なと小次郎も、どうせ当たらぬと分かっていても好奇心も手伝い殴ってみる事にした

ニヤニヤと小憎たらしくさえ思える笑顔で貧乏神は後ろへ手を組みながら小次郎の前へ太々しく立ってみせた。

小次郎がそれじゃぁ殴るぞと身構えると、いつでも来なさいとばかり貧乏神がヒョイヒョイと片手で手招きをし
ご丁寧に福々しい顔を突き出してみせた。

小次郎が腰を落とし肩先まで捻り拳を大きく後ろへ引いた、腰と上半身を大きく後ろへ捻りそこから一気に横殴り
状態で振り抜いた、勢いのあまり小次郎の身体が1回転してしまいそうになる、円を描くようにまさに拳を渾身の力で
振り回したのである。

グワシャー!!!!

小次郎の拳に確かな手応えがあった、いやっ有った所では無かった、貧乏神の顔面に小次郎の拳がめり込み歪んだ!
貧乏神の2等身の身体が宙に舞うどころか、まるでつむじ風に巻き込まれた木の葉の如くクルクルと回りながらぶっ飛んで
サッシの窓ガラスを割りながらもなおも勢いは止まらず天井にぶつかり脳天から床に転がり落ちて来た。
貧乏神は白目をむいて口からは泡を吹き出し、ダラダラと血を流していた。

唖然として小次郎は拳を振り抜いたポーズのままでその光景を眺めながら思った

貧乏神も血を流すんだ・・・


貧乏神がソファーに気を失ったまま横たわっていた、それを手際よくわらしが濡れタオルを頭に乗せ換えたり、かいがいしく
世話を焼いている

「わらし、そんなもん便所の濡れ雑巾でいいぞ」

単に目覚めただけなのか、騒ぎの為に起きてしまったのか貧乏神が気を失い暫くするとわらしが起き出して来たのである
、その光景をみたわらしが小次郎に、貧乏神をソファーに寝かせる様に言うので小次郎が渋々ソファーへ寝かせたのであるが
自称貧乏神の言う事が1つとして当たっていない、簡単に触れて持ち上げソファーへ寝かせられたのである。

うぅぅっと貧乏神が苦痛そうなうなり声を上げたかと思えばいきなり飛び起き、小次郎へ向かって叫んで来た

「何てことをするでごじゃるか!お主は!この罰あたりめが!」

「何を言ってるんだこのタコ助が!あんたが自分で殴れと言ったんだろうが!それよりもお前を介護したわらしに礼の1つでも言いやがれっての!」

貧乏神は氷水の入った洗面桶を持ったわらしをじっと見つめていた

「成る程・・・お前は座敷童でごじゃるな、これで全てが分かったでごじゃるぞ」

そう呟きソファーに座り直した貧乏神が小次郎とわらしに説明をし出した。

人間、小次郎の生きている世界が仮に現世と呼んだとしよう、これが1本の線だとしたらその線の上下には同じように
わらしの様な妖怪や幽霊の霊界、人間が神様と呼ぶ神界や死神や閻魔様のいる様な地界があって1つの世界に成っている
らしい、それぞれ違う次元と時の流れなので普通はクロスする事は滅多に無いのだが、同じ1つの世界である、人間の現世から魂が抜けイメージで言えば次は航空路や地下鉄で走り始めるはずの霊魂がさ迷いウロチョロしてるうちに霊感の強い人や波長の合う人の目に触れ幽霊と表現されたり、時空のエアポケットで妖怪と人間、神様が出会ってしまう等と言う事もそう珍しい事では無いらしい。

座敷童のわらしに付いても1つ分かった事は、仮に人間界の現世が一定のスピードで前へ前へ人を乗せて進むベルトコンベアーだとしたら、わらしの様な妖怪や貧乏神などは、その現世のベルトコンベアーに時に着地はし、その時人間とコンタクトを取る場合も有るが、またすぐさまジャンプする、そのジャンプする間に現世のベルトコンベアーは人を乗せたままドンドンと前へ進み時は過ぎ去って行く、次に妖怪や神が着地した時には何十年、何百年と現世は進んでいるという訳らしかった。

「成る程、だからわらしは人間の目線で見た場合は800年も生きてる事に成る訳か、納得」

がっ、それは良いのであるが、ではなぜ貧乏神が小次郎の所へ来なきゃ成らなかったのか?
ここが1番気になる処である。

貧乏神は、わらしを見て全てを理解したらしい、小次郎がわらしと共同生活をしているうちに免疫と言うか、人間と妖怪の
相乗効果とでも言うべきか、それによって本来は見えない筈、触れる事の出来ない筈の貧乏神を小次郎は目にする事が出来、簡単に触れる事が出来たらしい。

貧乏神も貧乏神で仕事としてここに現れたらしい、貧乏神も自分勝手に好きな所へ現れる訳では無く、あくまでも業務
仕事として派遣?され現れるという事だった。

「お主、名前は何と言うのでごじゃるか?」

「小次郎、東城小次郎でごじゃるよ」

「真似せんでも良いでごじゃる、小次郎、お主この座敷童を使って何か自分の収益に成る事をさせてたでごじゃろう」

「!!!」

小次郎はグサリと心を突き刺された気分だった、そう株のトレードで有る

貧乏神の説明によると、人間の言う貧乏神も何も好き好んで人をわざわざ貧乏にする為に現れるわけではないらしい。
たまたま次元の歪みや捩れ、タイミングで人間と神や妖怪、霊がコンタクトし本来無かったはずの収益を手に入れてしまった
場合、これを本来有るべき姿の近い状態に調整する事を業務として【次元税務調査員、調整係】人間の言う貧乏神が現れる
と言う事らしい。

小次郎はグウの音も出せない心境と成ってしまった

その時玄関先で声がした

「毎度ぉ!!ぼったくり野郎寿司です!」

それを皮切りに次々と、焼き肉、酒屋、そば屋の出前が途切れる事無くやって来た

貧乏神がニヤリとしながら小次郎に言った

「さっ、調整の始まりでごじゃるよ、支払いはもちろん小次郎で、食べるのは吾輩でごじゃる、まずは冷たいシャンパンでも開けて、乾杯でごじゃるよ」

乾杯どころか、完敗気分の小次郎であったが、ここからが小次郎の災難と不幸の嵐の始まりであった。

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[7]

いくつかの台風も過ぎ去り、賑やかだった蝉の鳴き声も街から消えてしまった。
すっかり涼しく成った都内の住宅街は日夜コオロギの合唱コンクール、そんな秋の訪れた池袋、夜の西口ネオン街
とある雑居ビル店内に小次郎は居た。



「アハハハハ、んじゃ今度は何やろうか、王様ゲーム、山手線ゲームか」

あっ、これ両替して、小次郎が2枚の1万円札を差し出すと、心得ましたとばかりに女の子が受け取り

「お願いしまーす」

とスタッフに声を掛ける、やがて20枚の千円札をボーイが持って来て跪きながら女性に渡した、小次郎がそれを
受け取り空のワイングラスに千円札の束を差し込むと女達が一斉に手を叩きながら歓声を上げる

「小次郎ちゃんからはじまるぅ~山手線ゲーム!負けたら一気♪千円札1枚取ってっていいよ♪」

キャバクラ店内、小次郎の席に3人の指名キャストが着いて盛り上がりを見せていた。

その時入り口のドアが開き一人の男が入って来た、小堀隆行である。
すぐさまボーイが駆け寄り隆行を小次郎のテーブルへと案内した

「小次郎さま、お連れ様がお見えになりました。」

小次郎が真っ赤になった顔ではしゃぎながら隆行を迎えた

「よぉ兄弟!遅かったじゃねぇか今次のゲームを始めたばかりだ隆行も参加しろ、まずは駆け付けの1杯だな
よしっ隆行はテキーラだ」

運ばれて来たテキーラを見て、小次郎と女の子達が一気コールを始めた、隆行は無言で一気にテキーラを飲み干すと
グラスの底をタンと音を立てテーブルに叩きつける様に置いた

その少し場違いな冷めた仕草にテーブルは一瞬静まり返ったが、小次郎がその間を取り繕うような楽し気な声を上げた

「よっ、お見事!それじゃぁ隆行ちゃんから始まるぅぅ~山の手線ゲーーーーム♪」

女の子達の拍手と歓声がその場を盛り上げようと声高にはしゃぎだす。

隆行はその歓声も耳に入らぬ様にテーブルを見渡していた、空いたシャンパンにワイン、ブランデー、ウイスキーの
ボトル、出前の寿司に焼き肉弁当やフルーツ盛、グラスに無造作に差し込んだ札の束、ボトルネックの数を見ただけでも
小次郎が最近どんな遊び方、金の使い方をしているのかぐらい直ぐに分かる、それもこの店1,2件ではない筈だろう。

「オイオイ隆行、どうしたお前から始まるゲームだぞ」

小次郎が隆行を急かすが、隆行はそれを手で払いのける様にして立ち上がり、ちょっとゴメンネとばかりに小次郎の
隣に座ってた女の子に席を変わって貰い小次郎の隣へ座り、前屈みで手を組んで座りながら小次郎を見据え話し出した。

「な、なんだよ隆行、こんな場で改まっちまって」

小次郎も少し後ろめたさが心のどこかに有るのか少したじろぎながら言った。

場が白けるのも承知で隆行は淡々と諭すように小次郎に話しかけて行った、自分も男だし、時には羽目を外し女遊びや
酒に走るのも良く分かるし理解も出来る、しかし最近の小次郎、お前は限度を超えているのではないかと、そこに気が付かぬ
程のお前は馬鹿じゃないはずだろと、隆行は小次郎からわらしのその後も聞いて居たし、それによって生活が潤っている事も
分っていた。

隆行もわらしの事を何かと気に掛けていた、仕事の合間や飲んだ帰り等に、ちょくちょくとわらしに手土産や差し入れを
入れたりもしていた、当初は喜ぶわらしの横には必ず小次郎が居たが、日が経つに連れ小次郎の姿が徐々に減って行った。

隆行が気にしていたのはわらしの様子だった、最近の前で見せる笑顔の裏に疲れが見えている様な気がして成らないのである
いつ、どんな時に訪れてもわらしは必ずパソコンに向かっていた、最近では隆行の訪問にも気が付かないのか、隆行が上がりこんで、後ろから声を掛けなければ気が付かないなんて事も度々あった。

小次郎の話だと、周期は分からないけれど、わらしが睡眠を取る時に押し入れで日本人形に成るらしかった。
人間の24時間の生活サイクルとは違い昼夜、時間問わずの様だ、それが数時間の時も有れば何日も日本人形だったり、時には1週間以上の時も有るらしかった。

わらしは最近その睡眠を取っているのか、隆行がいつ訪ねて言っても、わらしの小さな背中は、近寄りがたい程恐ろしい集中力でパソコンに向かっているのである。

「小次郎、お前最近わらしちゃんの様子がおかしい事に気が付いているのか?わらしちゃんと向き合い生活をしているのか」

この時小次郎は痛い所を突かれたと、正直そう思った、最初はわらしの稼ぎ出す確実な収益に喜んでは居たが、日が経つに連れ、肩身が何処か狭く成って行き、立場や役割、自分の居場所、すべき事さえ分からなく成って来てしまったのである。
最近では飲んで朝方家に帰ってもそそくさと寝室のベッドへ潜り込んで夕方まで眠り、起きてまた飲みに出掛けるなんて
日常茶飯事だった、時には勢いで女性とホテルへ流れ込み帰らぬ事も1度や2度では無かった。

隆行は続けた、幾ら人間離れした能力が有ろうと、仮にわらしが妖怪だとしても、今の様子で疲れない訳が無い、俺達では
理解できない能力を発揮してる分、同じ様に俺達では分らない程に身体に無理が生じ負担が掛かり過ぎて居るのではないか
、それが一番心配なんだと。

小次郎は隆行の言葉にハッとさせられた、最近何処かわらしに対し後ろめたさが有り、気持ちがわらしを避けようとしていた
、自分ではいけない、悪いと気が付いていてもだ、その結果が今の自分の姿と成って如実に表れていたのである。

隆行の言葉を理解できない小次郎では無かった、しかし幼い頃から兄弟の様にして育って来た隆行にだからこそ、この時小次郎は隆行に対して悪い甘えが出て素直になれなかった。

「そんな事ぐらい今お前に言われなくても分かってるって、楽しい場が白けちまうんだよ、わらしがどうしてもやりたいって言うから好きにさせてるだけだろ、俺が住まいを提供してやって、わらしが家賃払ってるようなもんじゃねぇか、それで楽しく互いに共同生活してるんだ、お前にとやかく言われる筋合いはねぇよ!タコ助」

それは条件反射と言ってよかった、隆行の拳が小次郎の顔面を殴りテーブルごと吹き飛んで行った
荒々しい音と共にグラスやボトル便が割れ、テーブルに着いていた女の子達の悲鳴が上がり店内は騒然となった。

荒々しい息を吐きだしながら隆行が倒れた小次郎を睨み付けながら言った

「立ちやがれ!このろくでなし野郎が!

お前の親父さんと、うちのおやじに変わって俺がてめぇのその腐った性根を叩き直してやらぁ!ありがてぇと思ってトットト表へ出やがれ!」

小次郎が、口から垂れ落ちる血を拭おうともせず、フラフラと立ち上がろうとしていた。




それが夢なのか幻なのか、わらしには分からなかった
遠い遠い記憶なのかもしれない、夢という物を見た事が無かったから
わらしにはそれがなんなのか分からなかった

わらし・・・

べべ着たよ、初めて綺麗なべべ着たよ

赤い綺麗なべべ着たよ

お人形さんも貰ったよ、赤いべべ着たお人形さん
わらしと揃いお人形さん

初めて貰ったお人形さん
わらしは綺麗なべべ着て踊ったよ、お人形抱いて歌ったよ

わらし、嬉しくて眠れなかったよ

わらし、お人形さんとお話して遅くまで起きてたよ



でも・・その夜鬼が来た、怖い怖い鬼が来た

わらしの所へ2匹の鬼がやって来た

わらしは怖くて泣いていたよ、いっぱいいっぱい泣いてたよ

ととさま助けて、かかさま助けて、鬼がわらしを喰いに来た

暗くて泣いたよ、怖くて泣いたよ

わらしは鬼に捕まった、わらしは鬼の顔見た

鬼は、とと様の顔してた
鬼は、かか様の顔してた

とと様、かか様鬼だった、怖い顔した鬼だった


わらし・・・ずっと寒かった、暗くて怖くて悲しくて

わらしがお人形さんなら良かった
わらしがお人形さんなら、とと様、かか様鬼に成らなかった


わらし・・・・もう眠たい・・・

わらし・・・ずっと・・ずっと眠りたい

そうだ・・・わらしは・・もうずっとお人形さんになろう

そしたらかか様がまたわらしを抱いてくれる

そしたらとと様もわらしの頭をまた撫でてくれる・・



痛ててててっ」

小次郎は体中の痛みを堪え重い足を引きずるようにしながら家の玄関までたどり着いた
喧嘩と言ったって喧嘩に成りゃしない、そもそも後ろめたさの有る小次郎が隆行に本気で殴り掛かれる訳も無かった
殆んど一方的に隆行の愛の鉄拳、親代わりの張手に蹴りを喰らうばかりであった。

まぁそこは互いに気心知れた仲だ、本心では隆行の気持ちは嬉しかったが、にしてもだ

「あの野郎~調子こきやがってタコ助がぁ」

つい悪態の1つや2つも言いたくは成る、しかし今回の事は確かに小次郎も十分反省すべきだと思った、何より
わらしに謝らなければと思った、例えわらしの様に上手く行かなくても、自分が稼がなければ駄目だろ、それで無ければ男として腐ってしまう、いやっ人として終わってしまう。
その自分の気持ちをわらしにキチンと話し、わらしに甘えてしまってた今までの自分の不甲斐なさを謝り、明日からは
自分がちゃんと稼ぐんだとそう伝えよう、そんな気持ちで小次郎は玄関のドアを開けた。

「わらしぃ、ただいまぁ・・・わらしぃ?」

玄関先で小次郎が声を掛ければいつでも、ヒョタタタと嬉しそうに駆けて来るはずのわらし出て来ない
人形に成って眠ってしまったのか?そう言えば最近パソコンに張り付いてる姿ばかりで押し入れで眠っている様子が全く無かったな、などと考えながら小次郎は玄関を上り洋室のドアを開けた。

小次郎は洋室の奇妙な空気に直ぐに気が付いた、無いのである、全く人の気配が感じられないのである
やっぱり寝てるのか・・

そう思ったと同時であった、パソコンデスクの椅子の横、そこにわらしがうつ伏せに成って倒れていたのである
小次郎は直感で思った、落ちたんだ、椅子から落ちたんだ

「わらし!どうした大丈夫か!」

小次郎は駆け寄りわらしを抱き起そうと小さな体に触れた瞬間思わず声を上げた

「熱ちちっ!」

いやっ、違う咄嗟の事で小次郎の身体が条件反射的に動いたが熱いのではなく冷たいのだ、その冷たさも
尋常な冷たさではない、まるでドライアイスに素手で触れている様な、抱き起したくてもその余りの冷たさの為に
触る事すら出来ないのである。

小次郎は冷静さを失った、わらしの身に何かか起こり、ただ為らぬ事態に陥ってる事だけは分かった、小次郎はわらしの
顔に自分の耳を近づけてみた、微かだが息はしている事が分かった、しかしその呼吸はあまりにも弱々しく、今にもかき消えてしまいそうな、生命力の感じられない儚さを物語っているようである。

「わらし!わらしが死んじゃう、どうしよう、わらし、わらし」

身体中の痛みも忘れ、小次郎はその場でおろおろとするばかりだった、小次郎は震える手でスマホを取り出した、
酔いと身体の痛みと焦りが重なり何度もスマホを落とした、自分自身に腹を立てながらパソコンデスクにスマホを置き
パソコンのキーボードを叩き始めた。

「病院、病院!美容院じゃねぇよ!タコ助、緊急病院、そうだ、わらしだから緊急の小児科病院だ」

近隣の緊急病院を検索すると小次郎はすぐさまスマホで病院へ電話を入れた、当直なのか看護師さんらしい女性が
数回のコールで出てくれた。

電話の向こうでパニクっている小次郎の様子に大し、手慣れたよう受付がまず落ち着くようにと諭し幾つか
質問をして来た。

「お子様の年齢はお幾つですか?」

「えーと多分八百歳ぐらいだと思います」

「・・・あのっ・・じゃ生年月日は平成、または令和何年生まれですか?」

「鎌倉か平安時代初期では無いかと思います」

「あの、少し酔っておられます、お父様かお身内の方でいらっしゃいますか」

「いえっえーと、えーと同棲、いやっ同居か、そうだ共同生活者です」

「保険証はお持ちでしょうか?」

「本人に聞いた事が無いんで分からないんですが、たぶん妖怪なんで持ってないと思うんですよ」

「はぁ、いたずら電話ですか?・・・あのっ、熱でもあるんでしょうか」

「はい!物凄い熱で、冷たいんですよ!触れ無い程まで冷たく成っちゃてて、多分氷点下何十度はあります」

もしもーーし!あれっもしもーし

電話は切れていた、小次郎は投げる様にスマホを置くとパソコンで検索をはじめた

【座敷童の病気】【座敷童が高熱】【座敷童が冷たい】【座敷童の小児科病院】

えっ、なになに?小2、小学2年生のお子様が冷たいのは貴方にも原因があり日常生活の・・
ちがーう!小児科だよ!小2かっって欧米かじゃ無ぇーーんだよタコ助

自棄に成りモニター画面を叩こうとした小次郎の手がピタリと止まった、小次郎の目はモニター上のその1文に釘付けと成ってしまった。

【座敷童(ざしきわらし)】

座敷童子は、実の親に圧殺されて家の中に埋葬された子供の霊ではないかと言う説もある。
東北地方では間引きを「臼殺(うすごろ)」といって、食料事情、口減らしのために間引く子を石臼の下敷きにして殺し、墓ではなく土間や台所などに埋める風習があったという、こうした子供の霊が雨の日に縁側を震えながら歩いていたり、家を訪れた客を脅かしたりといった、座敷童子に似た行為が見られたともいう。

このような間引きとの関連に加え、座敷童子のいる家が旧家であることや、村の外から訪れた六部(巡礼僧)を殺害した家が後に没落するという伝承と結び付けられて語られていることがあることから、座敷童子は村落共同体の暗部の象徴との指摘もある。


 

小次郎が思い付いたように風呂場からバスタオルを持って来てわらしを包み、そのままソファーへ寝かせた

言い知れぬ切なさ、悲しみそして湧きあがる激しい怒りに小次郎は震えた

「こ、殺したのか、わらしを、自分の子供を、こんなまだ小さくて、可愛い子を!重たい石うすで圧し潰して
殺しちゃたのかよ!食うためにか、自分達が食って行くために、わらしを口減らしの為に殺しちゃたのかぁぁ!」

時代背景である、それは例え酔った頭とはいえ小次郎にだって理解は出来る。

しかし納得が出来ないのである、なぜ、どうして、なんとか、なんとか成らなかったのか、働けよ働いて働いて更にバイトして夜勤もして、ネット上でも在宅しごとして、働けば良いじゃねぇかよ、なぁ働いて働けばなんとか成るだろうがよう、育てようよ、わらしを育ててやろうよなぁ頼むよ、パソコンの前で固まったまま、いつしか小次郎の目からボロボロと涙が溢れだしキーボードを濡らして行った。

心の底から止め処なく溢れだす怒りと悲しみ、数百年も昔の合った事も無いわらしの両親に向かって小次郎は涙をぬぐう事も
せずに声を出し訴え続けた。

「そうだ!俺だ、俺がわらしを育てよう、働こう必死に働いてわらしを育てるんだ!」

小次郎が荒々しく席を立ちソファーのわらしに向かった。


妖怪のわらしは夢を見る事は無い・・・

夢を見る事のないわらしがその空間を漂いながら何かを見ていた
暗い暗い漆黒の闇の中、吸い込まれてしまいそうな何処までも濃く暗い世界

上なのか下なのかさえ分からぬその世界の中でわらしは漂っていた


わらし・・・一緒に居ていいか・・・

・・・とと様、かか様とわらしも一緒にいていいか

兄さま、姉さまと、わらしも一緒に居ていいか

、爺様、婆様とわらしも一緒に居ていいか

わらしも働くから、居ていいか

とと様かか様、わらしも一緒に居ていいか


妖怪の座敷童は夢を見る事も、泣く事も無い

小さな胸に大きな悲しみを抱え何百年と泣き濡らし涙は枯れ果てた

何も見えない漆黒の世界、気の遠くなる様な時をさ迷い続け夢は失った


悲しみのあまり、泣く事すら忘れ、気の遠くなる様な時を掛け消し去った筈の悲しみが一気に溢れだした
決壊したダムの様に何百年と溜め込んでいたその悲しみが、涙と成りわらしの瞳から滂沱(ぼうだ)と成り
溢れ続けた。



わらし・・・なにも要らないから

わらし・・・ご飯も食べないから

とと様、かか様、わらしも、わらしも一緒に居ていいか

わらし・・・お人形さんになる

もう・・・ずっと・・・お人形さんに成って・・

眠たい・・すごく眠たい

闇が、漆黒の闇が更に濃く成りそれはまるで黒い霧の様にわらしの身体にまとわり始め、わらしの姿が闇に溶けこんで行く

その時、わらしの目に何かが見えた、本当に僅かだが漆黒の中に針で刺した様な小さな穴、それは今にも見失ってしまいそうな、まほろばの星を見ている様な微かな光

その小さな穴から何かが聞こえて来る、自分に向かい何かが聞こえて来る

「わらしぃ!起きろわらし、戻って来いわらし」

ソファーに寝かせたわらしの目から涙が溢れだしている、意識が有るのだ、小次郎は叫び続けた、理由は分からないが
直感であった、わらしを呼び戻さなければ、わらしをここで起こさなければ取返しがつかなくなる、小次郎はバスタオルで包んだわらしの小さな体を揺すり、叫び続けた。


呼んでる・・・

どこか懐かしくて、そして温かい声が呼んでる

その声は少しづつ大きく成り、声が大きく成る都度にわらしを包み込み始めていた黒い霧が風で流されて行く様に
消えて行く

「わらし!わらし」

その声がわらしの耳に今度は確実に届いた、小次郎の声である

「こじ・・ろう」

そう呟いたのである

微かではあるが、今わらしがそう呟いたのを小次郎の耳が捉えた

「わらしぃ!わらし、気が付いたのか、わらし俺だ、そう小次郎だ」

その声に闇の中から引き上げられた感じだった、おぼろげに、幻のように自分を覗き込んでいる小次郎の顔が
見える様な気がした。

「こ・・じろう・・」

今度はハッキリとそう言った、小次郎はわらしの小さな手を握り叫んだ、なんだどうしたわらし
小次郎は夢中で気が付いて居なかった、わらしを包み込んでいた冷たかった身体に温もりが戻っている事を

「こじろう・・わらしも居ていいか、わらしも一緒に居ていいか・・・」

小次郎の目から更に涙が溢れだした

「なっ、何を言ってやがるんだよタコ助、一緒に居て良いに決まってるじゃねぇかよ、ごめんなわらし、俺が稼ぐから、
幾らでも頑張って稼ぐからさ、ケンタッキーやタコ焼き、なんだって好きな物二人でたくさん食べようぜ、俺が稼ぐから
ずっと一緒に居ようぜ、いやっ一緒にねぇと駄目なんだよ、俺とわらしは家族なんだからよ!」

「かぞく・・」

「そうだ、わらしと俺は家族なんだよ」

わらしは微かに微笑んだ

「こじろうとわらし・・家族」

その時玄関のドアがガチャリと開き隆行の声がした

「おおーーーい、わらしちゃーん、ケンタッキーとタコ焼きアーーンど今川焼買って来たぞぉ、おまけついでにお情けで小次郎にゃ湿布と塗り薬を買って来てやったから有難く頂戴しとけ」

その隆行の声が聞こえたのと同時であった、ピョコンとわらしが跳ね起きたかと思うとソファーから飛び降り、バスタオルが
床に落ちるより素早く玄関へヒョタタと走り出した、唖然としている小次郎の耳に玄関先から声が聞こえて来た。

「オイオイわらしちゃん、いきなり玄関で凄ぇ勢いだな、そんなに急がなくたって全部わらしちゃんの分なんだ、ゆっくり
食べなって、アハハハよっぽどお腹空かしてたんだな」

玄関先へ出て来た小次郎に気が付いた隆行が袋を小次郎に向かい投げて来た

「湿布と他適当に買ってきてやったから使っとけ、明日身体も腫れて痛ぇぞ」

夢中で頬張るわらしを見ながら小次郎は呆然と立ち尽くしていた

「小次郎、お前飲み歩いてばかりで、ちゃんとわらしちゃんにご飯食べさせてあげてたのか?この勢いを見て見ろよ
、わらしちゃん、全然飲み食いせず頑張ってたのかい?」

わらしが小さな手を隆行に向け開いて見せた

「ご?五日間?」

口の周りに青のりを付けたわらしが片手に持った今川焼を口にくわえながら両の掌を広げてみせた

「十!10日間も何も飲まず食わずでずっと?」

コクリとわらしが隆行に頷いてみせた。

どうやらわらしの今回の原因は飲まず食わずと過労からの様である、妖怪座敷童も飲まず食わずでは居られず
疲れるんだという事がどうやら分かったようである、いやめでたしめでたし、なっ訳はない!

しかし小次郎は原因が分かったようでホッとしていた、何より絶妙なタイミングで現れた隆行に感謝していた

「小次郎ぉぉおめぇはぁ!もうチョイと殴っておくか」

そう隆行が言うより早く、小次郎が隆行に抱き着いた

「うおおおっ、ありがとう隆行!おめぇはなんて最高で良い奴なんだ、隆行最高ぉ」

いきなり抱き着いて来た小次郎を引き離そうと隆行があばれる

「やめろ小次郎、気持ち悪ぃな、頭の打ちどころが悪かったのか」

わらしは相変わらず夢中で頬張り続けていた

纏わり付き頬にキス迄し兼ねない小次郎を振りほどきながら隆行が叫ぶ

「小次郎、おめぇおかしんじゃねぇか、お前はなんなんだよ!」

わらしが隆行を見上げながら言った

「家族!こじろう家族」


小次郎とわらし、異次元家族の物語が始まろうとしていた

 

 

奇跡が生まれた時から当たり前の様に身近に有り過ぎて、

 

もしかしたら、それを感じてないって事だけで自分達の生きてる今って

奇跡で溢れた日常なのかもね。

 

俺、音楽のある世界に生まれて良かったなぁ

 

数々の大好きなアーティストさん達と同じ時代を歩めて良かった

 

誰でもあるじゃん、心に染みて想い出と共に焼き付いてる曲や歌

 

それに出会えた事もきっと奇跡何だろうね。

 

この時代に、この日本に、ろくでなしの小次郎で生まれたこの世界に

感謝

 

 

 

 

 

 

φ( ̄▽ ̄) ブログを数年放置して、再開したら勝手気ままな小説擬き

 

いやぁ~久々だなぁブログ記事書くの、緊張しちゃうなぁ、蚊取り線香炊いちゃおうかなぁ、それ金鳥だし、俺のオツムはガキンチョウ

 

 

あのね、俺がガキの頃見てた何かのテレビドラマの中でさ

 

【夢を諦めた事が悲しいのではなく、夢を諦めなければ生きて来れなかった事が悲しいのです】

 

うろ覚えだからさ、多少は違ってるかも知れねぇけど、だいたい

こんな感じの事だったんだけど、ガキんちょの俺の心にずいぶんと突き刺さったんだよなぁ

 

でもね、いつぐれぇの頃からかな、これもなんか違うんじゃねぇのかな?って思うようになったんだよな

 

【夢は逃げない、夢から逃げてるのはいつも自分だ】

なんかさ、今はこの台詞の方がグサリと来ちまうのかなぁ

 

そりゃさ、物心付いた頃のガキの頃の宇宙パイロットやお姫様は無理かも知れねぇよ、日々の生活に追われ、多忙さに追われ諦めちまったり、そう言えば自分の夢って何だったんだっけ?

 

殆んどの人がそんなもんじゃねぇのかな、現実と日常に揉まれているうちに、振り返ってみりゃ夢見てた頃の自分なんて遥か彼方に霞んじまってたり、見失っちまって見えなかったり

 

それが現実ってもんだろうけどさ

 

俺、思うんだけどさ、今の急ぎ足をだよ、ほんのチョイとだけ休めちまって自分の夢をもう一度今考えて見りゃ良いんじゃねぇかと

思うんだよな、それが絶対に無理そうだって、身近に直ぐに実現出来そうだったり、良いんだよ何だって、夢だぜ、夢なんだから

 

しかも夢見るのは無料!ただ!見ねぇと損ってもんだろ

 

だいたい今の自分に夢が無ぇ事が一番いけねぇんだからよっ

夢が叶い形に成りゃそりゃ万々歳だけどさ

 

物を形にするにゃ型が必要なんだよな、だからさ今自分の夢の

 

【金型】を作っちまおうぜって話だ

 

臭せぇけどさ、夢に向かってる自分、夢を追いかけてる自分

ってなんか良くねっ(笑)

 

夢の金型、まずはそこからもう一度、始めてみませんかね